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スタッフブログ

2021.09.12
『米田功体操クラブが伝え続けたいメッセージ』
皆さん、こんにちは!今回のスタッフブログは久保田和貴です。
カラッカラに暑い晴れの日が連日続いていると思っていたら、今度は土砂降りの雨が続く、といった安定しない気候ですね。気温差もかなりあり、体調管理が難しいです。特に今は小さい子どもたちの間で夏風邪も流行っておりますので、あらためて手洗いやうがいなど基本的な健康管理を家族みんなで意識していきましょう。体操教室の子どもたちは、毎週たくさんの汗を指導者とともに掻きながら元気いっぱい頑張ってくれています!!

さて、今回私が選んだ本は「星野リゾートの教科書 〜サービスと利益 両立の法則〜」という本です。
私はこの1、2年で、仕事に対する意識や見方、考え方の視点がガラリと変わったように思います。今までは本当に、“一社員”としての感覚で教室のことやその他業務に精一杯取り組んできました。しかし、店舗も増え、横浜教室の主任になり、入社希望者の面接を任されるようになるなど、「会社を任されていく」という立場や役割が一気に増えたことで、これまでと考え方が変わってきました。「“米田功体操クラブが教室を通じて子どもたちに伝えたいメッセージ”をあらためて自分自身が理解と認識をし直し、身をもって示し続けていかないといけない」と責任感を感じるようになってきたのです。
星野リゾートといえば旅館、ホテルの運営会社として有名です。一流企業がどういったことを考え、大切にしているのかを知ることが、クラブの一端を任せていただいている者として何か今後のヒントになるのではないか、と考えこの本を選びました。

読み進める中で、ある一つの項目が私の胸を強く打ちました。“米田功体操クラブが教室を通じて子どもたちに伝えたいメッセージ”の核になる部分の再認識を深めたと同時に、「クラブが伝えたいメッセージはこれからどれだけ時が経ってもブレることなく伝え続けていくことが大事なんだ」という思いが確信に変わった項目でもありました。今回はその一つの項目に絞ってご紹介させていただきたいと思います。

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★「変えない」でお客様の心をつかむ -長期的な視点で売上高を伸ばす-
【“この味”というメッセージを送り続ける】(星野リゾートが製造する「よなよなビール」が不振に陥った時の星野社長の考え方)
→企業は売り上げを増やそうとして、製品のラインアップを増やそうとすることが多い。しかし、「短期的に見ると、製品ラインの拡張は常に売り上げを増大させる」が、「長期的な効果は無残」で、結果として売り上げが大きく落ち込む。そして、「マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ一つの言葉を植え付けることである」と主張する。「一つのブランドでいろいろな味を出すのは絶対にマイナスになる。売り上げが落ちていても、『よなよなビールはこの味だ』という同じメッセージをしっかり伝え続けることのほうが大事だと考えた。だから味を増やさなかった」
(中略)よなよなエールはラインアップを拡張せず、たった一つの味を守り続けることで、淡々とファンを増やした。その分かりやすさが今の好業績につながっている。変えないことは正解だったのである。
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上記の文章から今回私が感じたことは、「これが我々の強み・特徴だ」というものはどんなに年月が経っても信じてやり続けること、伝え続けること、変えないこと、が大切だということです。紹介させていただいた文章と、これから記述する文章は多少意味合いが違う事柄かもしれませんが、私が感じたことをまとめたいと思います。

●「米田功体操クラブの特徴/伝え続けたいこと/変えてはいけないこと」
・10個のテーマ(挨拶をする/人の話を聞く/夢を宣言する/目標をもって練習する/失敗しても下を向かない/プラスの言葉/挑戦する/上手な人のマネをする/全力で頑張る/最後まで諦めない)

・体操の技術はもちろん、体操だけでなく、それ以外の様々な運動を取り入れて色々な角度から子どもたちの運動能力にアプローチをすること

・遊びながら楽しく、体力、運動神経の向上、遊び感覚でできるプログラムであること


この3つが米田功体操クラブの最大の特徴であり、“変えてはいけないもの”であり“味”であり“伝え続けたいメッセージ”だと思います。

10個のテーマに関しては、先生たちが体操競技を通じて感じた「人生において大切なこと」です。毎回指導者が話す内容が同じでも良いと思います。10個のテーマで大切にしていることは、同じことを伝え続けることで子どもたちに“記憶として頭の片隅に残していくこと”。子どもたちがこの先の人生で「そういえば体操教室の先生たち、あんなこと言ってたな〜」と何かの拍子に思い出してくれればそれで良いです。テーマで伝えている言葉がいつか子どもたちや、欲を言えば会員さんのご家庭の支えになれれば私たちはこれほど幸せなことはありません。10個のテーマにはそんな当クラブのメッセージが込められています。

様々な角度からの運動能力へのアプローチ、遊び感覚でプログラムを行うことは当クラブの原点&伝統です。普通の体操教室は、個人技に向けての練習ばかりする。逆上がりが出来ない子が逆上がりばかりを練習する。出来ない事実に毎回打ちのめされ、楽しくなくなっていく。。。当クラブの原点は遊び感覚です。ただ、遊びと言っても本当の遊びではありません。一見、「これ何のための運動??」というような動きでも実は側転の感覚作りになっていたり、走り幅跳びばかりやっていたと思ったら、とび箱のロイター板の踏切がすごく上手くなっていたり、「気付いたら身体の動かし方が上手になってる!」「身体の動かし方上手になったら逆上がり出来るようになってた!」という理想の目指す指導があります。大事なのはその技ばかりを練習するのではなく、楽しめるよう創意工夫されたプログラムで、運動が苦手な子も得意な子もいろんな運動経験を楽しんでやることで、勝手に身体支配出来るようになっていくということです。当クラブは開設当初から“いかに遊び感覚でやらせられるか”というプログラム作りに重点を置いてきました。長く通っていただいている会員さんは、まさにこのプログラムに良さや魅力を感じ、続けてくださっているのだと確信しています。様々な角度からアプローチする遊び感覚のプログラムは、当クラブが大切にしている“楽しむ”に通じるものです。


変えないことの大切さ、一つのメッセージを伝え続けることの大切さ。このクラブが教室を通じて子どもたちに伝えたいメッセージをあらためて考え、こうして文章にすることで再認識するきっかけになりました。自分自身が常にそこに向き合えているか、身をもって示すことができているか、毎授業、毎プログラム振り返って自分自身の責任を果たしていきたいと思います。

久保田和貴