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スタッフブログ

2023.02.06
『キッズコーチング』
こんにちは。佐藤亘です。

子どもたちにとっての大舞台でもあるChallenger Cupが目前に近づいてきました。
教室に掲示している先生紹介でも『好きなこと』として『Challenger Cup』と答えているように、私はこの大会がとても好きです。

・初めての出場で、イメージが湧かず緊張している子
・前回出場した経験から、演技の予習・復習まで頑張っているのであろうという成果が見えている子
・「自分のできることを精一杯やろう!」と、出場すること自体を純粋に楽しみにしている子
など、様々な様子が見受けられます。
どんな思いで出場するかはそれぞれ違いますが、どんな思いであれみんなにとって間違いなくプラスになる大会だと思います。

勝負の世界なので勝敗という結果はもちろん付き纏いますが、何よりも子どもたちの大会に向かっていく過程と、大会本番で挑戦していく勇気ある姿に大きな拍手と『High-Five』(ハイタッチ)で溢れる1日になるようサポートしていきたいと思います。

さて、今回私は【キッズコーチング】という本を読みました。
子どもたちの『今』という時間。
子どもへの親の関わり方が、子どもたちの将来性を左右していくということが書かれていました。
そして、親として子どもとどのように接するべきか、子どもとの人間関係の作り方などが端的に提案されていました。

私は、普段の教室で『先生』としてたくさんの子どもたちと接していく中で、「自分が掛ける言葉や、何気ない立ち振る舞いなどの一つ一つが子どもたちの将来性にも影響を与えているんだ」ということを常に意識を持ちながら子どもたちの前に立っています。
また、私自身にも2人の息子がいます。1人の『親』でありながらも、体操教室の先生として経験したことや学んだことを活かして、息子たちにも明るくプラスの言葉を意識して関わっているつもりです。
子どもたちとどのように関わっていくべきなのか、改めて見つめ直し、より自信を持って子どもたちとの時間を大切にできるようにしたいと思い、この本を読みました。

読んでいく中で、印象的だった部分を抜粋してご紹介します。
◆『してはいけないこと』は理由を一緒に
善悪の区別がはっきりついていない子どもたちに、「〜〜してはダメ!」と、強制的に禁止をすると、「叱られるから、やらない。」という解釈になります。そうすると、叱る人がいない場所や場面になれば同じことをしてしまうこともあるかもしれません。
理由を一緒に伝えることで、「〜〜だから、やらないようにしよう。」と理解ができるようになります。

このことは頭で理解していて、意識をしているつもりでも、教室中についつい「〜〜しないでね!」と『してほしくない』という自分の都合が出てしまう時があります。
過去に反省すべき場面が多々あったことも思い出します。

「お友だちが怪我してしまうかもしれないよ?」
「自分がされたらどんな気持ちになるかな?」
「自分だけではなく、『お友だちと一緒に頑張る』ことに繋がっているよ。」
など、一言を添えて『してはいけないこと』『しない方が良いこと』をその場その場で丁寧に伝えられる力を身につけたいと思います。

◆『してもらう喜び』『できる喜び』『してあげる喜び』
『してもらう喜び』は、子どもに限らずですが、1人ではできないことがたくさんあるので、誰かに助けてもらう(してもらう)経験から、感謝の気持ちを持つことができるようになります。
そして、子どもたちからしてもらっていることもたくさんあると思います。
大人、子どもに関わらず、周囲の人への感謝を忘れずにいたいと思います。

『できる喜び』は、体操というスポーツが持つ最高の特徴だと思います。
難しい技ができればもちろん嬉しいですが、簡単な技でも「片手でもできるかな?」、「反対足でもできるかな?」など、一工夫加えてみるだけでも「できた!」と言えるチャンスがたくさん溢れています。
『できる喜び』を知っていれば、いろんなことに挑戦することも、努力を続けることもできるようになります。
「できた!」は楽しい。⇨「楽しい!」からやってみたい。⇨「やってみた!」からできた。
このサイクルを実感してもらえるように、練習内容を工夫していきたいと思います。

『してあげる喜び』
これを体操教室中に見逃さないようにしたいと思いました。
「元気良くあいさつしてくれてありがとう!」
「片付けるのも手伝ってくれてありがとう!」
「急いでくれてありがとう!」
「元気よく体操に来てくれてありがとう!」
など、「ありがとう」で溢れる空間にしたいなと思います。

◆親自身が夢をもち、子どもと話し合う意味
夢は自分を引っ張ってくれます。
夢に一歩近づくたびに、生きていると実感できます。
夢は子どもだけのものではありません。
親が夢をもち、それを楽しそうに話して聞かせることで、子どもも夢について興味を持てるようになります。

これは私自身が自信を持って取り組んでいることです。

「亘先生の夢は、65歳まで体操選手でいることです!!!」

3回目のテーマ【夢を宣言する】で、毎回、子どもたちの前で宣言しています。
「知ってるよ!」「また同じじゃん!」と子どもたちも覚えてくれています。
そして私は「あと30年は同じこと言うからね!」とやりとりをしています。
次第に「亘先生と一緒に大会に出場する!」と宣言してくれる子も出てきてくれました。
とても嬉しかったです。

夢はもつだけで素敵なことですが、言葉にすることで夢に近づいたり、私のようにもっと楽しそうな夢に膨らむきっかけになっていくと思います。
子どもたちだけでなく、ぜひ、お父さんやお母さん方もご家庭で夢について話し合ってみていただけたらと思います。

◆子どもは褒めた分だけ伸びる
素直に頑張れる子どもに育つためには、親がその手助けをすることです。
欠点にばかり目がいってしまい、叱ってばかりにならないように、当たり前と思うことにも子どもの取り組みを褒める、もしくは感謝することが大切です。
また、結果よりもプロセスを褒めることです。
『100点を取る』ことがすごいのではなく、100点を取れるくらい『勉強した』ことがすごいんだということを褒めれば、自然と次も頑張れるようになっていきます。

プロセスや子どもたちの思いに寄り添って褒めるということは、以前に読んだ本にも書いてあったことがあり、教室中にも意識しながら声かけをしていました。
ですが、「この調子で次も頑張ってね!」と付け加えることがプレッシャーにもなり得るということも書いてありました。
【褒める時は褒めるだけ】これからの声かけの中でも意識して取り組んでいきたいと思います。

その他にも、親として、家庭でできること、などたくさん紹介されています。
改て見つめ直すことで、新たに知ること、再認識したこと、より自信を持って取り組めそうなことなど、たくさん見つけるきっかけになりました。
自信を持って子どもたちの前に立っていられるよう、そして保護者の皆様ともお話ができるよう、魅力ある人になれるようこれからも精一杯頑張りたいと思います。

ありがとうございました。