こんにちは!有水愛佳です。
2020年も残すところ1ヶ月となりましたね。今年は例年とは異る新しい生活様式ができ(ソーシャルディスタンスやマスクの着用、3密など)、はじめは不便な感じがしましたが、今では生活の一部になっているのではないかと私は思っています。まだまだ、安心はできないですが、慣れ過ぎず、注意を払いながら生活していきたいです。みなさんも手洗いうがい消毒、など気をつけて下さい!
さて、今回私が読んだ本は「チーズはどこへ消えた」です。
この本はネズミと小人が登場し、「迷路」のなかに住み「チーズ」を探します。
「チーズ」とは、
私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定…等々の象徴。
「迷路」とは、
チーズを追いもとめる場所、つまり、会社、地域社会、家庭等々の象徴です。
チーズを探す時の考え方や行動はみんな違っていて、そこが本の面白いところかなと私は感じました。
なぜ、この本を読もうと思ったのは、ブログの始めでも書きましたが、今年は例年とは違った1年になり、いつもとは違うことを考える機会や、変わったことに順応することを必要とされることが多くありました。私は一度決めたことなどを型にはめてしまうことが多いです。目まぐるしく変わる情勢に、自分の型にはめてしまいやすい事がわかったのと同時に、なんか嫌だなー、と感じたのでこの本を読みました。
物語では、迷路の中、やっとの思いで見つけたチーズに2人の小人は安心してしまいます。日々の変化に気づかず、チーズが消えてしまったときには、なぜ消えてしまったのか、理由を考えたり、その場で足踏みしている状態になってしまいます。
長い時間が経ち、小人の1人(ホ―)が勇気を出して新たなチーズを探しに行きますが、もう一人(ヘム)は変わることに意味を見出せず、原因ばかりを考えて変化にはついていけずにいます。一方、2匹のネズミは、チーズを見つけたとしても、安心せずいつでも注意を払い何か異変などあれば変化に対応しようと本能で動いています。
動物と人なので比べようがないかもしれませんが、本能ですぐに変化ができるネズミは原因を探すこともせず次に進める所がすごいな、と思いました。また、ホーの考え(その場でうだうだしていても状況は変わらない。新たな道を見つけるには勇気が必要だが、一歩踏み出してしまえば案外大丈夫なこと。‹文中から›)は現状を受け止め、先に進もうとしているように、思いました。さらに、ヘムのように原因を究明することも大切かもしれないが、状況が変わることは少ないと、本を読んで感じました。
自分が変化してしまうことで、何かが変わってしまうという恐怖があるけれど、プラスに考えれば自分の新たな一面を知ることができたり、新しい知識を増やすことができる。そうすることで、変化前よりも変化後のほうがより充実し、また変化に順応することができるのだなと、この本を読んで考えることができました。
自分の考え方やプログラムを考えるときなど、ホ―のように、自分の型にはめてしまっている現状を受け止め、常に変化ができるようにしていきたいと思います。