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スタッフブログ

2019.02.20
『聞く技術 話す技術』
こんにちは。牧優花です。
今回、私は『聞く技術 話す技術』という本を読みました。
話を聞くこと、話すこと自体は難しいことではありません。誰もがとくに意識をすることなく日常的に行なっています。でも、「思っていることをきちんと相手に伝えられない…」「今、どんな気持ちなのか知りたい!でも一方的に話しているだけだな…」など感じる時がありました。
ただ一方的に話し、聞くのではなく、きちんと会話をする事が肝心です。そして、相手の本音を引き出したり、自分の意思がきちんと伝わるような会話術を手にするには、コツやテクニックも要求され、ときにはトレーニングをすることも大切だとこの本を読んで知りました。


●沈黙に耐えられない人は、話を聞くのが下手である
教室中に子どもと会話をしていて、沈黙になってしまったら自分から話を進めてしまっていて〝聞く〟というコミュニケーションが成立していないことに気付きました。会話のスピードやリズムは人それぞれ違います。話し手が安心して話せるような空間、環境作りをし、一人一人に合った話し方や聞き方を身に付けていきたいと思います。

●正面ではなく斜め45度に座ったほうが相手は話しやすい
話し相手とどんな位置関係で話せばいいのか?正しく話を聞くためには、意外と重要なポイントです。相手の正面に座るのではなく、意図的に少し横にずれた位置を選んで座るのが大切です。人はそれぞれパーソナルスペースと呼ばれる自分のテリトリーを持っています。コミュニケーションをするときに人々が取ろうとする、相手との物理的な距離のことを指しています。心地よいと感じる距離、あるいは不快に感じる距離は人それぞれですが、斜め45度に座ることによって、パーソナルスペースの少し内側に入ることが可能になり、物理的な距離も近くなることで、話がしやすくなります。
私は目線を合わせることは大切だと思っていましたが、座る位置まで考えていなく、正面から話していることが多かったと思います。ただ座る位置を変えるだけで、相手との距離感も変わることを知りました。誰でもできる簡単なテクニックだと思いますので、これから意識していきたいと思います。

●相手がいい報告をしてきたら、ともに喜んであげよう
人間とは他人に喜んでもらえるから頑張れる生き物です。単純にその「結果」について褒めたりするのではなく、頑張った「努力」を共に喜ぶことが大切です。
子どもたちの「出来た!」を「私も」「自分も」というような言葉を使って喜びを伝えていけば個々との距離感も縮まるのではないかと思いました。

●主語を「あなた」から「私」に変え、自分の気持ちを伝える
自分の思いを伝えるのが、どうしても苦手な人もいると思います。自分の意思を伝えられなければ、本当はやりたいことがあったり、してほしいことがあったりしても、我慢を強いられてしまったり、自分の意思は伝えたつもりでも、なぜか行き違いが生じてしまったりすることがあると思います。こんなときは主語を「あなた」から「私」に変え、「いったい誰が」「どうしてほしいのか」、その意思を明確にすることが大切です。
会話はコミュニケーションです。言い方によって相手の受け取り方が変わってくると思います。どのようにすれば、より相手に気持ちが伝わるのか、言い方を工夫したり、自分本位ではなく相手が聞き入れやすくなるように意識を少し変えてみようと思います。

●上手に話そうとすると失敗する
上手に話そう、伝えようとすると意識が強くなるため上手く喋れなくなります。言葉につっかえても良いのです。話すという行為は、コミュニケーションです。一方通行のものではなく、話し手と聞き手がいてはじめて成立するものです。だから上手く話せたから○。上手く話せなかったから×。そのような○か×かで判断できるようなものではありません。
関係というのは、一方の出来不出来で決まるものではありません。話す人と聞く人が、努力して少しずつ積み上げていくブロックのようなものです。話し方ではなく、伝え方・伝わり方に意識を向け、どう見られているのか?より、どう伝わっているのか?に注意していきたいと思います。
また、人を褒めるということは、意外と難しく、相手をしっかり見ていなければ出来ないと思います。他の人がかける言葉とは違う部分を見つけて褒めてあげ、相手の良い面を引き出せるようになりたいと思いました。

この本を読んで、話す技術が必要なのは知っていましたが、聞く技術も必要だと知りました。伝える方にばかり意識がありましたが、立ち位置や、聞く時の姿勢も大事だと分かりました。相手の気持ちを勝手に組み取るのではなく、意識を変えてしっかり会話をし、関係性を築いていきたいと思います。