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スタッフブログ

2017.01.28
「良い質問」をする技術
こんにちは。小川奏です!
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
毎年、気が付いたら年が明けるな~と思っていますが、今年もそんな感じでした・・・。
昨年はリオオリンピックがあり、体操競技・スポーツ界が注目され熱かった年でした。
4年に一度のオリンピック力ってすごい!と今回も感じながら、スポーツに携わる一人として東京での開催が楽しみにもなり、誰が選ばれるのか今からドキドキします。

さて、今回は《「良い質問」をする技術》という本を読みました。
「質問」の持つ意味や力にはどんなものがあるのか、普段はあまり意識していませんが、私たちの会話の多くは「質問」とそれへの「回答」で成り立っていることを前提に、「質問」に対しての考え方を技術として紹介しているものです。



リオオリンピックでのこんな出来事がありました。内村選手が個人総合金メダルを取った時、2位のオレグ選手(ウクライナ)を最終種目での大逆転金メダルだったことからか、記者の方に「あなたは審判に気に入られていると思うか?」と質問されました。内村選手は「そうは思っていない。審判は公平にジャッジしていると思う」と答える。そして、その場にいたオレグ選手が「内村選手は今までに何度も今日よりも高い点数を出してきている。その質問は無駄な質問だ」と内村選手に敬意を表し、質問をした記者に怒りをみせる。最後まで熾烈な戦いをし、悔しい思いをしたはずの選手のこの言葉に「神対応」と話題になったのを知っていますか?
質問をした記者の方にどのような意図があったのかは分かりませんが、内村選手の偉大さとメダリストの素晴らしさを強調する記者会見だったことは間違いないと思います。
私も記者に対して「すごいことを質問するな」と正直思ってしまいました。
「質問」とその「回答」が生み出すもの、そんなことを考えた出来事でした。

それからしばらくして本屋さんでこの本を見た時は、この時の感じた「質問」への思いがあったせいか自然と手にしていました。
「良い質問」とは何か?本の中では「質問」を
軽い質問(答えたい・気づきがない)
悪い質問(答えたくない・気づきがない)
重い質問(答えたくない・気づきがある)
良い質問(答えたい・気づきがある)
と四つに分けて解説され、良い質問をするコツや作り方が書かれています。

では、どうすれば「良い質問」を作り出せるのか?
色々な方法が書かれていますが、中でも
「良い質問」は「内在化した質問」の近くにある。ということ。
質問というのはいつの間にか「内在化」され、無意識のうちに心の中で繰り返されている傾向があります。
つまり、「良い質問」をしたいなら質問の相手に「気づき」を与えられる事。相手にとって「新しい質問」「自分が問いかけたことのない質問」をすること。
気づきというのは、実は、本人が考えていることと「遠い」ところには存在しません。必ず、本人が普段から自分に問いかけている領域の「近く」にあります。
「良い質問」を作るために効果的な方法は、本人の中で内在化している質問に近いけれど、「盲点」のように見逃しているポイントを探すことなのです。

難しく感じますが、質問する相手が何を考え、何を目指し、どんな価値観で判断しているか?そしてその相手に合う言葉を選ぶ。そこに「気づき」があり、「良い質問」が作られるのかなと思います。相手のことを考え、知ることが大切なんだと思います。

子どもに与えたい「良い質問」についても、「どうしてできないの?」ではなく、「この問題を解くためには、まずどこから取りかかればいいと思う?」といったように、子どもの知的好奇心が伸びるような質問をする。それを繰り返すと質問が内在化し、やがて自発的に芽吹いていく。できない事にぶつかった時に「どうして自分はできないんだろう?」という質問をインストールしたい人はいないでしょう。それより、「どんなふうに努力すればできるようになるんだろう?」と質問できる子どもの方がずっと幸せに生きていけるはずです。と書かれています。

質問を意図的に作り出すことで、相手にとって変化や成長につながる。
普段の生活で質問を一つ一つ意識することは大変ですが、相手にとっても、自分にとっても答えたくなる、気づきのある質問を心掛けることで、前向きになれることがあると思います。
問われた人が思わず答えたくなる、新しい気づきを与えてくれる質問を考えて、周りの人にも自分自身にも「良い質問」を心がけたいと思います。