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スタッフブログ

2020.11.07
『究極のリーダーシップ』
こんにちは。佐藤亘です。
6月にスタートした今年度の教室スケジュールも折り返しを過ぎました。
あっという間に過ぎていく時間の中で、最近の教室では、子どもたちの練習の成果、『できた!』をたくさん見ることができました。単純に挑戦中の技が成功したということはもちろん、授業に泣かずに入れるようになったことも『できた!』ですし、発表で大きな返事をすることも『できた!』ですし、ウォーミングアップのカーティーも身体のコントロールを上手に『できた!』です。
技の失敗や成功という分かりやすい変化以外にも、子どもたちの成長や『できた!』はたくさんあり、小さな『できた!』も見逃さずに子どもたちの成長を感じていきたいと思います。後期もよろしくお願いいたします。

さて、今回私は、鴨頭嘉人さんの『究極のリーダーシップ』という本を読みました。



以前に私は、『できるリーダーは「これ」しかやらない』という本を読みました。この時は、「自分の抱えた業務などを、上手に人に頼るために」という思いから、できるリーダーの『人への頼り方』、『頼み方』に興味を持って本を手に取りました。しかし、本を読み進める中で、自分たちが体操教室中の【リーダー】であるという考え方もあることに気づきました。

そこで今回は、「体操教室に通ってくれる子どもたちに信頼してもらえるリーダー(先生)になる為のヒント」を期待して、この本を手に取りました。

本書では、人との信頼関係を構築するためには話を『聴く』ことが大事だと書いてありました。
聞く = 情報として話の内容を理解すること
聴く = 感覚を研ぎ澄まして話を受け取ること
大事なのは『聴く』ことであり、相手に「うわぁ、めっちゃ聴いてくれてるなぁ。」と感じてもらえるくらいの聴き方が大事。相づちやリアクションを大きくする、メモを取るなど、全身を使って『聴く』姿勢をとることが大事だと言っています。
10のテーマの中にも『人の話を聞く(聴く)』というテーマがあります。私もよく「相手の目を見て、『聴いてますよ』ということを相手に伝えてください。」というような話をしています。
ですが、、、
自分はどうだろう?
教室中の子どもたちとコミュニケーションを取っているときに、次のプログラムのことや、時間を見てペース配分のことを考えてしまっていないか?
などと、思い当たることはあります。
自分の都合で子どもたちの声、会話を曖昧に受け取るのではなく、『聴いてもらえてる』と思ってもらえるように、教室中のコミュニケーションも大切にしようと思いました。


また、他者の【承認欲求】を満たすことで、優れたリーダーシップを発揮することができるそうです。
【結果承認】:結果を承認する
例「1位!すごいね!」
【プロセス承認】:結果が出るまでのプロセスを承認する
例「1位おめでとう!トレーニングをしっかり頑張ってたからだね。」
【行動承認】:行動そのものを承認 ※結果が出ていなくても承認する
例「毎日欠かさず頑張ってるよね。」
【意識承認】:その人の意識を承認する
例「掃除しようとしてくれてたんだね。」※掃除用具の片付け忘れに気づいた時に、片付け忘れを注意するのではなく、掃除しようとしてくれた意識に着目する
【存在承認】:そこにいるだけで承認する
例「今日も来てくれてありがとう。」

これらは、普段の教室で自分も意識的に使っている言葉掛けなどが当てはまっている部分が多くあるように感じます。これからも、より意識をして、子どもたちの取り組みをしっかり評価できるようになりたいと思いました。


日常のコミュニケーションから『聴く力』と『承認力』によって信頼関係をしっかり構築していると、ふとした時の『褒める』や『叱る』と言った非日常なスペシャルコミュニケーションの効果がぐんと上がるそうです。
確かにそうだと思います。

『聴く力』と『承認力』
普段の教室の最中で取り組むことができ、この力を実践する機会もたくさんあると思います。
たくさんある子どもたちとの信頼関係を築くチャンスを一つでも多く形にして、たくさんの子どもたちにとって最高のリーダー(先生)になれるようにこれからも頑張ります!