昨年も毎日が忙しくて、あっという間に一年が過ぎてしまいました。
昨年はパリオリンピックがあり、様々なスポーツからたくさんの感動を与えてもらいました。オリンピックの教育的価値には「努力から得られる喜び」、「フェアプレー」、「他者への敬意」、「向上心」、「体と頭と心のバランス」の5つが含まれています。子どもの頃から競技に打ち込み、国内選考を勝ち抜き、代表になって目標を達成していく。積み重ね、色々な学びと、成長をしていく中で、諦めずに続けた者だけが手にすることができる経験なのだと思います。だから一つ一つの瞬間に感動がある。
男子体操団体決勝では、最後まで諦めない気持ち、最後まで諦めない言葉の大切さ、目の前に集中してやり切る力の凄さを感じました。また4年後に向けて、すでに始まっています。しっかりと歩んでいきたいと思っています。
さて、今回、私は『パーフェクトな意思決定』という本を読みました。今年も多くの会議に参加しましたが、前向きに改善するための自分の考えを提案したり、決めたりすることのできる人は尊敬できます。私は年々、意思決定をする機会が増えていますが、選択を迫られる中で、決める瞬間、自分の中で正しさが不明確な場合、迷いが生じることがあります。人はどのような意思を持って物事の決定をするのかを学びたくてこの本を選びました。
この本でいう「意思決定」とは、社会や組織、グループで「これをしよう」や「これをやめよう」といった選択をすることを指します。どんな選択にも必ず賛否両論があります。賛成する人もいれば、反対する人もいます。自分が下した決定にはメリットとデメリットがあり、逆に選ばなかった案にもメリットとデメリットが存在します。どちらを選んでも賛否は避けられないからこそ、しっかりと自分で決めることが大切です。意思決定において重要なのはスピードと書かれています。この本では、固い水と柔らかい水の両方を併せ持つ、しなやかな決定を「パーフェクトな意思決定」と定義づけられていました。
どうすれば、責任を引き受けられるか
どうすれば、感情を切り分けられるか
チームを勝利に導くことが、リーダーの責任
決める(P:計画)→実行する(D:行動)→問題が発生して検証する(C:評価)→修正して新たに決める(A:改善)
PDCAサイクルを回すことが意思決定の流れです。
決める側は気持ちいい
決めることができるというのは、権限を持っている証拠であり、自分の人生をコントロールできる優越感がある。
選択肢を持つことの価値
選択肢があるということは、それだけ多くの可能性があるということ。自分が重要な役割を任されていることを認識しよう。
責任を理解
意思決定をすることは権利を持つことと同時に、責任も伴う。この責任を理解し、受け入れることが重要。
小さな決断から始める
大きな決断をするのは怖いですが、小さな決断を積み重ねることで、自信を持てるようになる。
フィードバックを求める
他人の意見を聞くことで、自分の判断を補強したり、新たな視点を得たりすることができる。
意思決定はタイミングもある。環境や条件が変わることで、判断が変わる可能性もある。その時は「考えが変わった」と言うことを堂々と言えばいい。柔軟性があるからこそ「パーフェクトな意思決定」と言える。人によってブレていると言う人がいるかもしれない。しかし、本人の中に一貫性があれば気にすることはない。今ではなく未来の自分や組織がトクをするかどうかで決断を決める。自分にとって都合のいい意見ばかりでなく、自分の都合の悪いことでも、受け入れられるか。ここでの差が、仕事の成果になって表れていく。受け入れられる人は成長する。仮説のまま、いったん正しいと言うことにしておいて、その前提で物事を進めていく。一度、決めたら、その後は目移りせずに「目の前のことに集中する」ことが必要。文句を言う人同士で傷を舐め合うことは、何も生み出さずに成長を止める。前に進める人は物事をプラスに捉える。デメリットをただ恐れるのではなく直視することも大事である。リスクを考えて取り返しがつくかどうかを考えることが判断軸となる。
私は決めたことは変えずに徹底してやることが責任だと思っていました。そのため、考える時間を取って悩み、時には後回しにすることも多いです。また情報不足や知識不足で結果の予測ができない時もあります。その場合、決定に時間がかかってしまいます。
しかし自分の中の一貫性があれば、たとえ一度決定したことでも、柔軟性を持って、決定が変わることも良いということを知りました。自分にとって、何がコントロールできて、何がコントロールできないのかの線引きをはっきりとすること。前に進んで成長すること。今ではなく未来の組織と自分を考えて行動すること。目の前に集中すること。決断力を速くすること。それを考えて意思決定を行っていきたいと思いました。
自分にとって意思決定は苦手な分野ですが、自分の成長に焦点を当てて、日々を大切に生活したいと思います。あとは今年は年女なので、考える時間を大切にする、なりたい自分をイメージして行動することも大切に考えて過ごしたいです。
米田真美