みなさん、こんにちは!藤岡修です。皆さん、夏休みやお盆休みはどうだったでしょうか?僕は、全日本ジュニアという選手コースの子どもたちの試合を見に行きました。現在は、選手コースの子どもたちをほとんど指導できる機会はありませんが、見ていてやっぱり面白いなーっと感じた夏でした。
さて、今回僕が読んだ本は「素直な心になるために」です。この本には、素直な心になることでどのような変化や素直な心を養うための方法などが書かれています。僕自身、素直な心で子どもたちと関われているか、素直な心で1つの授業をより良いものにしようと考えられているかと思い、手にとりました。
◼️まず、最初に素直な心とは"私心なくくもりのない心であり、1つのことにとらわれずに物事をあるがままに見ようとする心"と書かれています。また、そういう心からは物事の実相をつかむ力も生まれてくる、だから真理をつかむ働きのある心であり、物事の真実を見きわめて、それに適応していく心でもあります。その心からは、常に判断を誤らず、強く正しく行動ができるようにもなります。
〇"素直"という言葉の意味はわかっているつもりでしたが、「文章にすると難しいな、深いな」と感じました。この文章を読んで、素直な心であれば子どもたちに対して何が必要で、どのような言葉やアドバイスをかけることが適切なのか、迷いなく自信を持って伝えることができるのではないかと考えました。また、そこには迷いがないので力強さが生まれ、子どもたちとの強い信頼関係が生まれてくるのではないかとも感じました。
◼️では、素直な心とはどういうものか、というところも書かれていたのでいくつか紹介したいと思います。
素直な心とは、耳を傾けること。だれに対しても何事に対しても、謙虚に耳を傾ける心とあります。それは、自分にも至らない点や気づいていないこと、知らないことがある、それは改めなければならないから教えてもらおう、自分自身の不完全さを自覚するという人間としての謙虚な心をいいます。また、"寛容"という言葉も素直な心には含まれています。万物万人いっさいの本当の姿をとらわれなく見つめ、これをともどもに正しく生かそうとする心でもあります。したがって、万物万人の良さや価値、長所、そういったものが明らかになるわけです。そしてそのように見ることができれば、全く無用なものというか、排除すべきものは何もないことがわかってきます。
〇この文章を読み、僕はだれに対しても耳を傾けられているだろうかと自問しました。他の先生方の意見やアドバイス、もちろん子どもたちに対しても。年齢関係なく、謙虚に学ぶ姿勢を忘れてはいけないなと感じました。そして、寛容な人でありたいとも思いました。子どもたちの良さや長所、そういったところを見抜き、伸ばすことができる指導者でありたいです。
◼️次に素直な心であるとどのようなことが得られるかということも書かれてありました。
素直な心であれば、現状にとらわれることなく、日に新たなものを生み出していくことができるようになります。常に何が正しいか、何が望ましいかということがおのずと考えられ、それがスムーズに見極められていくようにもなります。
〇これは、授業の際に新しい方法や違った方向からアプローチをしたりと、より良くなるよう日に新たに生み出していくことに繋がってくると感じました。
また、お互いが素直な心になれば、一人ひとりが自分の持ち味を十二分に発揮できるような適材適所の実現が進められるようになります。これは、例えばここに見識高く、能力もあるすぐれた人がいて、リーダーに最適任であり、そこでリーダーとして立ったならば、適材適所が実現することになります。しかし、その人がもし最年少であればどうでしょう。なかなかスムーズにリーダーとしては立てないのではないでしょうか。そこでお互いが素直な心であれば、「リーダーにしよう、それが最も望ましいことだ」、というように年齢など関係なく適材が適所に立ちやすくなっていきます。知恵ある人はその知恵を、力ある人はその力を、話すことがうまい人は話す力をというように、それぞれがもつ特性や持ち味を十二分に発揮することができるような立場なり仕事というものを得ることができるようになります。
〇これは、米田功体操クラブの指導者間でも当てはまることかと考えられました。指導者によって、それぞれの良さがあってもちろん足りない部分もあります。それをお互いが認識して、活かし合い補い合うことで1つのより良い授業が生まれると思いました。
◼️最後に素直な心を養うための方法が書かれてあるので紹介したいと思います。
素直な心を養うためには、たえず自己観照を心がけ、自分自身を客観的に観察し、正すべきを正していくことが大切だとあります。
自己観賞を心がけること、いわば自分の心をいったん外に出して、その出した心で自分自身を眺めかえしてみる、冷静に客観的に自分を見ることを心がけることが大切です。そして、日々の反省も心がけることが必要です。何か物事を行い、それに成功していくためには大切なことの一つです。
〇今日自分は素直な心で子どもたちに接し、物事を行っただろうか。あの伝え方で良かったか、あの選択や行動で良かったか、と日々反省をしていくことで素直な心が養われ、よりとらわれの少ない見方や行いができるようにしたいと思いました。
〇この本を読んで、"素直な心"のあり方や養い方などを学ぶことができました。授業の中では、子どもたちの様子や表情を素直な心で見たいと思いました。素直な心であれば、子どもの動きを見て、指導方法をその子に合わせたものにすることや内容をガラッと変更したり、また表情を見て声がけをしたりと正しい判断に繋がってきます。また、授業中に子どもたちが伝えた内容と違ったことをする時があったりします。その時にただ「違う、話聞いてなかったでしょ」と言うのではなく、「その動きここが良いね、けど先生はもっとこうしてほしい!」というようなプラスに言い換えられます。また、話は聞いていたけど身体の動かし方が分からず違った内容になることもあるので、その時には言葉がけを変えたりと"素直な心"であれば実相が見えてきます。
また、指導者間では適材適所を活かしていきたいと考えています。スピード感や丁寧さ、道具を使ったり、面白い動き方のアイデアなど先生ごとに良さがあります。その良さを活かし合うことで1時間の授業がより良いものとなり、子どもたちの変化や成長、上達に繋がってくると思います。あとは、年齢関係なく意見や感想を"素直な心"で聞きたいとも思っています。キャリアや年齢差があったりしますが、本当により良い授業を目指した時にそれは関係するのだろうか、と思ったからです。今回の本は、子どもたちだけに対してではなく、指導者間でも活かせる部分が沢山ありました。より良い授業を目指して、色々な面で試行錯誤していきます!