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スタッフブログ

2018.12.06
『1分で話せ』
こんにちは!有水愛佳です。
今年も残すところ1ヶ月になりました。時間の流れがすごく早く感じます。それと同時に夏休みを経て子どもたちの成長が早くて驚いている毎日です!

さて、今回私が読んだのは「1分で話せ」という本です。

この本を選んだ理由として、教室中の短い時間でポイントを、話す、伝える、ことの難しさを感じたからです。
伝えたいことが多すぎても伝わらない。聞いてる時間が長くなってしまう。短く話しても伝わっているかわからない。など、簡潔に分かりやすく伝えるにはどうすればいいのか考えていたとき、この本に目がとまりました。


この本はプレゼンがどうすれば伝わりやすくなるか、企画が通るのかなどが、書かれています。本の前半に文章の組み方や、伝え方、後半には前半で書かれていた内容を例に出して伝わりかたの違いをわかりやすく書かれています。

教室指導はプレゼンとは異なりますが、私は「人に伝える」という部分ではプレゼンも教室指導も同じだと思いました。「人に伝える」上で大切だな、このように文章を組み立てたらいいのか。と、思った部分を上げてみました。

●1分で伝える
・ピラミッド
・意味がつながっていれば「ロジカル」
・いらない言葉をいかに削るか

●相手を迷子にさせない
・スッキリ、簡単


まず、「ピラミッド」です。
このピラミッドを簡単に説明すると、話には結論と根拠があり、その結論を一番上に、根拠をその下に並べたものです。根拠は複数あることが多いので、3角形、つまり、ピラミッドのような形をしています。
根拠がいくつあっても結論がないと、話がわからないし、話す時間が長くなってしまいます。これでは聞く側も大変になってしまいます。
このピラミッドを使って伝えると、結論と根拠がセットになるので、話す時間が短くなり、さらに、結論+根拠を3つ並べることで、より結論がはっきりしてきます。

次に、「意味がつながっていれば「ロジカル」」です。
まず、「ロジカル」とは何か。著者が、論理思考力、ロジカルシンキングに関する本を読み、たどり着いた結論が、「意味がつながっていればロジカル」です。
つまり、主張と根拠を言う時、聞いてる人にとって、意味がつながっているとすぐにわかるようにする、ことが大事です。この、「主張と根拠の意味がつながっている」のが、ロジカルということです。
意味がつながっているか確かめるために、「~だから、~だ」と言ってみて、他人に聞いてもらい、本当に意味が通じるかチェックすることが大事です。

最後に、「いらない言葉をいかに削るか」と「スッキリ、簡単」です。これはそのままの意味で必要の無い部分はどんどんなくして、内容をスッキリさせていくことです。また、自分の知らない言葉ばかりでは、眠くなってしまうし、内容が入ってこないですよね。それと同じで、簡単な言葉を使い、誰にでもわかるようにしていくことです。このようにスッキリ、簡単にすることで、相手に伝わりやすく、短い時間で話すことができます。

以上著書の言葉を使い簡単に説明をしました。


この本を読んで私自身、根拠ばかり並べて、結論が言えてなかったり、「ロジカル」が無いことが多くあるな、と感じました。
それは、大学生の時、卒業論文を書いたのですが、自分ではわかっていても、聞く側からすると、根拠はあるが結論になかなか結びつかない。私自身が、途中から何を伝えたいのかわからなくなったりもしました。当時は「語彙力が無いから伝わらない」と、思っていましたが、この本を読んで語彙力だけでなく、「ロジカル」が無かったからではないかと感じます。

教室指導中でも、内容を説明していて、子どもが「?」という顔をすることが多かったり、私の中のでは感覚をつけるための運動を、伝えているつもりでも、子どもたちに伝わっていなかったり。という事が何度もありました。きっとそれは私の中のだけのロジカルであって、聞いている子どもたちには意味が結びにくい伝え方をしていたのかなと、この本を読んで感じました。

子どもたちに「結論と根拠の意味をつなげる」ためには、各学年に伝わりやすい言葉や話方、例えば小学校入学前の子どもたちには擬音語を多くして伝えてみたり、著書には根拠を3つ、と書かれていましたが、3つだと多いので、1つだけ。反対に学年が上がっていくごとに、理解が早くなるので、使う言葉を擬音語ではなく、言葉で話す、根拠も1つ以上。など、伝える相手によって言葉、内容を変えていくのを意識して行こうと思いました。

さらに、話が長くなりすぎず、必要な部分を伝えられるように、いらない言葉を削り、スッキリ、簡単に伝えられるようにしていきたいと思います。

子どもたちにどう話せば伝わりやすいか、「結論と根拠の意味をつなげる、話をスッキリ、簡単に」を実践し、試行錯誤して行きたいと思います!