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スタッフブログ

2025.08.10
『13歳から分かる! 人を動かす カーネギー 人間関係のレッスン』
こんにちは。 亘先生です。

昨年度までは基本的にみなとみらい教室にしか入っていませんでしたが、今年度から横浜教室にも入るようになりました。(4年半振りに戻ってきました。) 長くみなとみらい教室オンリーで教室をしていたので、離れることにはもちろん寂しさもありましたが、いつもと違う環境に変わったことで新たなワクワクも体験することができました。 子どもたちにとって慣れ親しんだ先生との安定感も大切ではありますが、色んな先生から、色んな角度から見たアドバイスや練習方法で関わりが増えることは、確実にプラスの経験値になることだと思っています。 今年度もあっという間にⅡ期終盤ですが、自分が横浜に戻ってきたワクワクが、子どもたちや保護者の皆様にも同じように新鮮に感じてもらえるように一日一日を大切にしていきたいと思っています!

さて、今回私が読んだ本は【(13歳から分かる!)人を動かす 人間関係のレッスン】です。 色んな書店で当たり前のように置いてあり、何度も目にしているタイトルですが「話が難しそう」と敬遠していました。 そこで『13歳から〜』と、簡単にまとめてくれているものを手に取りました。 小恥ずかしいことを言っていますが『わかりやすく』『簡潔に』『だけど丁寧に』指導の場でも大切なことを「違う業界のプロが施した大事な効率化だ」と自分にプラスの言葉で言い聞かせて読んでみました。
また、自分たちは1時間の教室の中で、多種多様な子どもたちの気持ちや行動を動かしていかなければいきません。 その中では、先生からの一方的な命令や指令では子どもたちの行動を動かすことはできても、心を動かすことはできません。 子どもたちの心を自発的に「やってみたい!」「楽しい!」と動かすための秘訣を掴みたいと思い、この著書を選びました。

この本では、人を動かす原則は全部で30あると書かれています。

【人を動かす3大原則】 ①批判や非難をしない ②相手の自尊心を満たす ③相手の立場に立ち、相手の利益を考える

【人に好かれるための6つの原則】 【相手を説得するための12の原則】 【人を成長させるための9つの原則】

この30の原則の中から、カートでも実践されていることや、大切にしたいと感じた内容をピックアップしたいと思います。

まずは3大原則の①批判や非難をしない

これは大事だとわかっていながらもついついやってしまうこともあるのでギクっとしました。 子どもたちがこちらの意図したことと違うことに反応を示した時、、、 周りのことに興味が向いていて集中できなかった時、、、

「違うよね⁉」 「こっちだよ⁉」

、、、何が違うのか? 子どもたちには何が見えていたのか? もしかしたらこちらの意図してる角度とは違う方向から同じ方向を向いてくれているかもしれない子に対して『こっちから見なさい』と強要してしまっているかもしれません。。。

順番を待っている間も前を見て並んで欲しいのはなぜか? ・お友だちのことを見ることが上達にも繋がるから ・お友だちとぶつかったりしての転倒や怪我、トラブルを避けるため ・自分の順番がわからなくなってしまわないように ・集中力を保つため

つまり、『周りとの協調性や社会性を学ぶため』『自分自身が安心して安全に体操をするため。』です。 「並んで!」「前を見て!」という言葉だけで注意をしていると、子どもたちは『先生に怒られるから』『教室がスムーズにまわらなくなるから』というふうに、本質をとらえないまま先生都合の命令に従うことになります。 【人を成長させるための9つの原則】の中にも ・命令をしない という項目があります。命令は相手の成長にはつながりません。 「あなたは間違っている!」と批判だけしたような状態にもなりかねません。 これでは心を動かすことはできませんね。

本の中では ・相手の言い分に耳を傾ける ・相手を正すのではなく、自分を変える ・相手の立場になって、「なぜこんなことしたんだろう(言ったんだろう)?」を考える ↑このような意識を持つことが大切だと書かれています。

限られた時間の中でも、子どもたちとのコミュニケーションを大切にして、子どもたちの見えている世界に目を向けて耳を傾けて、寄り添った声掛けをしていきたいと思います。

次に、3大原則の②相手の自尊心を満たす 人が主体的に動いていくためには「動きたい」という気持ちが大切です。 そして、「動きたい」と思わせる周りからの声掛けや働きかけが大切です。 全ての人が当たり前に持っている「食べたい」「寝たい」などの生理的欲求と同じように「自尊心を満たしたい」という欲求も持っています。 誰かが褒めてくれたり、感心してくれたり、自分の存在を認めてくれることで自尊心は満たされていきます。 自尊心を満たし、「動きたい」と思ってもらうために

『できない』ことではなく『できる』ことに目を向ける

教室の中でも特に意識して、大切に取り組んでいきたいと思いました。 クラブとしても大切にしたいサイクルとして

【できた!】(達成感)は「楽しい!」 【楽しい!】(充実感)から「もっとやりたい!」 【やってみたい!】(好奇心)で「やったらできた!」 【できた!】は楽しい 【楽しい!】から・・・※繰り返し

上記のように考えています。 子どもたちの得意、不得意はそれぞれ違います。 1人1人の子が「できる」こと、「できている」こと、「頑張った」こと、を見逃さずに声掛けをすることで上のサイクルに導いてあげたいと思います。

そして、褒めるという声掛けに関しては 『何が』良かったのか? 『なぜ』それが良いのか? という具体的な褒め方によって、『先生が褒めてくれるから』ではなく、『自分自身の成長』のために「頑張りたい!」と思ってもらえるように気をつけながら『できること探し』に目を向けたいと思います。

次に、【人に好かれるための6つの原則】の中から ・笑顔の価値を知る ・名前を覚える とありました。

これもクラブとしても大切にしていることであり、改めて大切にしたいと感じたことです。 子どもたちの笑顔のパワーは本当に強力で、連続で教室に入っていても疲れを吹き飛ばしてくれます。

笑顔には言葉だけでは伝えきれないメッセージを伝える力があります。 好意、共感、励まし、安心感を伝えることができます。

と書かれていて、まさにその通りだと思います。 それと同様に、名前を呼んでもらえることからも安心感や信頼感を得ることができます。

「亘先生!こんにちは!!!」 と元気良く体育館に入ってきてくれるみんなのおかげで元気になれます。 自分も明るく、笑顔で、元気良く 「〇〇くん!おはよう!」 「〇〇ちゃん!ありがとう!」

と笑顔と名前をセットで意識していきたいと思います。

今回読んだ本は、身近な事例やイラストを交えて解説されていて本当にわかりやすく読める内容になっていました。 自分は指導をする上で難しい話をしていることも多々あるので、難しい話もわかりやすく伝えられるように工夫していきたいな、とも思いました。

子どもたちの心を動かせるように、一人一人に寄り添って関わっていきたいと思います。 そして、子どもたちの成長に心を動かされながら(感動)、自分自身も一緒に成長していきたいと思います。

今後とも、引き続きよろしくお願いいたします。

佐藤亘