みなさんこんにちは、藤岡修です。4月に入り、新年度がスタートしましたね!新たな環境や出会い、たくさんの変化がある季節でもあり、楽しみですね!また、この4月でみなとみらい教室は1周年を迎えることができました。いつも通ってくれている子どもたち、保護者の方々、携わっていただいている方々には感謝しています。この1年、さらに成長できるよう頑張っていきたいと思います!

さて、今回僕が選んだ本は「禅が教えてくれる美しい人をつくる『所作』の基本」という本です。この本を選んだ理由としては、所作について学びたいと思い、手にとりました。所作とは、立ち居振る舞いのことを指しており、この立ち居振る舞いが、自分は授業中にきっちりできているかと自問したことから、所作について学びたいと思いました。


この本には、所作と心には深い関係があると書かれていました。所作の美しい人を見て、「素敵だな」「かっこいいな」と感じるのは、その人の心の美しさに触れているからです。やさしい所作は心のやさしさのあらわれですし、穏やかな所作には穏やかさがあらわれているのです。所作を整えることは心を整えること、所作を磨くことは心を磨くことです。そして、「心」に比べると、「所作」は整えたり磨いたりすることが、比較的にやさしいということが書かれてありました。僕のイメージでは、心が美しいから所作が美しくなると考えていましたが、逆のことが書かれてあり、さらに関心を持ちました。

美しい所作は、よい「縁」をもたらすとも書かれてありました。仏教では、全ての事柄には"原因"があり、"縁"という条件が整ってはじめて"結果"が生まれると伝えられています。人生は、縁次第で幸せな人生に向かって歩むこともできるし、逆に不幸を背負い込むことにもなります。このよい縁を結ぶには、「三業」を整えよ、とあります。三業とは、「身業」「口業」「意業」の三つを表しています。つまり、身(体)と口(言葉)、意(心)を整えて生活することで、よい縁を結ぶ条件がそろうということです。
一番目の「身を整える」とは、所作を正しくする。できるだけ他人のために自分の体を惜しみなく使う、自分中心な行動をとりがちですが、まず相手の立場に立ってものを考えて行動することが大切です。
次に「口を整える」とは、愛情のある親切な言葉を使うことです。同じことを伝えるのでも、相手の年齢や立場、また人柄や力量によって伝え方は異なって当然であり、その人にふさわしい伝え方をすべきなのです。
最後の「意を整える」とは、偏見や先入観を排し、ひとつのことに囚われることなく、どんなときも柔軟な心を保つことです。いつもこの三業を整えるという意識を持って生活をする、所作はよりよき人生を築いていくための、そして美しく生きるための三本柱のひとつでもあります。

所作の美しさの"原点"とは、"簡素"のなかにあります。これは「いかに余計なものをそぎ落としていくか」ということです。動きの無駄を省いていくと、一つひとつの動きが丁寧になっていくのです。丁寧な動きには心がこもります。丁寧に一つひとつを行うと、体と心が一体になった美しい所作ができるようになる、「簡素の美」がそこにはあります。

そもそも人の美しさとは、内からにじみ出てくる美しさ、本物とはそういうものです。ファッションやメイクといった"借り物"ではなく、生き方や生きざまを反映するもの、なまみの人間性を問われるものだからです。いきいきと生きる、「三業を整える」ということです。つまり、内面の美しさを手に入れる鍵は「所作」なのです。まず、所作のもっと基本になる「姿勢」を整えましょう。そしてしっかり「呼吸」をする。背筋が曲がって前かがみになった姿勢でいると、胸が圧迫されて呼吸も浅いものになります。緊張しているときがまさにそれ。気持ちが焦って動作もオドオドしてきます。日常的にそんな状態だったらどうでしょう、前向きな気持ちになれるでしょうか?いきいきと生きられますか?姿勢や呼吸は、生き方と密接に繋がっているのです。

最後に「所作」とは、私たちの立ち居振る舞いのことであり、立ち居振る舞いを整えるということは、結果的に心まで整い、人間としての品格が高まっていくことにも繋がってくる、というものです。仏教では三業を整えるといいますが、「身業」「口業」「意業」の「身業」にあたるのが、「所作」ということです。「所作」が整えば、言葉遣いも自ずと整い、心も整ってくるというもので、すべての基本になるのがこの「所作」なのです。


この本を読み、人として、指導者として「所作」の重要性や大切さを実感しました。そして、自分の「所作」を改めて見つめ直そうと思いましたし、それは教室中のみならず、日常の生活の中でも見つめ直していきたいと思いました。自分の姿勢や呼吸、ものや器具を置くとき、掃除や片付けなど色々な場面で意識することができます。そして、子どもたちから自分がどのように見えるのか、どのような指導者から教わりたいのかを考えさせられました。また、保護者の方から見てこの先生なら任せられる、任せたいと思ってもらえるような指導者になりたいとも強く思いました。そのような指導者になれるよう努力していきたいと思います。