皆さん、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今回のスタッフブログは、瀬尾はやみです。去年の3月から米田功体操教室で働かせていただいて、気付いたらもう2月・・・新しい環境で毎日がバタバタと、あっという間に過ぎていった2013年。2014年も忙しい毎日が続きそうです。幸せを感じながら、感謝しながら今年も頑張ります。
皆さん、今年もよろしくお願いします。
さて、今回のテーマはとび箱の「開脚とび」です。体操教室でも子供たちが頑張って練習している技の1つですね。今日はとび箱「開脚とび」をいろいろな練習方法を取り入れながら説明していこうと思います。ではこれから私なりに考えた「開脚とび」を、写真を交えて説明していきます。
まずは成功ポイントです。
① 「踏み切り板を両足でしっかりジャンプをする」
② 「踏み切りをした後、手を遠くに着きに行く」
③ 「とび箱をしっかり手で押す
④ 「前を見てとぶ」
次に失敗ポイントです。
① 「踏み切り板を片足ずつける」
② 「踏み切りをした後、手が近くに着く」
③ 「とび箱を手で押せていない」
④ 「下を見てとぶ」
以上の成功ポイント・失敗ポイントを、練習方法を交えながら説明をしていきます。
では初めは成功ポイント①「踏み切り板を両足でしっかりジャンプをする」と失敗ポイント①「踏み切り板を片足ずつける」写真をご覧ください。
成功写真
(踏み切り板を両足で蹴っている状態)
失敗写真
(踏み切り板を片足ずつ蹴っている状態)
失敗写真を見たらわかるように踏み切り板を蹴りに行くときに、足が片足ずつついています。このように片足ずつ踏み切り板を蹴ると、力が分散してくるので、強く踏み切り板を蹴れませんし、跳ね返ってきません。私たちがその場でジャンプをするときに、ケンケンをするより、足を揃えてジャンプをする方が跳びやすく高くジャンプできるように、踏み切り板を蹴る時も両足で蹴ると高く跳べるので両足で蹴ることを意識して行いましょう。
また、高くジャンプ練習方として、体操教室でもよく行っているフープを使ってフープの中に入る練習方法があるので、下の写真をご覧ください。
このようにフープを持ってフープの中に入るようにジャンプをします。
フープの高さを調節することで高くジャンプをする練習になるのでぜひ試してみてください。
次に成功ポイント②「踏み切りをした後、手を遠くに着きに行く」と失敗ポイント②「踏み切りをした後、手が近くに着く」を説明していきます。
失敗ポイントの「踏み切りをした後、手が近くに着く」というのは、要するに、手を遠くに着きに行きたくても、着きにいけないということです。その原因として、スピードがない!とび箱が怖い!という原因が挙げられます。なので、ここではとび箱を使っての練習ではなく、子どもたちが楽しく、跳んでみたい!と思える練習方法を紹介します。
まずは下の写真をご覧ください。
写真に写っている黒い物体はスポンジです。スポンジはぶつかっても痛くないので、子どもたちも思い切ってスピードをつけて、来ることができます。この黒いスポンジの上に手を着く用のBOXを置くと・・・
①
②
③
この3枚の写真のように手を着くBOXの位置を移動させながら、遠くに手を着きに行く練習ができます。
また体操教室では黒いスポンジの上に丸い円馬という、体操競技で使う器具を乗せて練習することがあります。その円馬を乗せている写真がこれです。
写真を見ても分かるように、円馬はとび箱のように角がないので、足をぶつける心配もないですし、形が変わるので跳んでみたい!と思う気持ちになる子どもたちたくさんいると思います。
このようにいろんな道具を使いながら楽しめるように工夫をし、とび箱が怖いと思う気持ちを解消していきながら跳べるように練習していきましょう。
次は成功ポイント③「とび箱をしっかり手で押す」と失敗ポイント③「とび箱を手で押せていない」の説明をします。
成功ポイントの「とび箱をしっかり手で押す」というのは、とび箱に手をついたときに「腕に力を入れておく」ということです。腕に力が入っている状態がこの写真です。
反対に失敗ポイント③の「とび箱を手で押せていない」状態がこの写真です。
写真を見ても分かるように、成功写真はしっかり腕が伸びており、身体を支えています。反対に失敗写真はとび箱に手を着いた時に腕が曲がっています。こうなると体を支えることができずに、手を着いた時に力が抜け、そこでスピードが止まってしまいます。腕の力が抜けると着地をするとこまで体が移動しません。なので、とび箱に手を着きに行くときは、しっかり腕に力を入れて押しに行くことを頑張りましょう。
また、「とび箱をしっかり手で押す」ことの練習方法は、
このようにとび箱の横に台を置き、台に足を乗せに行くと、押しの練習ができます。この練習をする上でのポイントはお尻を着かないことです。お尻を着くことで、腕で体を支えることができなくなるので注意してください。
また、横に置いている台をどんどん前に移動していくと・・・
このように着地付近まで押しの練習ができるのでやってみてください。
最後に成功ポイント④「前を見て跳ぶ」と失敗ポイント④「下を見て跳ぶ」の説明をしたいきます。
まずは成功ポイント④の「前を見て跳ぶ」の写真を見てください。
とび箱に手をついたときに、次に着地するマットを見ていることがわかります。
着地するところを確認することによって、身体の位置も確認しやすいですし、そのまま見ているところに着地をしに行くと・・・
このように足からマットに着地することができます。
反対にとび箱に手をついたときに、下(とび箱や手を着く位置)を見ると・・・
このように、下を見ることによって頭が下がり身体が上に上がって、コントロールできない状態になり・・・
↓↓↓
このように頭から落ちてしまう可能性があります。
なので、しっかり最後の着地まで決めるためにも、とび箱に手を着いたときには、着地する部分を見に行くようにしましょう。
開脚とびの練習方法は決してこれだけではありませんが、以上が私なりに考えた、成功ポイントと失敗ポイントをふまえた開脚とびの練習方法です。
参考にしてみてはいかがでしょうか。