こんにちは、中村周平です。早いものでもう3回目の順番が回って来ました!
今回は、教室中や生活の中で小さい子どもが良く口にする「自分で出来る」という言葉の意味について考えてみました。
子どもが居る環境なら、「自分で出来る」と発言する場面は良くあります。
では、何故幼少期に特に多いのか気になり調べてみました。
そうすると4つの意識変化がありました。
①自分に目覚める
まず自分に目覚める、「離乳」が終わり「発語」や「直立二足歩行」が出来るようになり、筋肉・筋力の発達から、自分で身体のコントロールや環境が支配出来るようになってきたということです。歩く動作ができ、動ける範囲が広がり、手を使って物を操作するなど行動が活動的になり「自分で色々な行動がしたい」という思いがでてきます。
②自分でやる!ことに関心をもつ。
自分から何かをしたいと思い行動を始めた時に、他者とのぶつかりか生じます。
「大人から無理」や「まだ、ダメ」などと決めつけられることがそうです。
「大人の手助けを子どもが拒否する」などの行動は、「反抗」しているようにも思われますが、子どもは「自分で」「ひとりで」やることにおおいに「関心」を持っている時期です。また、自分も出来るという見せたい気持ちもあるかもしれません。
このような時は回数を決めて行ったり、どこまで出来たかチェックしてまた頑張らせたり自立心を育てて上げるのも良いのかもしれません。
③自分自身への身体への信頼
3歳を過ぎたころから自分のしたいことはたいてい出来るようになります。
自力で出来ることが増え、新しい力を試みることや、その力でできたことに興味を
持ち、繰り返し行っては力を自分の物にしていくことで、深い満足感を与えます。
自分の身体が自分を裏切ることがないという自分自身の身体機能への信頼は子どもに
自信を与えます。
④知的好奇心
自信を持った子どもは積極的に取り込む気持ちが起き、興味や関心を持った物には何でもトライし、イメージを膨らませ、質問し、積極的に外界の、知識を得ようとします。自分の設定した目標を達成することに向かい、自分の目指すことを自分の思いのままに行動し知的好奇心も満たします。
一方では、大人の基準や判断に触れる時に、出来なかったり、まだ早いなど制限されると子どもは罪悪感を抱くこともあり、○○しちゃダメ?○○してもいい?と聞くのはそのためです。大人は罪悪感を抱かせないよう積極性と好奇心をもって子どもが取り組める環境を作る意識を心がけましょう。
上記の内容は子どもと発育発達池田裕恵先生の考えを自分なりに分けてみました。
今までは、「自分でやる」という言葉の意味は、自分も出来るんだという表現から来ていると思っていました。子どもたちの中で、自分はどれくらい出来るのか「関心」があり「テスト」するという考えが含まれていたんですね!
ここから出来なくても、「頑張るんだ」という気持ちも芽生えてくるのだと思います。
子どもたちに色々な体験をさせ、色々な感情と向き合う環境を作ってあげたいと思います。
中村 周平