みなさんこんにちは!藤岡修です。2018年になり、気づけば1月の後半になりました。2018年は、自分の中でチャレンジの年だと思っています。4月にみなとみらい教室がオープンするにあたって失敗をしたり、新しいことをしてみたりと多くのことを学ぶことができると思います。自分自身、人として指導者としてさらに成長していきたいと考えています。また、ゆうか先生やまなか先生、もえ先生と新しい先生が増えます。場所が変わり、人も増えて色々なことが大きく変化する年だと思います。これからどのように米田功体操クラブが変わっていくのかがすごく楽しみですね!

 さて、今回読んだのは「諦める力」という本です。著者は、陸上の400メートルハードルで有名な為末大さんです。為末さんは、世界選手権で銅メダルを獲得されていてトラック種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者です。そんな為末さんの考え方や生き方について書かれている本になります。少し内容をご紹介いたします。

 まず、最初に「諦める」という言葉の説明があり、「諦める」と聞くとマイナスなイメージがあると思います。しかし、「諦める」の語源は「明らめる」からきていて、明らかにするという意味も持っています。為末さんは、「明らめる」という言葉を「自分の才能や能力、置かれた状況などを明らかにしてよく理解し、今、この瞬間にある自分の姿を悟る」と表現されています。これは、為末さんの現役時代に当てはまります。

為末さんが陸上を始めた時は、陸上の花形種目である100メートルをしていてその100メートルでトップを目指していました。しかし、高校3年生の時に顧問の先生から400メートルハードルを勧められてその時に転向を決断しました。為末さん自身、国際大会で100メートルのトップ選手を目の当たりにして100メートルでトップをとるのは難しいかもしれないと感じていました。このことについて為末さんは、目的さえ諦めなければ、手段は変えてもいいではないのだろうかと表現されています。自分の置かれた状況と自分の持っている身体や能力を客観的に分析した結果、「400メートルハードルに移って良かった」書かれていました。

最後にこのような文章が書かれていました。今いるところが最高で、そこから下がればマイナスと考えると、現状にしがみつくことになる。それは結果的に行動や思考を委縮させることに繋がる。今を守ろうとしても今も守れないという状況だ。成功という執着や今という執着から離れることで、人生が軽やかになる。何かを真剣に諦めることによって、「他人の評価」や「自分の願望」で曇った世界が晴れて、「なるほどこれが自分なのか」と見えなかったものが見えてくる。
この本には、すごく現実的なことが書かれていて自分の考え方には無かったことが書かれていました。読んでいていつも米田功体操クラブで伝えているプラスの言葉ではないことが多く書かれていて、正直共感できない部分もありました。しかし、体操を通して共感できる部分もありました。それは大学時代のことで、大学生にもなると自分で演技内容を組んで試合などに出場していました。その頃から新しくチャレンジする技を選ぶようになりました。それは、技の価値点はもちろん、自分に向いているかどうかというところでも選んでいました。また引退が見えてくると時間を逆算して、あとこれだけしか期間がないと分かります。そうなるとさらに向き不向きで技を選ぶようになりました。これは、今の自分を明らかにして勝ちにこだわって手段(技)を選んでいたのだと分かります。これは、教室に通ってくれている子どもたちにも当てはまることだと思いました。指導者は、やっぱり体操教室に通ってくれているので子どもたちに対して何か技ができるようになってほしいと思います。例えば、逆上がりができるようになってほしいと思ったときに、この子には何が足りなくて何が必要なのかと明らかにすることで、「できる」に繋がっていくのだと思います。逆上がりができる、という目的は諦めないがやり方やポイントといった手段はみんなと同じではなくてもいいということのだと思います。それには、指導者が子どもたちを明らかにして1人1人に合わせたやり方やポイント、プログラムを作ることが大切です。これは、今の僕の課題だと感じています。子どもたちを見て、何が足りていなくて何が必要なのかを判断できるように日々意識して教室に入りたいと思います。