『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』
皆さんこんにちは!
浩輝先生です!
最近は暑い日が続いていますが、
この暑さの中でも元気いっぱい走り回っている子どもたちを見て日々驚かされています。
今後も暑い日が続くと思いますが、暑さにも子どもたちの元気にも負けないように私も全力で頑張っていきたいと思います!
さて、今回私が読んだ本は、『「好き」を言語化する技術』です。
私自身、自分の伝えたいことを言葉にしようとすると、どう言葉にしていいかがわからなくなることや、話している途中で、自分が何を話したかったのかがわからなくなるときがあります。
この本のタイトルにもある「言語化」というのは、とても難しいなと日々感じています。
この本では、自分の好きなもの「推し」を持つ人に向けて、どうすれば上手く推しの魅力を他者に伝えられるか、言語化をするうえでの方法やコツが書かれています。
はじめに、「推し」という言葉を普段あまり耳にしない方もいると思います。
「推し」とは、自分の大好きな存在のことで、俳優やアイドル、アニメ、映画、スポーツなどどんなジャンルのものでもいいので、他の人に薦めたい!応援したい!と思う対象を指す言葉です。
私は、小さい頃から体操が大好きで、その楽しさや面白さをもっとたくさんの人に感じてもらいたい、という思いで体操の先生になりました。
そのように考えてみると、体操の先生という仕事は、体操という推しの良さを伝える仕事であるようにも思えます。
今回この本を読んで、先生という仕事をする中でも大切だと感じたことがいくつかあったので、それを紹介したいと思います。
「推しを語ることは自分の人生を語ること」
この本では、推しを語ることの魅力の一つとして、
「せっかく出会えた好きなものや人について語ることは、自分の人生の素晴らしさを語ること。」
と書かれていました。
推しを語るということは、自分を語るということでもあります。自分の好みを言語化することで、自分についての理解も深まるそうです。
人生を語るというとすごく大きなことのように感じます。
ですが、自分の考えを言葉にするためには、自分が何を感じたのか、どう思っているのかを明確にすることがとても大切なことだと思います。
自分の好きなものを語ることが、自分について改めて考え直すきっかけになると考えるととても素晴らしいことだと感じました。
「言語化とは細分化のこと」
言語化をするうえで、語彙力の無さを気にしている方も多いのではないかなと思います。
実際私も、難しい言葉を使うことや、違う表現の仕方を使える人が言語化能力の高い人だと思っていました。
ですが、言語化をするうえで本当に大切なのは、良いところを「細分化」することだそうです。
これは、推しの良さを伝える上で、ただ「良かった!」という感想で終わるのではなく、「どこがどう良かったのか」という、具体例を細かくあげることが大切だということです。どこをどう感じたかという具体的な部分に関しては、人それぞれ感じ方がちがうので、この具体例が細かくあるほどオリジナリティのある感想になるのだそうです。
これは教室をする上でも大切なことだと思います。
子どもにアドバイスをするときにも、その子の良い部分に対して、「ここがこう良かった」と具体的な良いポイントを細かく伝えることができれば、その子の魅力をより伝えることができ、その子の成長にもより繋げられると思います。
さらに、それぞれの先生によっても視点や感じ方には違いがあるので、この具体例が細かければ細かいほど、それは先生のオリジナリティにつながるのだと思います。
いろいろな個性を持った先生がいるということは、この米田功体操クラブが大切にしている良さの一つでもあります。この良さをより活かしていくためにも、感想のポイントを細分化して言葉にしていくという考え方はとても大切なことだと感じました。
今回この本を読んで、自分が体操をやっていて良かったことや、体操を通じて何を得ることができたのかを、改めて考えるいい機会になったと感じています。
体操教室という場所なので、体を動かすことで運動の楽しさや体操の素晴らしさを感じてもらいたいと思っていますが、やはり言葉でしか伝えられないこともたくさんあると思います。
今後、私自身の思う体操の素晴らしさをより多くの人に伝えていくためにも、自分について考える時間を大切にして、自分にしか伝えられないことを、自分の言葉で伝えられるように努力していきたいと思います。
富岡浩輝