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スタッフブログ

2015.10.15
『伝え方』
 こんにちは、久保田和貴です!
 暑かった夏も終わり、秋がやってきましたね。むしろ最近は朝・晩は寒いくらいです。季節の変わり目は体調を崩しやすいものです。そしてこれからの時期気をつけなくてはいけないものがインフルエンザです。僕たちスタッフも、全員インフルエンザの予防接種を受けるなど、事前対策をして体調管理に注意をしています!体が資本であり、健康が第一です!
 さて、今回のブログのテーマは「伝え方」です。教室の中で、“伝える”という行為は様々な場面であります。技の技術指導、並び方、お話の聞き方、挨拶、などなど…。この“伝える”という作業にこの仕事の全てが詰まっているといっても過言ではないと思います。伝え方にも様々な方法があります。言葉で伝える、ゼスチャーで伝える、見本を見せる、など。今回はその中でも、「言葉で伝える」という指導法に着目して伝え方を学んでみました。

 今回僕が読んだ本は「伝え方が9割」(著:佐々木圭一)という本です。本屋さんで目に入った瞬間、「これだ!」と思い購入しました。早速、この本に書いてある言葉の伝え方や技法の中で、教室でもすぐ使えそうだと感じたものをいくつか紹介していきたいと思います。

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★サプライズ法
=言葉の語尾に「!」をつける。
「好き」より、「好き!」など、相手の心を動かしたいとき、印象づけたいときに使う。
また、適したサプライズワードを入れる。
「今日はいい天気」より、「びっくり!今日はいい天気」など。

★リピート法
=相手の記憶にすりこみ、感情を乗せる技術。
「うまい、うまい」「暑い、暑い」など、リピートして聞かせることにより、相手の記憶にすり込むことができる。
例えば昔の童謡で
「さいた さいた チューリップのはなが~♪」
「桃太郎さん 桃太郎さん お腰につけた~♪」
「まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの~♪」
などがあるが、これは全てリピートで作られている。リピートすることで感情をのせることが出来る。

★クライマックス法
=寝ている人も目を覚ます、強烈なメッセージ法。
「ここだけの話ですが、~」「他では話さないのですが、~」など。
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上記に挙げた伝え方の技法を、教室で実際に使う言葉に置き換えて考えてみました。
ここからは僕の考えです。

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★サプライズ法を用いた場合
「側転で膝を伸ばして出来たね。」→「側転で膝を伸ばして出来たね!」
「お話を聞くのが、上手だったね。」→「びっくり!みんなお話を聞くのが、上手!」
→語尾を強める・サプライズワードを入れることで伝わり方もより相手の心を動かすと思います。

★リピート法を用いた場合
「今の逆上がりのキック良かった!」→「今の!今の逆上がりのキック良かった!」
「つま先伸びていてキレイ!」→「そのつま先!そのつま先伸びていてキレイ!」
→良かったポイントやその瞬間を、言葉でリピートすることにより更にこちらの感情をのせて伝えることが出来ます。

★クライマックス法を用いた場合
「今日やった練習のポイントは…」→「今しか言わないよ!今日やった練習のポイントは…」
「この練習で頑張るところは…」→「みんなだけにこっそり教えるね!この練習の頑張るポイントは…」
→限定的な言葉を用いることで、聞いている側は特別感が増します。
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いかかでしょうか。
同じ“伝える”でも、言葉の技法・表現を少し変化させることでまた違った聞こえ方になると思います。違った聞こえ方になることにより、子どもたちもやる気が出たり、集中力が増したり、もっと頑張りたい!と思えるようになったり、プラスに働く要素が多く含まれていると思います。
 子どもの能力を上げる、こちらに集中させる、楽しいと思ってもらう、これがなかなか難しいと思うこともありますが、“伝える”という一つの手段・技術を備えることで、子どもたちを引き付けることが可能になり、それが指導者としての武器にもなると思います。言葉には影響力があります。今回学んだことを一つの自分の武器として、子どもたちに体操の楽しさ、体を動かすことの楽しさを伝えていければと思います。


久保田和貴