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豆知識・お知らせ

側転の練習方法
2021.04.21
側転につながる「振り上げ倒立」の習得
みなさんこんにちは!今回のスタッフブログは「かずき先生」こと久保田和貴です!
昨年の9月から米田功体操クラブで働かせていただいているのですが、この4月から正式に米田功体操クラブで新入社員として働くことになりました!改めて、これからよろしくお願い致します。
さて、今回のスタッフブログのテーマですが、「振り上げ倒立」の習得方法を僕なりに考え、まとめてみました。


まず、振り上げ倒立の上達するためのポイントをいくつか挙げます。
①手をついて、足をチョキにしたとき腰を入れる。
②後ろの足を強く蹴る。
③手と手の間を見る。
④倒立で足を閉じる。
⑤倒立で上に伸び上る。
以上の5つです。

反対に、失敗しやすいポイントを挙げます。
①手をついて、足をチョキにしたときに腰が入ってない(後ろの足がしっかり蹴れない)。
②手と手の間を見ていない(手首の上に肩の重心が乗らないので、腕が曲がって体を支えられない)。
③倒立時に上に伸び上ってない(倒立の姿勢が崩れて、倒立の状態が維持できない)。
以上の3つです。

今挙げた、上達へのポイントと、失敗しやすいポイントを写真を交えて分かりやすく説明していきたいと思います。


まず、上達ポイント①「手をついて、足をチョキにしたとき腰を入れる。」



この状態が、腰が入っている状態となります。この、腰が入った状態になると、チョキをした前足にしっかり体重が乗り、踏ん張りやすくなります。前足で踏ん張れるということは、その前足をきっかけに後ろ足を強く上に蹴ることが出来るので、より倒立に近い状態まで足が上がります。
このとき、失敗しやすいポイント①「手をついて、足をチョキにしたときに腰が入ってない(後ろの足がしっかり蹴れない)」状態を示すとこうなります。



この状態が、失敗しやすいポイント①「手をついて、足をチョキにしたときに腰が入ってない(後ろの足がしっかり蹴れない)」状態となります。腰が後ろに引けて、前足に体重が乗り切っていない状態になるので、前足で踏ん張って後ろ足を強く蹴るという動作がしづらくなります。したがって、後ろ足が上に上がっていかないので倒立の姿勢には近づいていきません。
つまり、上達ポイント①「手をついて、足をチョキにしたとき腰を入れる。」と②「後ろ足を強く蹴る」という2つのポイントはセットになっているということが分かります。後ろ足が強く蹴れれば、振り上げ倒立の半分は完成していることになるので、この上達ポイント①「手をついて、足をチョキにしたとき腰を入れる。」というのは大切なポイントとなります。
次に、上達ポイント③「手と手の間を見る。」の状態です。



この状態が「手と手の間を見る」という状態となります。写真を見てもらうと分かるように、手と手の間を見ると、手首の上に肩の重心が乗っている状態となります。倒立の正しい姿勢というのは、手首の上に肩、肩の上に足が、横から見たときに真っ直ぐ一本の線のように乗った状態を指します。これが、手と手の間を見ていないと…。



このような状態になります。この状態が、失敗しやすいポイント②「手と手の間を見ていない(手首の上に肩の重心が乗らないので、腕が曲がって体を支えられない)。」の状態となります。写真の通り、手と手の間を見ていないと、手首の上に肩の重心が乗りません。  このまま倒立に上げようとすると、



このように、手首の上から肩の重心がますます外れていき、腕に力を入れて踏ん張ることが不可能になります。すなわち、腕が曲がって体が支えられない状態となり、倒立の形にはなりません。したがって、上達ポイント③「手と手の間を見る。」という動作は、肩の重心を手首の上に乗せ、腕をしっかり押す、倒立になるときに腕で体を支える、という大事なポイントにつながっていきます。簡単な動作のようで、しっかり心がけていないと出来ない、重要なポイントです。
手と手の間を見る動作を簡単に行える方法として、手と手の間にテープを張ってそれを見させる、手と手の間に分かりやすい目印となるものを置き、それを見させる、などを行うと、効果的な練習が出来ると思います。


次に、上達ポイント④「倒立で足を閉じる。」の状態です。



この状態が足を閉じている状態です。


反対に、これが足を開いた状態です。



ここで説明したいことは簡単です。写真の見た目でも一目瞭然ですが、足を閉じたほうが、よりかっこいい、美しい倒立の状態となります。倒立をするときは、常に足を閉じて膝を伸ばした美しくキレイな倒立姿勢を目指しましょう。


最後に、上達ポイント⑤「倒立で上に伸び上る。」の状態を説明します。



この状態が、倒立で上に伸び上った状態となります。ここで言う「上に伸び上がる」というのは、腕に力を入れ、地面を手のひらで下に押し付けるような感覚のことを言います。上に伸び上がることにより、より大きな倒立の姿勢が作り出されます。


反対に、上に伸び上がっていない倒立はこうなります。



この状態が、上に伸び上がっていない状態となります。この状態が失敗しやすいポイント③「倒立時に上に伸び上ってない(倒立の姿勢が崩れて、倒立の状態が維持できない)。」の状態となります。肩が下に落ち、体が反っている状態です。これでは、せっかく振り上げ倒立をしても、倒立の姿勢が維持出来ず、すぐ落ちてしまいます。なぜなら、とても不安定な姿勢で、体にかかる負担が非常に大きくなるからです。倒立の姿勢で維持できなければ、振り上げ倒立を上げても完成とはなりません。上に伸び上がる倒立を意識して、振り上げ倒立の完成を目指しましょう。


また、自宅でも出来る簡単な練習方法として、次の写真をご覧ください。



お子さんは腰を入れて足はチョキの姿勢を作ります。写真のように、お父さんやお母さんが横に立って手を差し出します。親御さんは、お子さんに「お父さん(お母さん)の手を後ろの足でキックして!」と声をかけていただき、後ろの足を高く振り上げる意識をさせます。段々とキックする手の高さを高く上げていき、より倒立に近い状態までお子さんが後ろ足でキック出来るようになれば、振り上げ倒立の大部分は完成となるので、自宅でも是非実践してみてください。
以上が振り上げ倒立の上達ポイント、失敗しやすいポイントの説明となります。足をチョキした姿勢から、一つ一つの動作が、完成までの糸口となります。今回説明したことは、決して難しいことではなく、誰でも実践できることが集まっています。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

久保田和貴