皆さんこんにちは!
大村幸輝です。
猛暑が過ぎ去り、過ごしやすい季節になりましたね。みなさんも気温の変化に気をつけて、体調管理していきましょう!
今回選んだ本は、サン=テグジュペリ著書『星の王子さま』という本です。
聞いたことのある方がほとんどではないでしょうか?
実はこの本、世界200以上の国で翻訳されていて、総販売部数は2億部以上と、昔からとても有名で、多くの人々から愛される作品とされています。
ただ、僕は読んだことが無いこの本を、お店でパッと目にした時にすごく興味を惹かれました。
外見もキラキラしていて、多くのファンが愛読している本ってどんな物だろう?
そして、いつもと違った物を読んでみよう!と思い、この本を選びました。
人として忘れてはいけない大切なこと。
本当の愛情とは何だろう?
そんな事が書かれている本です。
読んでいて、とても美しく、そして心に刺さる言葉があったので紹介したいと思います。
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『ものごとは、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。』
この本の1番の名言ですね。
今の世の中、SNSや数字が溢れる情報社会の中で、目に見えるもの、見えてしまうものに感情や思考を揺さぶられる事は確かに多いですよね。
だからこそ、目に映るものが全てであるかのように感じるけれど、大事なのは外側ではなく内側。現代を生きていく中で忘れてはいけないことだなと思います。
その上で、クラブとして大切にしている『10のテーマ』はすごく大切な事なんだなぁと改めて感じました。
体操だけでなく、心も育む事ができる教室。そして、子どもたちや先生たち自身の可能性をも広げられる教室。
素敵ですね。
僕は、「体操が好き」という理由だけでこの仕事をしているわけではなく、「子どもたちの笑顔を見られる事が幸せ」なんです。
なので、その為にはどんな関わり方が大切なのか。そこにどれだけ時間をかけてあげられるか。
目の前の子にただ体操を教えるのではなく、心に寄り添った指導をこれからもしていきたいです。
そして、本書の中で、王子さまがバラに伝えたメッセージがあります。
愛情とは何なのか…。
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『きみたちは美しい。でも外見だけで、中身は空っぽだね。きみたちのためには死ねない。もちろんぼくのバラだって、通りすがりの人が見れば、きみたちと同じだと思うだろう。でもあのバラだけ、彼女だけが、きみたちぜんぶよりもたいせつだ。
ぼくが水をやったのは、あのバラだもの。ガラスのおおいをかけてやったのも、あのバラだもの。ついたてで守ってやったのも、毛虫をやっつけてやったのも。文句を言ったり自慢したり、ときどきは黙り込んだりするまで、耳をかたむけてやったのも。
だって彼女は、ぼくのバラだもの。』
愛情とは何か、この会話から分かりますね。そして、大切なことは目に見えない。
その人に何を与えられたか。その人とどんな時間を過ごしたか。
費やした時間がかけがえのない存在にする。
愛情とはやっぱり育てていくものなんですね。
本書では、バラがその対象とされていますが、そこには、自分にとって何がかけがえのない存在か、当てはめてみるとそれぞれ違ってくると思います。
仕事、子ども、家族、仲の良い友だち、仕事仲間、スポーツ…
決して1つだけではなく、自分にとって大切な存在を再認識して、改めて、より大切にしていきたいなと思います。
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この本を読んで、自分が何を大切にしていきたいのか、どんな人間になりたいのか。そういった本質的な部分が見えた気がします。
文中に、『砂漠が美しく見えるのは、どこかに井戸を隠しているから』という王子さまの言葉が出てきます。
当たり前に生活ができたり、楽しく教室ができたり、毎日笑顔で過ごせたり…。
目に見えない部分も心で見て感じられるような、そんな素直で優しい人になっていきたいです。
少し哲学的な寓話になっていますが、まだ読んだ事のない方はぜひ読んでみてください!
大村幸輝