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スタッフブログ

2022.12.02
『志の力』
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
久々にスタッフブログを書いています。
私は選手コースが金沢八景に移り、ほぼ八景の体育館にいます。春先から始まった年内の試合も、鯖江で行われる12月8日の世界ジュニア予選と12月10日に行われる全日本団体戦で終わります。そしたらまた新しいチャレンジ。なかなか忙しい一年間を過ごしています。やり切ったと思う一年とまた頑張ろうと思う一年にしていきたいです。

先日5年ぶりにアチーブメントの研修に行きました。日常の忙しさに物事を知った感覚で過ごしている自分にとって、学び続けることの大切さと必要性を改めて感じさせてくれた3日間でした。社会人研修は違う業種の方々との会話もあり、体操だけしか知らない自分の価値観を変えてくれる良い機会でもあります。私の成長こそが選手コースの成長と考えると高い目標を持っている子どもたちを応援するために学び続けることを諦めてはいけないと感じました。

『志の力』(著者:下村博文、青木仁志)という本の中で、青木社長の言葉で、成功の秘訣は“「当たり前のことを特別熱心に、しかも徹底的にやり続けることだ」。夢中に取り組んだ結果、その先に未来が開かれてきた。大きな成功も小さな成功の積み重ねにしかすぎないのでどんな小さなことでも積み重ねること。常に大きな未来を描きつつも、一方で現実の延長上に理想を描いていく。その実践の中に本当に自分に大切にしたいものが見えてくる”と書いてあります。私はその日の業務をクリアすることだけに目線が行き、先延ばしが得意です。夢中になることはあってもやり続けることは苦手で、すぐに新しいことに目が移ります。計画性を持って目の前のこと、数年先のこと、その先のことを考えて取り組むこと、目の前のことを熱心に取り組むことがとても大切だと改めて思います。
真の成功とは「自らの存在や成功より多くの人々に幸福と成功につながっていく生き方」。そして真の成功につながる生き方とは「志を持つ生き方」ということ。
志の特徴
・志には利他の精神が含まれ、その現実は多くの人々の貢献につながる
・志は自分だけがもつ人生の使命であり、目的がある
・志に生きることで比較から解放される
これらが真の成功の状態であり、こうした生き方をすることで人は幸福感を感じる。
自分という存在が、周囲の人々の役に立つといった仕事にもつながる。

本の中には、“成功者は「目の前のことを一生懸命こなしてきただけだ」という。成功は遠くにあるのではなく、志も遠くにあるのではなく、今日一日を精一杯生きる中にある。完璧、完全の人生はない。しかし最善、改善の人生を歩むことはできる。自分は今日一日、最善を尽くしたかという問いに自分自身がイエスと答えられる一日を、どれほど積み重ねるかが未来を作る。「今日一日を自分の一生だと思って生きる」(内村鑑三)ことができるか”とも書いてあります。今日一日を自分の一生だと考えると、自分だけの事で考えるとずっと寝ていたい自分を想像しますが、志を持つ生き方を持ち、自分が与えられているものと考えて生かされていることに感謝の心と幸福感を持って生活することを考えると行動と考えは改めなければいけません。

私は20代から体操の指導を始め、ずっと自分は体操を教えるという仕事は向いていないと思っていました。10年やって指導を外れ、メンタルやカウンセリングを学ぶ機会をいただき、向き不向きは関係なく体操が好きだったという事に気づきました。補助や考え方を教えてもらった当時の環境にとても感謝しています。そしてもう一度指導の機会を得られるなら、その技術を生かしながら今までとは違う自分で指導のチャレンジをしたいと思いました。

『外的コントロール』
考え方→自分が他人に刺激を与えれば、自分は他人をコントロールできる
行動→批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、罰する、褒美で釣る
周囲の刺激で自分は動かされている。だから外部に責任がある。

『内的コントロール』
考え方→人は自らの行動を選択している。自分は他人をコントロールできない。
行動→傾聴する、支援する、励ます、尊敬する、信頼する、受容する、意見の違いについて交渉する
周囲の状況にかかわらず自ら行動を選択している。全て自分に責任がある。コントロールできるのは自分の思考と行動のみ。

内的コントロールでの関わりはとても難しいです。意識して正す、失敗して正す、の繰り返しです。すぐに自分の質に戻り、物事の原因は自分ではなく自分の周りに責任があるのではないかと考えてしまいます。特に主人や自分の子どもたち、身近な人へは甘えてしまいます。
だからこそ学び続けることの大切さを感じています。忙しいと思わず、感謝の念が持てるような心の余裕があるかどうか。余裕を持つこと、考える時間を持つことも大切にしたいことです。

八景教室は一般クラスと選手コースの練習場所が違って、同じ時間に練習をしているので教室に通ってくれている子どもたちや親御さんとの接点が少なくなってしまいました。横浜教室に行くことも少なくなりましたが、今はガッツリこの環境の中で自分にできることを頑張りたいと思います。

米田真美