こんにちは!西村由貴です。
とても暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
感染症、熱中症など油断できませんが手洗い、消毒、水分補給をしっかりやっていけたらと思います。
さて、今回私は『学校の「当たり前」やめた』という本を読ませて頂きました。
私は常日頃から「当たり前の事を当たり前にやる」ということを心がけているので、この本を手に取った時…複雑な気持ちになりました。
そんな私がこの本を通して思った事を書いていこうと思います。
米田功体操クラブの授業、日常の生活、子育てでもそうですが、自分が当たり前だと思っている事は本当に当たり前なのでしょうか?
私は「自分の当たり前は他人の当たり前ではない」事に直面し悩んだ時期があります。
価値観が違うと言えばそれだけなのですが、考えてみれば自分と同じ人間はこの世の中にはいないので違っていて当たり前ですよね。
いまだに答えは出ていませんが、この本を読んで悩んでいいんだという気持ちになりました。
▫️「当たり前」とされてきた事を見直し続け
考えること
この本の中では、見直し続ける事は自分自身の習慣や考えを削ぎ取る作業だと書かれていました。
「削ぎ取る」私の中で響きました。足し算ではなく引き算…シンプルだけど難しい事だなと感じています。
ですが、求められてるのは「みんながやってるからやる」ではなく「自分に必要な事だからやる」だと思います。
それが「削ぎ取る」ことなのかなと思いました。
・本来の"目的"を再確認して最適な"手段"を
再構築する。
・子どもたちに必要な力をつけるための"手
段“が"目的"となり消化してこなす対象にな
ってはならない(本より抜粋)
まさにその通りだなと思います。授業の中でも目の前にいる子どもたちに今、何が必要か、この先何が必要になってくるかを見極め「当たり前」を変化させながら充実した時間を過ごせたらと思います。
悩み、考えることは前進しているんだよと背中を押された気持ちになれました。
この本の中でもう一つ印象に残った言葉があります。
▫️大人が良かれと思ってかけた言葉で子どもは救われることもあれば追い込まれることもある
この一文、子どもに限らず大人と接するときも同じ事が言えると思います。とても責任を感じる言葉ですね。親としても考えさせられる一文でした。
実は、私は娘でこの経験があります。
娘がある習い事を始めた時に両親で「楽しんで頑張るんだよ」と毎日のように 言っていました。
単純に頑張ってる姿を嬉しく思い、でも楽しんでやって欲しいという気持ちから言っていたのですがある日、娘が「行きたくない」と言い出したのです。
その理由が "お母さんたちが喜んでくれるから頑張ってた。頑張れと言われるから嫌なことを我慢してたけどもう行きたくない" でした。
これを言われた時は泣きました…。
どんな事でも言える、安心出来る場所が家であるべきなのに自分たちの声かけが娘を窮屈にしてしまってたことに気づかされました。
まさに上の一文ですね。
それ以降、頑張ってない子なんて一人もいないんだと思えるようにもなりました。
そんな経験もあり、私は10人いたら10通りの言葉がけが必要なのではないかと考えています。
例えば「上手だよ!大丈夫!」と伝えた時に"先生がそう言ってくれているから大丈夫"と安心して前向きになる子もいれば、"もっと上手く出来るはずなのに…"と心がモヤモヤする子もいると思います。
その子と向き合い、どう声がけする事がベストなのかを考え、その子にあったベストな言葉選びをしたいなと改めて思いました。
その為にも、日々コミュニケーションをしっかりと取っていこうと思います。
また、言葉がけに関する事でこの本の中にはこのようなことも書かれていました。
・動かない人を動かすには"戦略"が必要。そのためには自分を知り、相手を知り、どの言葉を選んで、どのタイミングで発するか、様々な工夫がいる。
相手が何を求めているかを見抜き、それに応えるために自分の中からその人に合ったものを引き出す。
相手の立場に立って物事を考える事はその人を知らないと難しいことです。その人を知るという事は、取り巻く環境も含みだと思っています。
そう考えると人を動かすのはものすごいエネルギーが必要ですね。
子どもを動かすのも同じでエネルギーがいります。毎日試行錯誤です。それがコミュニケーションであり、相手を知る事であり、自分を知る事なのではないかと思います。
私たちの仕事は、とても夢のある仕事です。同時に責任を伴う仕事でもあります。
ありのままの現状を受け入れ、現状にあった「当たり前」を考え、見直し続けることが子どもたちと一緒に成長して行くために大切だと学べました。
先生だからと言って背伸びをせず、時には子どもと同じ心で一緒に楽しんで行きたいと思います。