突然ですが、『逆上がり』に必要な能力とはどんなものでしょうか?
逆上がりという技の習得には様々な能力が必要です。
単純に「握る力」「からだを引き付ける腕力」はもちろんのこと、
その他にも
▪握りながらも足は自由に動かすことが出来る
▪上手な人の動きを真似する・タイミングを合わせる
▪逆さまになった不安定な体をコントロールする
が必要になってきます。

こういった能力は、逆上がりの練習をひたすらすれば良いというものではありません。
多くの運動体験を通じて身につけることなのです。
▪不安定な風船を使って、筋肉の出力を上手く調整するトレーニング
▪身動きの取りづらいスポンジの中を歩いて、上半身はスポンジを抑えながらも下半身はスポンジから這い上がるといった自分の体を巧みに動かすトレーニング
▪つり輪という楽しそうな器具で子どもの興味をつかみ、「握る」といった痛みの伴う筋力を鍛えながら、更に不安定なものにぶら下がることで、力を入れながら抜くといった複雑な体の使い方を学んでいきます。
▪色んなバリエーションのあるジャンプやステップを通じて、リズム感やバランス感覚、動きの真似をする能力を養います。

こうした能力を向上させることで、「側転・開脚とび・逆上がり」といった技が自然と出来るようになるのです。


そして、バディ米田功体操塾が更なる技の習得を見据え一番大事にしていることが「基本」です。

「基本」とは何かと言うと、
全ての技において、ひざ・つま先といった「姿勢」、自分の体を自由自在に操るための「筋力・柔軟性」。
身体を自由に操り、先端まで意識出来ることが、全てのスポーツに通ずる「基本」だと考えています。

なぜ「基本」が大事なのか?
体操だけでなく、全てのスポーツにおいて「基本」は一番です。そして、アスリートが後になってもっとも感じる後悔は「もっと基本をしっかり学んでおけばよかった」と思うことです。
「基本」というものは後になって学べるものではありません。なぜなら、何事も初めが大事で、一度ついてしまった癖はそう簡単に直せるものではないからです。本人自体も、出来ている技に対して「なんでもっと難しいことが出来ているのに、こんな簡単なことを何度もしないといけないの?」となってしまい真面目に取り組むことができません。後になればなるほど難しいのが「基本」の習得なのです。
技を覚えるということは「出来た」が感じやすく、一見は楽しいかも知れません。しかし、そこに楽しさを覚えてしまうと、大切な「技を磨く」という大事な工程を知らない子どもに育ってしまいます。
コツコツ積み重ねることの大切さをここで学ぶことが出来るのです。
何事も「出来る」ことはすごいことです。
しかし、そこがゴールになってしまうと「出来ない」が落ちこぼれになってしまったり、「出来ない」に言い訳をするようになってしまったり。
「出来ないからやらない」ではなく、「出来ない」の中から「出来る」を探し、「出来る」の中から「もっと出来る」を追求し、質の高い「出来た」の習得を目指すことを教えることが、将来のある子どもたちにとって大切なことではないでしょうか。
▫基本に重点を置きすぎて、出来ていた技が出来なくなるんじゃないか?
という質問をされたことがありますが、
それは‘基本が出来ていれば大丈夫です’。
簡単に出来なくなるのは、まだまだ基本が出来ていない証拠です。
「基本」というのは、数学でいえば公式のようなものです。何事も公式さえ分かっていれば、あとは数字をあてはめるだけ。体操も「基本」が出来ていれば、新しい技の習得は早く、更には出来たと同時に質の高い演技になっているのです。


スポーツの基本は体操にあります。
バディ米田功体操塾では、専門的な体操の基本技術を教えながらも子どもたちの将来性を見据え、さまざまな可能性の芽が育つ今の時期だからこそ、幅広く「あそび」の要素も取り入れ、‘楽しく’身体運動的知性の向上を図っていきます。

                                                米田功