こんにちは。佐藤亘です。

教室再開から早くも一ヶ月が経ちました。まだまだ保護者の皆様にはご不便もお掛けしていますが、皆様のご協力の元、無事に教室を再開できていることを嬉しく思います。
いつもありがとうございます。

臨時休講中には、子どもたちと会えない寂しい気持ちもありましたが、YouTubeという新しい取り組みにワクワクしながら過ごすことも出来ました。
始める前は不安もありましたが「新しいことは挑戦する」、「まずはやってみる!」ということの大事さを身をもって感じることができました。今後も定期的に更新していこうと思いますので、YouTubeもぜひご覧になってみてください。

さて、今回私が読んだ本は、【学校の「当たり前」をやめた。】という本です。

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・宿題は必要ない。
・クラス担任は廃止。
・中間、期末テストも廃止。
上記3項目は本書の表紙に書かれている言葉ですが、「そんなの大丈夫か?」「あり得るのか?」と興味を持ちつつ、正直、「自分が中学生だった時にこれだったらよかったのに。」と安易な考えもよぎりました。ww

著者は、公立中学校の校長先生である工藤勇一という方で、本書を通して何度も言っていることが『「目的」に向かう「手段」の正しい選択』ということでした。
筆者が教育の場で目指しているのは、『自己肯定感の向上と、自立性を育み、すべての子どもたちが「世の中ってまんざらでもない!大人って結構素敵だ!(大人になりたい)」と思える学校づくり』です。

学校生活の中で『当たり前』となっている行事や習慣の本来の目的は何であるのかを見つめ直し
・目的に向かう手段として正しいのか
・手段であったはずの行事や習慣、基準が『それ』をこなすという目的にすり替わってしまっていないか
・目的自体が変わってしまっていないか
という観点で話が書かれていました。


●手段の目的化
先にも少し触れていますが、『手段』であったはずの物事が『目的』になっていないか。
本書の例でもう少し詳しく説明します。
学校教育の『目的』は、子どもたちが社会でよりよく生きていけるように支援することです。
目的に向かって、どのような知識や技術などを学ぶべきかを記し、教育『手段』の道標としたものが学習指導要領です。
ですが、学習指導要領に書かれている内容を「やらなければいけない」と気負いすぎて、現場の状況や子どもたちの様子も窺わずに、書かれていることを一生懸命にこなそうとすると、教育手段であったはずの『学習指導要領をこなす』ことが目的となってしまいます。

体操教室での振り返りでも常々考え直していることと同じだと思いました。
私たちも、子どもたちの「できた」を増やす、「楽しい」と思ってもらえるように(目的)、授業のプログラムを準備(手段として)していますが、実際に教室を行っている中では、子どもたちの反応や動きを見て、準備していたものとは違う内容に変更するということもしています。ですが、子どもたちの反応もお構いなしに「今日はこれをやりきるんだ!」と準備してきた内容で押し通そうとすると、それはプログラム通りに教室を行うという目的化になってしまうと思います。
そもそも体操の技には、人それぞれやり方やポイントが違っていたりして、「これが絶対だ!」という答えは無いようなものです。準備したプログラムのポイントも、一つの技(目的)を成功させるための何通りもある練習方法(手段)の内の一つでしかないので、教室内での臨機応変にプログラムを変更することの大切さを改めて感じました。

●当事者意識を持つ
筆者の取り組んだ内容には、学校という場で子どもたちと教員だけでなく、保護者も巻き込んで子どもたちの支援をしていることが多々ありました。
子ども同士のトラブルの解決の際にも、子ども同士の対話を十分にとらせ、自分たちの問題として解決させていました。
自立性の学びというのは、子どもだけでなく、子どもの成長に関わる先生、親にも意識が必要だと感じました。

米田功体操クラブでは見ている保護者の皆様にも楽しんでいただける教室づくりを目指しています。目の前の子どもだけでなく、同じクラスに通っている子どもたちの笑顔や、成長を、先生と保護者の皆様で一緒に喜びサポートしていけるように、体育館の雰囲気、一体感ということにも意識を強く持とうと思いました。



米田功体操クラブの目的は『子どもたちの可能性をひろげる』ということにあります。
体操教室という一つの手段を通して、10のテーマを伝えたり、体操の技だけでなく多種多様な運動のコントロールを身につけられるようにと考えています。
自分たちの都合を子どもたちに押し付けることなく、たくさんの練習方法、手段を利用して、「できた!」の達成感を知ってもらい、心身ともに成長し、体操教室以外の場でも活躍できる子が増えていくことを願い、これからもサポートしていきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。