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スタッフブログ

2017.10.09
『原点』
『原点』

こんにちは。今回のスタッフブログは久保田和貴です。
もう10月ですね!教室に通ってくれている子どもたちはまだまだ汗だくになりながら体操を楽しんで頑張っています。季節の変わり目ですね。体調管理にはくれぐれも注意していきたいです。子どもたちも、スタッフも、万全な体で元気いっぱい教室を楽しみましょう!

さて、今回僕が読んだ本は「道をひらく」(著 松下幸之助)です。この本を読んで僕は松下幸之助さんの物事に関する捉え方、人としての考え方に感銘を受けました。この本で書いてあることは、普段僕たちが生活をしている中で忘れがちな人としての考え方の原点、素直さ、そういったことに気づかされることばかりです。心が洗われるような感じです。また、短編集のような構成なのでとても読みやすく、270ページがあっという間に終わりました。それでは本の一部を紹介させていただきます。


■【さまざま】
人もまたさまざま。さまざまな人があればこそ、豊かな働きも生み出されてくる。自分と他人とは、顔も違えば気性も違う。好みも違う。それでよいのである。違うことをなげくよりも、その違うことのなかに無限の妙味を感じたい。無限の豊かさを感じたい。そして、人それぞれに力をつくし、人それぞれに助け合いたい。

■【長所と短所】
なかでも大事なことは、おたがいにまわりの人の長所と欠点とを、素直な心でよく理解しておくということである。そしてその長所を、できるかぎり発揮させてあげるように、またその短所をできるかぎり補ってあげるように、暖かい心で最善の心くばりをするということである。人を助けて己の仕事が成り立ち、また人に助けられて己の仕事が円滑に運んでいるのである。

■【生かしあう】
まず相手を立てる。自己を去って相手を生かす。そうした考えにも立ってみなければならない。そこに相手も生き、自己も生きる力強い繁栄の姿がある。尊い人間の姿がある。自己を捨てることによってまず相手が生きる。その相手が生きて、自己もまたおのずから生きるようになる。

■【おろそかにしない】
仕事には知恵も大事。しかし、もっと大事なことは、些細に思われること、平凡に思われることも、おろそかにしない心がけである。むつかしいことはできても、平凡なことはできないというのは、本当の仕事をする姿ではない。

■【ファンがある】
このありがたい自分のファンを、もっと大事にし、その好まれている自分のよさを、精いっぱい伸ばすようにつとめたい。そこに個人の、お店の、そして社会の繁栄の鍵がある。

■【なんでもないこと】
毎日の反省と検討を怠って、どうしてきょうよりあすへの発展向上が望まれよう。
何でもないことだが、この何でもないことが何でもなくやれるには、かなりの修練が要るのである。平凡が非凡に通ずるというのも、この何でもないと思われることを、何でもなく平凡に積み重ねてゆくところから、生まれてくるのではなかろうか。


最初の3つ【さまざま】【長所と短所】【生かしあう】は、「人として分かってはいるけどなかなかできないこと」だと僕は思います。お互いを認め合う、長所と短所を理解する、相手を立てる…分かってはいるけど…みたいな感じですかね。どうしても人間は、自分のことを優先しがちな生き物だと思うのです。良くも悪くも自己中心的であると思うのです。特に僕は、自分が今日やりたいこと、これだけはやっておきたいことなど、自分の中で優先したい事項があるときはどうしても相手やまわりの状況を考えるより自分優先になってしまうことがあります。
また、「自分と合わない相手」という存在は誰でも一人くらいいると思うのですが、どうしても「合わない部分」「嫌な部分」に目が向いてしまいます。そうなると、相手の良い部分も悪い部分も理解をするということから目を背けたくなってしまいますよね…。
でも、松下幸之助さんが言っていることは「人としての原点」だと思います。いろんな人がいて当然、だから世の中が成り立っているし、実際はいろんな人に助けられている自分がいます。相手の短所は責めたり、突いたりするのではなく、単純に補いみんなで助け合えばよい。自分優先ばかりになるのではなく、相手を立てる。自分の殻でなく、まわりに目を向けまわりのために働きかけることで組織全体が動き、その行動が自分にも還元される、そんな考えを今一度大切にしていきたいです。

後半の3つ【おろそかにしない】【ファンがある】【なんでもないこと】は「仕事としての原点」だと思います。米田功体操クラブは会員の皆さんから愛されるクラブでありたいと思いますし、同時に会員の皆さんにはファンでいてほしいと思います。通っていただいている会員の皆さんを含め、米田功体操クラブに関わる全ての人を大切にしていきたいです。
愛されるクラブとして今後も発展し続けるために、今日はどんな教室だったか、良かったのか悪かったのか、自分の課題はクリアできているか、気になる子の保護者の方と会話できたか、気になる子のフォローはできているか、もっと良いプログラムはないか、次はこのプログラムを実行してみようなどなど…。毎日の振り返り、次への課題の明確化、新しいプログラムの発想、発見、挑戦など、米田功体操クラブが大切にしている「仕事としての原点」「指導者としての原点」「教育者としての原点」、これらを見失わないように日々を積み重ねていきたいです。
また、個人としても「人としての原点」(自分は何を求めているのか?自分にとって一番大切なものは何か?自分が本当に求めているものは何か?)を常に自問自答しながら日々精進していきたいです。

久保田和貴