『新入社員の教科書 「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』
皆さんこんにちは。
美葵先生です!
初めましての方が多いと思いますので、自己紹介をさせていただきます。
4月に米田功体操クラブに入社いたしました。髙橋美葵(たかはしみき)と申します。
私は小学校2年生から高校生まで、徳洲会体操クラブ→米田功体操クラブの選手コースに所属していました。
ジュニア期に自分が練習していた体育館で今は指導者として立っていることに、ただただ不思議な気持ちと、胸がいっぱいになるような嬉しさを感じながら日々を過ごしています。
指導という経験は初めてで難しいと感じることもありますが、先生方の温かさや子どもたちの笑顔に毎日励まされながら、たくさんのことを学ばせていただいています。
縁のあるこのクラブで、たくさんの子どもたちの「できた!」を引き出せるように、これからも精一杯頑張っていきます。
よろしくお願いいたします!
さて、今回私が読んだ本は、『新入社員の教科書「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』です。
学生生活を終えて社会人の仲間入りをした今、「働くことの意味」を改めて考えたとき、自分自身を成長させたい、そして充実した毎日を送りたいという思いがありました。
そんな時にこの本のタイトルを目にし、「1年目の過ごし方次第で、自分自身を大きく変えることができるのではないか」と感じ、手に取りました。
ここ数年で、働く環境は大きく変化しました。
そんな変化の中でも、社会人としての基礎を身につける大切さは変わらないと思います。
この本には、社会人として成長するために必要な基本やマインド、考え方が分かりやすく詰め込まれています。
「仕事の捉え方」や「目標の捉え方」など様々な項目を、「伸びる人」と「伸びない人」のそれぞれの考え方で説明されていますが、その中で改めて心に響いたものを2つ紹介します。
①視点
・伸びない人は新入社員の視点しか持っていない
・伸びる人は目標とする人の視点で考える
仕事で成長するために、どの「視点」で考えるのかが重要です。「新入社員の視点」しかなければ、ずっと新入社員のままです。新入社員の視点ではなく、多角的な視点で考えようと努力することで仕事のやり方も変化します。目標とする人、憧れの人の話し方から人生観まで、あらゆる面を参考にすることで、やがてその人を超える存在へと成長できるはずです。まずは、模倣を通して、自分のオリジナリティーを発揮することを目指しましょう。
私はこの部分を読んで、まずは自分の目標とする人や憧れの人と積極的に会話を重ね、その中で考え方を真似してみることが大切だと感じました。また、何か問題が起きたときに自分の視点だけで解決しようとするのではなく、その方の視点や考え方を聞き出し、知ることが重要だと思います。
「このような状況のとき、上司の先生ならどう考えるだろうか?」
「どのように対応し、どんな判断をするだろうか?」
と、常に多角的な視点を持つ訓練をしていれば、思考の幅が広がり、それに伴って指導の幅も広がっていきます。
また、何かを頼まれた際には、ただ言われたことをそのまま行うのではなく、「この依頼の背景にはどのような意図があるのか?」「依頼した人は何を求めていて、どんな結果を期待しているのか?」と一歩踏み込んで考えることも、視点を広げる大切な訓練になると思います。
米田功体操クラブの10のテーマにも「上手な人のマネをする」という言葉がありますが、まずは自分の目標とする人、憧れの人を見つけ、その人との関わりを通して観察し、考え方の根本を理解することが大切だと感じています。
そこで得た学びを実践し、気づきを積み重ねていくことで、徐々に自分なりのやり方へと昇華させ、多角的な視点を身につけていきたいと思います。
そして最終的には、米田功体操クラブに通ってくれる子どもたち一人ひとりに対して、1通りの指導にとどまらず、10人いれば10通りのアプローチができる指導者を目指します。
②失敗
・伸びない人は失敗を過剰に恐れる。
・伸びる人は失敗によって成長できると知っている。
日本人は「失敗=いけないこと」という考えが強い。それは、学校教育での影響が強く、学力テストで間違っていると「バツ」になってしまう。学校でそうした感覚が染み付いてしまっているから、他の分野にもそういう感覚を持ち込んでしまっているのかもしれない。
しかし、失敗をすることで「このやり方ではダメなんだな」ということが分かり、次からはその選択肢が消えます。実行して失敗して、、、それを繰り返すとどんどん成功に近づきます。1度失敗したということは、1歩前進と思って良いのです
と書かれていました。
米田功体操クラブでも10のテーマにある
「失敗しても下を向かない」という言葉。
この文章を通して、その言葉の意味を改めて深く考えるきっかけになりました。
選手時代、年齢が上がるにつれ、失敗を見られることが恥ずかしく感じたり、上手くいかなかった時に怖さを感じたり、過去の失敗の記憶からくるトラウマによって、挑戦する前から悪い方向に考えてしまうことが多くなっていきました。
今思い返してみると、そうした不安や恐れによって、挑戦のチャンスを自ら逃してしまっていた場面がたくさんあったように思います。
「失敗しても良い」
「恥ずかしい思いをしても良い」
「何も挑戦しなかったことが1番大きな失敗だよ」
これらの言葉は誰もが一度は耳にしたことがあると思いますし、言葉にすることは簡単です。
しかし、いざ実践するとなると大きな勇気が必要になります。
けれども、もし「失敗を乗り越えた先に、確かな成長や成功があった」という経験をしていれば、「失敗=いけないこと」ではなく、「失敗=成長のチャンス」と捉えられるようになるのではないかと感じています。
入社してから初めて経験することばかりで、「失敗してしまったな」「上手くいかなかったな」と感じることもたくさんあります。
それでも失敗を前向きに捉え、1つの失敗から10の学びを得て、そこから実践に繋げていくことで、この1年間で少しずつでも成功体験を増やしていきたいと思っています。
同時に、普段の教室の中で、子どもたちにもたくさんの「できた!」を経験してもらえるように、失敗してしまった時の声掛けや、次に前を向いて進んでいけるような道を照らしてあげられる指導を心がけていきたいと思っています。
「言われたことができなかった=バツ」ではなく、体操教室に通ってくれていること、そして毎週様々なことに挑戦しようとしてくれていることに目を向け、「更に良くなるための方法」「成長につながる工夫」を伝えていける指導者でありたいと思います。
この1冊には、自分自身がこの場所で成長していくためのヒントが数多く詰まっていました。そして改めて、米田功体操クラブの「10のテーマ」の大切さを強く実感することができました。
子どもたちに伝えるだけでなく、自分自身にも常に言い聞かせながら、人として、そして指導者として、一歩一歩着実に前へ進んでいきます。
そして、日々の教室がより良い場となるよう、これからも学び続けていきたいと思います。
髙橋美葵