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スタッフブログ

2023.12.01
『習慣が10割』
 寒さも少しずつ厳しくなり、冬の訪れを感じる頃となりました。
つい背中が丸くなってしまいがちですが、お教室の子どもたちに目を向けると、シャンと伸びた背筋、凛とした声、少しも寒さを感じさせない元気な素足、見習うべき姿がすぐそこにありました。

先生方も、レッスン前は寒い寒いと震えていても、始まって5分もすると暑い暑いと暖房オフ!
代謝の良さがうらやましい限りです。



さて、今回私が選んだ本は『習慣が10割』という本です。
習慣と聞くと、継続は力なり!石の上にも三年!というような強い意志をもって臨まないとなかなか定着しないことのように感じます。

三日坊主の私にとってはとても至難の業。

お仕事をする中で、一つ一つ丁寧な対応を心掛けているつもりでも、ついつい楽な道を選んでしまいそれがミスに繋がることもあり、なんとか自分に変化をもたらしたいと思い、この本を手に取りました。



【今の自分は過去の習慣でできている】

これはちょっとした驚きでした。

個人の能力や性格によって人生が左右されているのではなく、今の自分を作り上げているのは過去の言葉や行動、思考など、1つ1つの積み重ねが今の自分を作り上げてきた。

つまり、習慣が人生のすべてを決めているということ。

産まれたばかりの赤ちゃんに、「勉強ができる赤ちゃん」と「勉強ができない赤ちゃん」がいますか?
この世に産まれたばかりの私たちは、誰もが等しくそこに才能や性格の優劣はありません。 たしかに、年齢を重ねて学校へ上がると、クラスには「成績の良い子」と「成績の悪い子」が存在するようになります。
でもそれは、生まれ持った才能の差ではありません。

単に「コツコツ勉強する習慣がある子」と「コツコツ勉強する習慣がない子」がいるだけです。

『できる・できないは能力の問題ではない。習慣の積み重ねによって差が生まれる』



この文章を読んで、もともと習慣を苦手とするのは、自分の性格に起因するものと捉えていましたが、どうやらそうではなさそうだと気付くことができました。

過去の自分の習慣が今の自分を作り上げているのなら、今から始める積み重ねで未来の自分が作れるということになりますね。



【習慣= 思いの深さ×繰り返し反復】
習慣を作るには、1つのことを意識的に反復しなくてはいけません。しかし、その前提に「自分はこうなりたい」という思いがなければ、頑張って反復を続けることは難しくなります。
そして、その「思い」が深いほど、習慣形成の成功率は高まります。

人間が頑張るには「自分は誰かに認められている」という承認感が必要です。
自分が成果を出した時、それをともに喜び、自分自身を認めてくれる人物がいることは、何よりの原動力になります。

さらに目的が「誰かのため」なら、人間は何倍も頑張れます。
目標を達成した時に喜んでくれる人の顔がはっきり見えると、人はやる気になります。

誰かに「ありがとう」と言ってもらうことが、あきらめない力になるのです。

自分がそれをやったことで、他の人が喜んでくれる。その喜ぶ顔を見て、自分も嬉しくなる。
これが、人間が最も頑張るモチベーションになります。

『目的が「誰かのため」なら、何倍も続きやすくなる 』

仕事をしていく中でもちろん自分を認めてほしいという気持ちを持つのは当然のことでしょうが、その先に、このクラブが親御さんのコミュニティの一つになり素敵なご縁となる喜びや、子どもたちの体操って楽しいな!こんなことができて嬉しいな!の笑顔につながるとしたら…そう考えるとなんだかワクワクします。


先日、クラブのミーティングの中で、初めて『カーティ』に挑戦しました。
運動不足の毎日で自分がどれだけできるんだろう…と不安でしたが、なにより先生たちが様々な工夫をして体を動かすことを「全力で楽しませる!」が伝わってきて、終始楽しくあっという間の体験でした。
先生たちの中では、きっと「仕事」というよりも、「子どもたちを楽しませたい」という思いが自然と「習慣」になっているのでしょうね。

私は仕事の中で様々なお問い合わせを頂きます。「体操を始めてみたい!」「初めての習い事でわからないことばかり‥」というような父母の方々へ、今までは「業務」として対応していたことも、先生方の思いを知ることでより一層丁寧に対応することが私の「習慣」として身につけていくべきことだと感じました。
そしてそれが、誰かのためになるのであればこんなに喜ばしいことはありません。

さて、これからクリスマスやお正月、楽しい行事がたくさんありますね。
2月にはチャレンジャーカップも!
ワクワクドキドキの楽しいイメージを大事しながら、一つ一つ小さな習慣を積み重ねて、未来の自分を作っていきたいですね。


新津由記