こんにちは!曾根強です!
4月には全日本体操個人総合選手権が高崎にて開催されました。僕も撮影のために帯同しましたが、選手たちの活躍を間近で見られて、たくさんの刺激を受けて帰ってきました!
さて、今回僕が選んだ本は、スペンサー・ジョンソンさんの著書「チーズはどこへ消えた?」です。この本は選手の読書感想文(クラブのYouTubeやInstagramで公開しています!)でも何度か登場し、気になっていました。また、まなか先生からもお勧めしていただいて、今回読んでみました。
この本は「変化にどう向き合っていくのか」を教えてくれる本です。この本には2匹のネズミと2人の小人が登場します。
ネズミ…単純で、非能率的な方法で試行錯誤を繰り返しながらチーズを探す
・スニッフ…変化をすぐに察知する
・スカリー…行動が早い
小人…複雑な頭脳に頼り、高度な方法でチーズを探す
・ヘム…変化を恐れ、拒否反応が強い
・ホー…最初は変化を恐れるが、次第に受け入れ、前進する
4人はチーズを探します。やがてチーズを探し当て、幸せを感じ満足感を得ます。しかし、突然チーズが消えます。その時4人はどのような行動を取ったのでしょうか。
スニッフとスカリーは直感で行動し、新しいチーズを探しに行きました。そしてより大きなチーズを見つけ出します。一方、小人たちはチーズが消えたことを受け入れられず、戸惑い、怒り、行動に移すことができません。チーズが消えたことを他人のせいにしたり、いつかまたチーズが現れるだろうと根拠のない期待をしたりします。
しかし、ホーはこのままではいけないと気づき、恐怖心を抱えながらも新しいチーズを探す旅に出ます。そしてホーは新しいチーズを探し当てます。
自分に置き換えると、僕は変化を恐れ、拒否反応が強いヘムに近いと感じました。変化に対してなんとなく抵抗感があり、現状維持を望んでしまう傾向があります。仕事においても、プライベートにおいても、うまくいっている状況が崩れたとき、「なぜこんなことになったんだ」と思い、前に進む力を失ってしまうことがあります。
ここでのチーズは「成功」「仕事」「健康」「夢」「愛」など、人生で求めることです。人はみんな自分にとってのチーズがあります。これを手にすれば自分は幸せになれるんだと。そして、それが手に入れば、それに執着し、手放すことを恐れます。
僕にとってのチーズってなんだろうと考えてみました。
○家族や友人
○楽しいと思えることに全力を尽くすこと
○仕事とプライベートの両立
信じていたものが急になくなったり、うまくいっていたことが急になくなったりすると僕も同じ状況になるような気がします。信じられない、これからどうしていけばいいんだ、誰のせいだ!と怒りが込み上げてくるかもしれません。
ホーが壁に書き残した言葉がいくつかあります。
「変化は起きる」「変化を楽しもう!」
この物語を通して、変化は避けられないもので、むしろ先に予測しておき、それを楽しむくらいの心持ちが大切だと改めて気づきました。わかってはいるけど、なかなか難しいことですよね。
日々の生活の中で変化はたくさんあります。しかし、変化を前向きに受け入れることは決して簡単なことではありません。時には失敗することもあると思います。しかし、見たこともない何かを恐れ、恐怖心に駆られ、もっとネガティブな思考に陥り、何も行動できないよりも、プラス思考で見えない未来に希望を抱いて進んでいく方が楽しそうですよね。もし行動したことが失敗だったら、やり直せば良いし、また違うやり方や道を選択していけばいいだけのこと。行動することでしか新しい景色は見えてこないし、たとえ遠回りでも確実に成長につながると思いました。
先生が教室で話しているテーマ、僕が一番ハッとさせられるのが、6個目のテーマ「プラスの言葉」です。僕は物事に対してネガティブに捉えてしまうことがとても多いです。「どうせ〜をしても…」「やっても無駄ならやらなくていい」というふうに…。でも違うんですね。プラスの言葉を使うことで、自分の気持ちだけでなく、周りの空気までも明るくしていける。そんな力をホーの姿勢や言葉から学びました。
何もしないよりも、行動することに意味がある。その行動によって新しいアイデアが浮かんだり、新しい道が開けていったりするんですね。これからは、変化を「怖れるもの」ではなく、立ち止まる時間が必要な時もできるだけ短く、新しい可能性を探し続けていきたいと思いました。
曾根強