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スタッフブログ

2023.05.26
『おかあさん、すごい!』
みなさん、こんにちは。
初めまして、新津と申します。
私は昨年からカートウィールで事務スタッフとしてお仕事をしています。
事務所にいることが多いのですが、日々体育館から子どもたちの元気な声が聞こえてきます。
「おねがいします!」「ありがとうございました!」
子どもの声は、エネルギーに満ちていますね!

先日は、ある子がレッスンを終えて帰るときに「あー、楽しいが止まらなかったよ~。」とお話ししていて、一人クスっとしてしまいました。
その表現もとても素敵だなと思いましたし、楽しいが止まらない空間を作っている先生方や子どもたちもまた素晴らしいと感じました。

さて、今回初めてスタッフブログを書かせていただくことになり、読書はあまり得意ではなく…どんな本がよいかとずいぶん悩みました。
以前、保育士として働いていたこともあり、今回は『絵本:『おかあさん、すごい!』』にしました。
時々、参観日等でも読ませていただく機会があり、頑張っているお母さんたちへのエールのような内容になっていて、大好きな絵本の一冊でもあります。

冒頭はおかあさんと子どもの会話から始まります。

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「うわぁ ホットケーキおいしそう!
おかあさんって どうして おりょうり じょうずなの?」
「それはね、うちのはらぺこちゃんのおいしいかおが みたいから!・・でもね・・・」

むかしはおりょうり にがてだったのよ

うっかりゆびをきっちゃったり

さとうとしおをまちがえたり

おにぎりがへんてこなかたちだったりしたけれど

いまでは ちゃんと ホットケーキもおさらにのせられるようになりました

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そうですよね、おかあさんだからって始めからなんでも上手にできたわけではないんですよね。
私も苦手なことばかりでした。
子育て中は寝不足の毎日、、ぼんやり離乳食の準備をしていると、だし汁を取りたかったのに汁の方を全部流してしまったり、
慌てて洗濯したらおむつも一緒に洗ってしまって大惨事!なんてしょっちゅうでした。
なにをやっても上手くいかないな…
まわりのお母さんと自分を比べて落ち込んだり、どうして自分の母のように器用になんでもこなせないのだろう、と悩みは尽きませんでした。
けれど、ふとお昼寝している我が子を見ると、ぷくぷくほっぺのなんてかわいいこと。
失敗も落ち込みもどこへやら。
また「よーし!」と頑張れてしまうから不思議ですよね。

絵本の最後はこんな締めくくりです。

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「うわーすごいにもつ!
おかあさんって どうして そんなに ちからもちなの?」
「それはね…どうしてだと おもう?」

だって うちのあまえんぼうちゃんを ずーっとだっこしてきたんだもの!
いまじゃこんなにちからもち!

「おかあさんってすごい!」
「それはね…」

みーんなあなたのおかげです

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「あなたのおかげ」…実はお母さんも子育てしながら成長させてもらっていたのですね。
おかあさんもすごい、だけどおかあさんをおかあさんにしてくれたあなたはもっとすごいのよ、と我が子に感謝の気持ちを伝えたくなります。

そして、この絵本を久しぶりに手に取り感じたことがあります。
体操やスイミングに通っている子たちと、先生の関係性も同じじゃないかな、と。
今年度は初めましての先生方も多く、始めからなんでも完璧にこなせる先生はなかなかいませんよね。
先生たちは、毎日教室のプログラムを長い時間かけて話し合っています。
教室が終わったあとも、振り返りをして次のステップを考えています。
"この子はここをこう補助したらもっと良くなるんじゃない?"
"ここにこのマットを置いてみたらやりやすいかな"
"次は、こんな風に声掛けしてみたらどう?"

先生たちの一生懸命は、きっと子どもたちの「できた!」の笑顔が見たいから。
一つ一つの成長過程を、喜びの瞬間を、先生たちも共有したいからだと思います。
反対に、子供たちから課題をもらって、これからもっともっと素敵な先生に成長していくのではないでしょうか。
なんて、偉そうに書いてしまいましたが…
どんなに疲れていても、先生たちがどこまでも頑張れちゃう原動力は、子どもたちからあふれる笑顔やパワーなのでしょうね。

私も読書は苦手…と言わず、まだまだお仕事をしていく上で学ぶべきことに向かい合い、
悩んだり落ち込んだりしても、おかあさんすごい!と子どもに言ってもらえることでまた頑張れるような生き方をしていけたらと思います。
(反抗期真っ只中の子なので…なかなか言ってもらえないでしょうが)

保護者さんとは事務的な内容で関わらせて頂くことが多いと思いますが、いつでもお声掛けしてくださいね。
その時は、たーくさん我が子自慢をお聞かせてください!
これからもよろしくお願いします。

                
                                  新津由記