HOME > スタッフブログ > 『もしあと1年で人生が終わるとしたら…

スタッフブログ

2022.04.07
『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』
こんにちは、藤岡修です!
2021年度、ありがとうございました。あっという間に過ぎ去ったように感じています。
新しく金沢八景教室がスタートして、また新たな出会いや経験、自分自身も成長することができたと思います!
2022年度も金沢八景教室を盛り上げていきたいですし、CARTWHEEL全体を盛り上げられたらと思っています!
子どもたちに負けないくらい、全力で頑張ります!

さて今回は、「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」という本を読みました。前々から存在を知っていて、気になっていたときに見つけ手に取りました。
この本が気になっていた理由としては、ちょうど2年前に祖父が亡くなり、母や父、自分も含めて年齢を重ね、生きていることが当たり前ではない、ということを考えるようになったことがきっかけです。
この本の著者は25年間にわたり、人生の最終段階の医療に携わってきたホスピス医。3500人以上の患者さんを看取ってきた結果、気づいたことがあるといいます。
「より後悔がない人生だった」「より良い人生だった」と思えるために必要な条件を挙げられています。

【必要な条件】
・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと

以上の4つは、人生を豊かにし、後悔なく生きるうえで本当に大切なことではないかと書かれています。
またCARTWHEELでは、10個のテーマを通して、子どもたちに大人になっても大切なことを伝えています。この本にも生きていく上で大切なこと、が書かれているので通ずる部分をピックアップしていきたいと思います。


●自分の人生に意味があったと思いますか?
人生の意味を「自分のしたことが、誰か(あるいは社会)の役に立っているかどうか」と結びつけてしまいやすいです。しかし、「人は存在するだけで、すでに価値を持っている」と著者は言います。存在するだけで、必ず誰かの支えになっています。

→この文章を読んだときにアドラー心理学が思い浮かびました。何ひとつ強要せず、ありのままを受け入れること、そこから認められていることや価値を見出すことができるのではないかと感じました。また自分含め、子どもたちにはこのような考え方ができれば良いなと思っています。


●どうしてもやりたいことはありますか?
子どものころは、大人たちから将来の夢を訊かれ、就職する際には、その会社で何をしたいかを訊かれ、定年を迎えると、第二の人生で何をしたいかを訊かれます。そのため、私たちはいつの間にか「やりたいことがあるのは当たり前のことだ」「夢や目標を持つべきだ」と思い込んでしまっています。もちろん、夢や目標があれば、生きる指針ができ励みになるでしょう。しかし、それぞれの生き方があり、人生のペースがあります。子どものころ、純粋に楽しかったことはないか、「こういうことをして生きていきたい」と思ったことはないか…振り返ることで本当にやりたいこと、大事にしたいことが発見できるかもしれません。

→子どもたちには、3つ目のテーマで夢を宣言してもらっています。それが強要や当たり前、という考え方にならなよう改めて気をつけたいと思いました。また、「夢が分からない」「夢はまだ考え中」という子どもたちがいます。そのときには、よく楽しいことや好きなことを聞くようにしています。そのときにも、できる限り子どもたちからの発言を待つようにしています。子どもたちが大人になって、迷ったときにはこのような考え方を思い出してほしいなと思っています。また振り返ったときに体操楽しかったなー、と思ってもらえるくらい、そういった空間や場所にできるよう頑張りたいとも思いました。


●努力したことにむなしさを感じていませんか?
私たちはよく「努力は必ず報われる」という言葉を口にしたり、耳にしたりします。たしかに素敵な言葉です。「持って生まれた才能がすべてではない」「努力によって、夢や希望が実現できる可能性はいくらでも広がる」と思うことで、人はやる気を出し、前向きに生きられるようになります。しかし、努力が必ず報われるとは限りません。「努力すれば報われる」と思っていると、現在とギャップに苦しむこともあるでしょう。だも、たとえ良い結果につながらなくても、「努力をした」という事実は残ります。そして、努力する過程で、人は必ず何かを学んでいます。その学びが、誰かの幸せや喜びにつながるかもしれません。努力は報われなくても、人生にムダなことは何一つないのです。

→子どもたちには、10個目のテーマで「最後まで諦めない」ということを伝えています。そのときに、もしかしたら最後まで頑張ったけどできなかったり、夢が叶わないこともあるかもしれないことも伝えています。そして、それはムダではなく、必ずみんなの経験や力になっている、ということも一緒に伝えています。本当に大切なことがブレないよう、伝えていきたいと感じました。


●未来に夢を描けますか?
みなさんの中に、何かやりたいこと、実現させたいことがあるのに、「もう歳だから」「今さら遅い」と思い込んでいる人はいませんか?
もちろん、考え方は人それぞれですが、人生において、何を始めるにも「遅すぎる」ことはないと思っていますし、未来に思いをはせるこもは、より良く生きるうえで、必要不可欠だと思っています。
未来に思いをはせることは、人に与えられた素晴らしい能力であり、自由であり、権利であり、生きる支えになります。

→先ほどもでてきましたが、3つ目のテーマ『夢を宣言する』とつながる部分があるなと感じました。未来に夢や希望があるからこそ「今」をしっかりと生きることができる、それを子どもたちにさらに伝えていきたいと強く思いました。またこれは、保護者の方や自分自身にも当てはまることでもあり、このように考えられることで「今」をもっと大切にできると思います。


■この本を読んで…
CARTWHEELで伝えている、10個のテーマに通づる部分がたくさんありました。また子どもたちにテーマを伝えるときに、さらに深みを増して伝えることができるんじゃないかなと思っています。学校では教えてくれないような、人生において大切なことや考え方、そういった部分を体操やスイミングを通して子どもたちに伝えていきたいと強く感じました!
2022年度、『子どもたちの可能性を広げる』という理念を頭に入れて、子どもたちにとってより良い教室を目指して頑張ります!
2022年度もよろしくお願いします!