HOME > 体操のお話 > 自分で伸びる小学生の育て方

豆知識・お知らせ

親の関わり方
2021.05.23
自分で伸びる小学生の育て方
こんにちは!西村由貴です。

東京オリンピック、1年延期になりましたね…
選手の皆さん、関係者の方々にとっては大変な事だと思いますが(私なんかには計り知れませんが)そこは皆さんプロなのでプラスに捉え、もうしっかりと前を見据えられているんじゃないかなと思います。
非日常になると改めて当たり前の日常がどれだけ幸せなのかを痛感させられますね。
感謝の気持ちを忘れずにしっかりと感染症対策を心がけようと思います。

さて今日は先日、本屋さんに行った時に私が迷わず手にした本「自分で伸びる小学生の育て方」を紹介しようと思います。



著者は沼田晶弘さんという方でアメリカの大学院を卒業、同大学で職員を経験され現在は小学校の先生をされています。
読んだ率直な感想は…心が痛くなったです。読んでいて突き刺さる事が多かったという意味です。
私自身も小学生の息子がいるというのもありますが、教育者としてもっと学ばなければいけないなと改めて思いました。
ほぼ全項目が私に突き刺さった内容なのですが、その中からいくつかご紹介したいと思います。

・「かくあるべき論」は子どもをダメにする

親が「こうあって欲しい」という願望を叶えるために得体の知れない「かくあるべき論」に縛られているケースがあるのではないでしょうか?
例えば「いい子に育って欲しい」という漠然とした願望であっても、それを叶えるために「いい子なら宿題を忘れない」
「いい子なら悪さをしたらすぐ謝る」
のように「いい子なら〇〇」といった無数の「かくあるべき論」を押しつけてしまう場合があります。
子どもにはちゃんとやって欲しいと願うのは誰もがそうだと思いますし、それは親の愛情の一つでしょう。もちろん全てが間違ってるわけではありません。
しかし、だからと言って無数の「かくあるべき論」を無理やり押しつけても必ず「いい子」に育つとは限りません。
大事なのは「かくあるべき論」ではなく、自分のどもに合った方法を探してあげることなのです。

と本書には書かれています。
これが私にとってまず一つ目の突き刺さりでした。
無意識に兄弟や他人と比較して「こうあるべき」と言ってしまっていたり自分の価値観を押しつけていたり…
これは教える立場の人間にも同じ事が言えると思います。
もちろん、一定のルールは必要だと思いますが子どもが10人いたら10通りのその子に合った方法を見つけてあげることが大切だなと感じました。
その方法を見つけることで子どもは「これでいいんだ」と感じ自己肯定感が生まれ、自信に繋がっていくのではないかなと思います。

・自分視点の子育てはもうおしまい。主語はあくまで子ども

教師の中には「授業をどれだけ面白く出来たか」とか「プリントをどれだけ用意出来たか」など子供が学ぶために自分が何をしたかを重要視してしまう教師は少なくありません。
そのような場合なにが起こるかと言うと、例えば子どもが座ってられない状態になったとき「自分の話がつまらないから」と考えるのではなく「自分はこんなに頑張っているのだから、座ってられない子どもが悪い」と考えてしまうのです。
自分がラクをしたいから「かくあるべき論」を振りかざす。子どものためにと言いながら「自分の頑張り」にしか目がいかない。
共通しているのは、どちらも主語が子どもではなく、自分になっていることです。
子どもを育てるうえで主役は子どもなのだから、本来なら主語を子どもにしなければいけないのに。

これが、私にとって二つ目の突き刺さりでした。
この文章を読んだ時に
「自分の中の常識が子どもの中でも常識だと思い込んでしまっている」
「子どもに良かれと思ってやっていることは自分で良いと決めつけていること」
だなとちょっと焦りにも似た感覚になりました。
子どもが置かれている状況は私が子どもだった頃とは大きく違います。なのに自分がこれをやってきたから、これは良いからと思い込んで接してしまう。
「主語はあくまで子ども」が頭の片隅にあればきっと行動も言動も変わるなと思いました。
子育てにおいても指導においても忘れてはならない事の一つにしようと思います。

・日本人に当たり前の減点法が子どものコンプレックスを生む

日本の考え方は、100点が最高でマイナス点わ極力減らしたいと考えます。そして、自分のことを見るときも、100点から減点するところだけに目を向けてしまうのです。本当は加点できるところもたくさんあるのに、そこは無視して欠点があることを嘆いてしまう。
物事には、必ずいい面と悪い面があるけれど、そのどちらかに目を向けるかによって、考え方が大きく変わります。
減点法の考え方を加点方の考え方に変えられるものはたくさんあります。
欠点ばかり見るのではなく、いいところに目を向ける。してはいけないことを指摘するのではなくすべき事を伝える。

これは、私の中で再確認+突き刺さった事でした。
カートではレッスンの中でプラスの言葉がけを大切にしています。
素晴らしい事だと思います。ですが、振り返ると慣れによって雑になってしまったり通じてると思って省略する事があることに気づきました。
初心と丁寧さは忘れずに…ですね。 
いいところに目を向けることでその子は「認められた」と感じ、それがやる気や前向きな気持ちを生む。
1人1人のいいところを授業の中で必ず1つ伝えるようにしようという目標が出来ました。

4月からまた新しい年度が始まります。
外出するのも躊躇してしまう状況ですが、子どもはそんな中でもたくましく日々成長していきます。
そんな子どもたちに負けないよう、私も子どもたちと一緒に成長し奢らず謙虚に、時には同じ目線に立ち、時には子どもたちに教わりながら楽しい時間を共有したいと思います。