僕は、2008年に現役を引退しメンタルトレーナーとしても活動しています。それは、僕自身が競技を続けるうえで精神面をどう保つかということ、また、出来ごとに対してどう捉えるかということがとても重要だと思っているからです。
 僕の体操教室に通う子どもたちにも「自分が大切だと思うことを伝えていきたい」、そんな思いから毎回教室の始めには、僕たちスタッフで考えた10個のテーマをみんなで読んでいます。今回のスタッフブログのテーマは、4番目のテーマである「目標をもって練習する」です。
 まず‘目標’とは何なのかですが、それについて『仕事は5年でやめなさい。著:松田公太』には、こう書いてあります。

 ~目標は、目指す「標(しるべ)」と書きます。思い描く場所を目指すために、ひとつひとつ通り過ぎる場所。いわば、「道標」です。~
 
 思い描く場所を目指すために通り過ぎる場所。この思い描く場所というものが、前回のスタッフブログで書いた‘夢’ですね。
 ・夢を叶えるため
 ・夢を見失わないため
 ・夢を追い続けるため
 ただ夢に向かって頑張るだけでは、たどり着くことは出来ません。そこまでに至る過程に「目標」という目指すものを設定することで、まっすぐに充実した挑戦が出来き、それが夢を叶えることにつながるということです。

 “人生はマラソンではなく、短距離走の連続”

 この言葉のように、夢に向かって一直線ではなく、その過程に小さなものから、大きなものまで様々な目標を設定し、短距離走のように目標から目標へと頑張ること。目標というのは、最後までひとつのことを諦めずに頑張るためのものでもあると、考えることができるのかもしれません。

 また、アテネオリンピック・北京オリンピックと2大会連続で2冠の金メダルに輝いた北島康介選手は『前に進むチカラ 折れない心を作る7つの約束 著:北島康介』という自身の著書で、ロンドンオリンピックに向けて復帰の過程で立てた目標の1つに“水泳を楽しむ”があるそうです。
 目標というのは、「○○ができるようになる」「○○になりたい」などとは別に、心の持ち方も目標として設定することができる。

 偶然ですが、僕の体操教室でも楽しむことを一番に掲げていて、10個すべてのテーマには‘楽しむ’の一言があります。
 「楽しいから頑張る」と思っている人は強いです。続けることは思う以上に大変なことなので、楽しむことができなくなります。北島選手が目標として掲げるほどに‘楽しむ’ことは大切なことだとわかってもらえると思います。

 今回のテーマである‘目標をもつ’ということは、夢を叶えるための方法のひとつなので、子どもたちには練習の中で、「着地を止める」「足を閉じる」「腕を伸ばす」などの小さな目標を持ってもらい、目標をもつことを習慣にしてもらいたいと考えています。

 ★目標というのは、目的に向かうための道標になるもの。
 ★目標は簡単には叶えられないくらい高く設定する。
 ★楽しむを目標として掲げる

 目標の設定の仕方は、人それぞれかもしれませんが『目標をもつ』ということは、誰もが大切だとわかっていることでしょう。

 僕は、体操があったから目標を習慣に出来たのだと思います。高校生までは、年間10回ほどの大会があったので、その都度、その大会が目標となり全力投球です。
 ・チームメイトより上手になりたい
 ・大会に出たい
 ・お母さんに褒められたい
 ・技を習得したい
 こういったことは、誰もが小さい頃に目標にすることだと思います。これらをしっかりと目標として掲げることが大事なのではないかと思っています。

 僕が、小学校2年生に掲げていた目標は、「マック体操クラブに勝つ」でした。僕が子どもの頃に通っていたクラブなのですが、その前に通っていたクラブにいる頃の目標です。これは、しっかりと紙に書いて壁に貼っていたのを覚えています。

 夢もそうですが、目標も身近な大人がしっかりと持って、僕たち大人が子どもたちの目標になれるように精進していきたいと思います。

                                       米田功