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スタッフブログ

2025.02.19
『自分を「ごきげん」にする方法』
こんにちは!あゆむ先生です!

今年は去年より暖かい…!と思っていたのですがそんなこともなく毎日寒いなぁと感じながら日々過ごしています。みなさんもかぜには気をつけて冬を乗り切りましょう!

さて、今回私がご紹介させていただく本は、辻秀一さんの『自分を「ごきげん」にする方法』です!
みなさんは普段自分の心について考えたことはありますか?「ワクワクする!」「ドキドキする…!」「なんかモヤモヤする…」「イライラするー」というように日によって、場所によって、状況によって心の状態はさまざまだと思います。この心の状態ひとつで人生が大きく変わるかもしれません!


【幸せな人生は「心のあり方」で決まる】
これは本書の最初のページに書かれている言葉です。心にはよい心の状態と悪い心の状態、つまり「ごきげん」な状態と「不きげん」な状態があり人はごきげんなときに正しい判断ができて結果としてよりよい方向へとつながっていきます。 ではどうすればいつもごきげんでいられるのか?本書ではよい心の状態、つまり「ごきげん」な状態をつくる方法「ライフスキル」がたくさん紹介されていたので抜粋してご紹介します!


■「意味づけペタンコ」の自分に気づく
人は脳の働きのひとつに「認知」というものがあります。これは自分の周囲の状況や出来事に意味づけし、判断して行動の内容を決定し、行動をうながしていく働きであり、この認知の脳は危険や恐怖を察知しやすいようにできている。つまりマイナスに認知しやすいということです。著者の辻先生はこの反応を「意味づけペタンコ」と表現しています。本書ではこの意味づけペタンコによる心の影響を雨の日を具体例としてあげていました。

「雨が降る」→「憂鬱だなぁ、いやだなぁ」という感情が勝手に意味づけされる→雨を見たら憂鬱な気分になる、というような流れです。

ですがこれらのことをすべて自分自身が意味づけしていると気づくことでそれまでペタっとくっついていた意味を少しはがすことができます。これを「気づき」の効能といい少しだけ心をごきげんの方向に動かすことができ、それを積み重ねていくことで、すぐ不きげんになる状態からうまく抜け出せるようになっていくそうです。

これを体操教室に置き換えて考えてみたときに、もし体を動かすことが嫌いな子や苦手な子がいた時にその子にとっては「体を動かす」→「やりたくないなぁ、嫌だなぁ」という意味づけペタンコがおこり、「体操教室=楽しくない場所」という状態になってしまいます…ですが、子どもは「気づき」の効能を自分で引き出すことは難しいと思います。ですので、その子にとって体を動かすことの楽しさや面白さに気づくきっかけをどうつくるかが大切になってくるなと感じました!


■「心エントリー」な生き方をする
これは結果を第一に考えて行動するのではなく、まず自分の心の状態を整えることから始め、心を大事にすることで結果が出るという考え方です。本書の中でこのような例がありました。

電車の中で大きな声で電話をしている人に対して「注意をする、しない」といった選択があったとして、注意をする選択をとった時に一度心をごきげんに切り替えてから注意をする。注意しない選択をとった時は後になって「あの時注意すればよかったなぁ…」や「見て見ぬふりをしてしまった…」と感じ、心がゆらいでしまう前にまずは切り換えて自分のごきげんをとり「よし、切り換えられた」とその感覚を大切にする。というように自分の心を自分で決めることでまわりに左右されず結果として機能が高まり、行動の質もあがるということです。

ふと自分に置き換えて考えてみたら、自分で決めて行動はできるが切り換えが苦手で後々になって「やっぱり別のやり方にしておけばな…」とずるずる引きずることが多いなと気づきました…また、選択肢が多ければ多いほどその後の切り換えが難しくなっていくなとも感じました。ですが一度選択した「過去」は変えられないためスパッと切り換えてごきげんをとることが大切ですね!


■表情・態度・言葉を心のために選ぶと考える
本書では自分のきげんをとるのに与えられている便利な道具がこの「表情」「態度」「言葉」とされており、この3つは自分の意識で自由に変えることができ、この3つ次第で自分の心の状態も変えることができます。

まさにこれは教室のテーマに通ずるものがあると感じました!「失敗しても下を向かない」「プラスの言葉」のテーマの時に子どもたちに「もし自分が落ち込んでしまったり悲しいことがあったりした時は、自分にたくさん元気になれる言葉を言うようにしてね!」と伝えています。どうしても上手くいかない時や落ち込んでいたり悩んだりしている時は、ため息が多くなったり暗い雰囲気になりやすくなったりしますが、そんな時こそ意識的にこの3つの道具を使えれば「言葉」によって自然と「表情」も明るくしようと思えるようになり、それが良い方向に「態度」にあらわれ、結果としてごきげんな状態をつくることができるようになると思います!また、「このプラスの言葉は自分が元気になれる言葉だったらなんでもいいんだよー!」とも伝えています。本書でも「自分の気分をよくする言葉「ごきげんワード」を見つけて、それを増やすことで心を切り換えるチャンスも増えて、自分も安心できるからますますごきげんになれる」というように書かれており、「プラスの言葉」の大切さを再認識することができました!みなさんも自分にとっての「ごきげんワード」をぜひ探してみてください!


今回は3つのライフスキルをご紹介させていただきました!
本書の後半ではこれらのスキルを実際に「意識」して「感じたこと」をまわりの人に「話す」そして「繰り返す」ことでスキルを習得すると書かれています!やはり、なにごとも繰り返し練習することは大切ですね!自分がごきげんな状態でいることでそれがまわりにも良い影響を与え、ごきげんの輪が広がっていくのだなと感じました!

体操教室は先生だけでなく、子どもたち、そして保護者の皆さまでつくり上げていくものだと考えています!ですので、このブログを読んでくださった皆さまと一緒にごきげんの輪を広げていけたらとても素敵なことだなと思いました!!これからも米田功体操クラブをよろしくお願いします!!

あゆむ先生