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スタッフブログ

2010.12.31
『目標』
2010年の最後のスタッフブログです。

今年の4月からスタッフ全員で始めたスタッグブログ、9ヶ月間みんなよく頑張って続いていると思います。自分の考えをまとめること、気になることや大事なことを学んで文章にすることはとても勉強になります。僕はどれだけキャリアがあって指導力があっても、勉強をしなくなったら終わりだと思っています。もちろん、選手として実績があってオリンピックに行ったとしても、同じです。そういった思いから始めましたが、見ている方たちにも少しでも為になり、自分たちの目指しているものを理解してもらえたり、共感してくれたら嬉しいです。

2010年の締めくくりは、『目標』について書いてみたいと思います。

今の時期になると今年を振り返ると共に、新しい年に向けてどんな一年にしたいかなどを考える時期なのではないでしょうか?もし、そんな習慣がないとしたら、これを機会に来年の目標を考えてみて下さい!
目標といっても、大きいことから小さいことまでたくさんあるかと思いますが、そもそも『目標』とは何か。
そして、その前にまず、皆さんは自分自身の将来なりたいイメージ、「夢」や、将来の「目的」だったり、「使命(ミッション)」などはあるでしょうか?


■夢・目的・使命

『目標』とは、夢・目的・使命を達成するために設定する目印のようなものです。
そう考えると、目標は何気なく立てるものではなくなってきます。何のための目標なのかを考えることが大事になってきます。

目標は ‘インターハイ出場’ ‘東大合格’ ‘就職する’

これら目標には全て「なんで、そうなりたいの?」が用意されていないといけません。
例えば、
・オリンピックに行くためにインターハイに出場するんだ!
・東大に行って将来は、お父さんの会社を継いで経営者になるんだ!
・家族を養って幸せにするんだ!そのためには就職だ!
目標の先には、こういった「なんで、そうなりたいの?」があるはずなのです。


僕が、今年読んだ本でとても感動的で勉強になった本
‘もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら’
(ダイヤモンド社)
~野球部のマネージャーになった主人公が、「経営学の父」とも呼ばれるピーター・F・ドラッカーの経営書『マネジメント』に出会い、野球部を強くするためにこの本が役に立つことを知り、ドラッカーの教えをもとに甲子園を目指す青春物語~
には、
野球部の目的と使命は何かと考え、それは「感動を与える組織」と定義する。それから甲子園に出場するという『目標』が決まる。
まず、「目的と使命」を考える重要性が書かれてありました。
そして、目標が決まっていく。


自分という人間をマネジメントしていくと考えると、自分の「目的と使命」は何か。
みなさんも考えてみて下さい!!

自分の『目的と使命』そして『夢』を。


2011年の目標を立てるとき、「なんで、そうなりたいの?」の問いには、自分の『夢・目的・使命』が答えになるでしょう。
そして、『夢・目的・使命』がどんな困難にぶち当たったとしても助けてくれます。

どんなことでも、ただ漠然とするのではなく目標をもってすることが大事です。そして更に大事なことは、そこに『夢・目的・使命』をもつことが何よりも大切だということです。


皆さんの、来年の目標は何でしょうか?

僕の目標は、‘米田功体操クラブを設立する’ことです。
では「なんで、そうなりたいの?」という問いには、

金メダリストとして、これまでの経験や、学んだことを多くの人に伝えていきたい。
頑張る人を応援したい。
自分が共に頑張った仲間と世界で活躍するオリンピック選手を育てたい。
そして、体操を通じて子どもたちには、自分の可能性をどんどん広げていってほしい。
そのために、自分の考えを形にできる自分しかできない体操クラブを作るため。

体操の素晴らしいところは、自分の可能性をたくさん発見することが出来ることです。そして、子どもたちにその発見の手助けをすることが、僕たち指導者の役割だと思っています。
僕は、どんなことでも「やれば出来る」と思っています。それを教えてくれたのは体操です。子どもたちにも、体操をしていく中でどんな小さなことでもいいから、「出来た!」「やったら出来た!」を体験してほしい。

「まだまだ全然ダメじゃん」ではなく、「ここはちゃんと出来てた!」と達成感を作ることで、『肯定感』が高くなります。
『肯定感』は自信となり、子どもたちは「やればできるんだ!」と将来の可能性を自らどんどん広げていくことができるようになります。

僕は、そんなことを伝えることのできる体操クラブを作りたいです。

体操クラブを作ることは一つの手段でしかなく、その先にある自分の『夢・目的・使命』はもっともっと先にあります。

そのために、2011年は目標に向けて前進できるように素晴らしい一年にしたいと思います。


今年は、本当にたくさんの素晴らしい出会いがあった一年でした。
皆さんに感謝の思いを込めて‘有難うございました’

2011年もどうぞ宜しくお願い致します。
素晴らしい年でありますように。

良いお年を!!

              米田功