『とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法』
みなさんこんにちは。
米田功体操クラブに通ってくれている皆さん、いつもありがとうございます。
2009年11月の会社設立から14年が経ちますが、今もこうして続けられていることに感謝しています。
そして、それが実現されている理由は、会社の考えに共感し子どもたちに関わってくれている先生がいるからだと理解しています。自分の置かれている状況に感謝しなければいけません。
今回、私は『とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法』を読みました。著者は安藤広大氏で株式会社識学の代表取締役です。
人の上に立ち続けるために私は何が足りていないのか、やるべきことは何か、具体的にしたいと思います。
2008年に体操選手を引退した私は、次に向かって進むために「私にとってのオリンピックである4年後の目標は何か?」を考えました。その結果、気心の知れた仲間と共に「横浜で体操クラブを設立」という新しい目指すべき目標がスタートしました。
会社名は私が体操を始めるきっかけとなった側転である「CARTWHEEL」にし、子どもたちに多くのきっかけを与えられたらいいなとの願いを込めました。
宣言通りにロンドンオリンピックの年である2012年までに横浜で米田功体操クラブを開校することができ、みなとみらいや金沢八景でもスタートすることができています。
私はこれを機会に、
・私にとってのこの14年はどうだったか? 想像通りか?
・私は設立当時に思っていたことを今も変わらず持てているのか? 会社は発展させられているのか?
このようなことを考えることができました。
組織の代表として今の私に何が必要なのか、著書から学び考えるべきことを以下に記載します。
○「仕組み化」というのは、「ルールを決めて、ちゃんと運営する」ということです。
○過去に作られて形骸化したルールを、もっと大きな仕組みの枠組みによってアップデートしていく。その責任を取るべき人が、人の上に立つべきなのです。
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私も仕組み化が重要だと分かっています。しかし完成していない仕組みが中途半端に放置され、その場しのぎで対処していることが多くあると反省させられました。
先生の役職、役割、そしてその役職にはどのような権限があるのか。そんなことを決めなければいけないですし、これまで決まっていたルールも見直していく必要があると思います。
○仕組みがあり、メリットがあるから、人は動くのです。
○つねに人は比較し、比較されている生き物です。その前提に立って、仕組みをつくったほうがいい。
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これに関しては、そのように思っているにも関わらず、そうではない方法で何かできないかな?と考えている自分もいたり、メリットの部分を明確にすることに抵抗があったりすることに気がつきました。
比較も同様ですね。勝負の世界で生きてきたので嫌いではないのですが、自分の会社で比較が起こるような仕組みを作ることに躊躇する部分があります。
ただし、評価が目に見えてわからない組織で自分が働いていると想像してみると、それは不満に感じるなと思ってしまいました。
仕事をして報酬という対価を受け取るのは当たり前のことで、会社にとって必要な仕組みを構築することは私の役割だと肝に銘じます。
○モチベーションを管理しない。「結果を見る」「プロセスを見ない」
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結果を出すために、まず相手がどのようなプロセスを設計しているのかが非常に重要となるので、どうしても私はプロセスに興味がいってしまいます。
プロセスを見ないで、結果をしっかり見ること。
結果を見てフィードバックする機会が日々の忙しさの中で忘れ去られていることに気がつきました。
○自分の会社の「企業理念」を言えるか
【Our Mission】
“子どもたちの可能性を広げる”
これは、私たちが体操を通じて子どもたちに何をしてあげられる?の問いに対する答えです。
私たちの使命は子どもたちの可能性を広げることです。ですので、体操を通じてどんなことを伝えていきたいかを考えなければいけません。社員の皆さんには「逆上がりを教えて子どもたちに何を感じて欲しいの?」「なぜ子どもたちに逆上がりを教えているの?」に答えられるようにして欲しいと思っています。
また、子どもたちの可能性を広げるためにどのようなことを意識して子どもたちと関わっているのかも考えておきたいですね。
【Our Vision】
“私たちは、運動が苦手な子も得意な子も楽しんで好きになる教室を実施します。”
“私たちは、私たちが掲げる10個のテーマをカートの活動を通じて子どもたちに伝えます。”
“私たちは、「人として魅力ある選手、自己理解力の高い選手」を育成します。”
“私たちは、常に学び、常に挑戦し、常に成長します。”
“私たちは、質の追求を求めると共に生産性を高め「物心ともに豊かな人生の実現」を目指します。”
ミッションとビジョンが逆なような気もしますが、これは、私たちの目指している体操クラブの姿です。
【Our Credo】
これは私たちの行動指針です。
私たちは、
「仕事の成功、プライベートの充実」を目指す組織です。
それぞれが実現に向けてアイデアを出し合います。
私たちは、
「教育」を中心に良いものを追求します。
その過程で意見の対立を恐れません。対立する意見の中から“第三の案”を導く努力をします。
私たちは、
一人一人の子どもを中心に物事を考えます。
自分の都合は二の次にします。
私たちは、
指導において、常に自分に焦点を当てて考えます。
自分の指導、関わりを工夫することで問題は解決できるという姿勢で臨みます。
20人いたら20人を指導するのではなく、1対1を20通りの考え方です。
私たちは、
それぞれが完全でないことを知っています。
相手の良いところを生かす方法を考えます。自分の良くない部分は改善する努力をします。
私たちは、
身のまわりの整理整頓、清潔であることを心がけます。
整理されていない職場環境からは良いものは生まれません。清潔な人や綺麗な場所に人は集まることを知っています。
私たちは、
自分の価値や組織の価値を損なうような「腐ったリンゴ」にはなりません。
疑問があるときは勇気を持って周りに相談します。
自分たちの組織に誇りをもてるような、感謝できるような“組織文化”を一人ひとりが目指します。
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これを社員が言えるか、、全く自信がありませんし、事務所に飾っているだけになっています。とても大切なことなので、皆で言葉にできるような仕組みを整えたいと思いました。
この本を読んで、これから2つのことを実施したいと思います。
1、ガバナンス会議
これは著書ではなく、著者である安藤さんがYouTubeで話しているものを聞いて大事だなと思ったことなのですが、仕組み化を進めるために役割や権限、ルールを明確にしていくための会議を開催していきたいと思います。
2、企業理念を言葉にする
先ほどにも記載した、私たちが大切にしていることを忘れないようにするために言葉にすることが必要で足りていないと感じました。
私自身が人の上に立つ者として相応しい知識と行動を身につけて、米田功体操クラブを選んでくれた皆さんの期待に応えること、働く場所としてこの場所を選んでくれた社員が幸せになるよう、これからも組織と共に成長していきたいと思います。
米田功