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スタッフブログ

2019.05.15
『すごいメモ2』
こんにちは!中村 周平です!最近気温も上がり温かさを感じる日が多くなってきましたね!東京オリンピックも1年後に控え、体操界も今年の世界選手権に向けて予選会が始まり、1年後の戦い方を予想する大事な年になってきました!さて今回のスタッフブログは前回に引き続きコピーライター小西 利行さん著者の「すごいメモ」を読んで違う個所をまとめてみました。前回書いた内容は、メモからアイデアを引き出す方法「つくメモ」を紹介しました、つくメモとは、メモからアイデアをつくり出し、仕事をドライブさせる6つのメソッドです、そして今回もつくメモの別の内容をまとめて見ました。そんな“感覚で考えるのか!やそんな方法があるのか!と思うアイデアになっています!


■つくメモ ブラック三角メモ
どんな仕事であっても、まずは、それを使う人を想像し、その人たちが幸せになるアイデアを作らなければならない。そのために使う人の求めること、つまり「ニーズ」を見つける必要があります。ニーズには、すでにみんなが知っている「顕在ニーズ」と、まだ知られていないけれど存在している「潜在ニーズ」の2種類があります。潜在ニーズは「そうそう!」「これあるといいね」と気づくニーズ。これを「隠れニーズ」とも呼び、これを見つけることが、企画を考えるうえでとても重要です。

■隠れニーズを探せ
2014年秋、私が担当している「ロペピクニック」という女性向けファッションブランドである商品が販売されました。機能性の高い保温糸で出来ているセーターで、カタチも色も素敵なニット。でも競合ブランドにも似たようなカタチや色、風合いの商品はあったので、驚くほど売れるタイプの商品ではありませんでした。でも、このセーターはとてもよく売れた。その理由はこの商品が「パチパチしない、ポカポカニット」だったからです。
「隠れニーズ=パチパチしない」保湿性やスタイル、やわらかさ、品質のよさなど、いろいろな「メリット」を訴求する商品はあります。でもこのニットはそれをせずに、静電気が軽減される糸を使って、「パチパチしない」機能を開発し、それを発信した。そうすることで、他にはない共感できる価値=隠れニーズを持ったニットが生まれたわけです。そして、この「パチパチしない」という小さな隠れニーズの発見は、この後大きなビジネスチャンスを生みました。それは、つまり、使う側が「本当は欲しい」と思っている「隠れニーズ」を見つければ、相手は強く共感し、ちょっと感動し、そして「売れる」ということを証明したことに他なりません。

■隠れニーズを見つける、最強の武器

これが、隠れニーズを見つける武器「三角メモ」です。三角メモは、三角形を2つ描いてメモするだけの簡単なメモ術です。ですが、企画やアイデアに重要な「隠れニーズ」を発見する最強の方法なのです。この三角メモは、「共感三角形」とも呼んでいて、情報の「送り手(商品情報)」と「受け手(世の中の気分)」の双方の真ん中にある「共感」を見つける図になっています。この共感こそが「隠れニーズ」の種。まずは2つの三角形を描きます。そして、まず左の三角形を埋めます。左は主に「送り手(つくり手)」が伝えたい内容。例えば商品情報やサービスの情報、企業姿勢やつくり手のこだわり、製法や差別ポイントなどが入ります。でもこれだけでは共感も隠れニーズも見つけられません。そこで、右側に「受け手(買い手)」の思いを書いていくわけですが、単にユーザーの思いを書いても、なかなか「隠れニーズ」には行き着かないのです。

■不満を書けばアイデアが見つかる
まず三角形の左側を埋めたら、次は右側に、そのテーマの「不満」、つまり「嫌なこと」「困っていること」を書きます。たとえばセーターで言えば「すぐ型くずれする」「洗濯機が使えない」「静電気が嫌い」「毛玉ができる」「硬くなる」「色が悪くなる」「良いものは高い」のような不満をどんどん書いていく。そうして「セーターへの不満」が右側に集まると、それがそのまま、セーターに対して「何とかしてほしいこと」=「隠れニーズ」の基になるというわけです。そしてその右側の「不満」を解決するアイデアが、右側の商品情報から導き出せれば、それが「隠れニーズを解決するアイデア」になります。このように、世の中の不満を解決するアイデアがあれば商品は売れます。
★ここでのポイントは・・・
思考を整理する1つの方法が分かりました。今回の場合は、送り手と受け手の情報を考えて把握した中で、共感ニーズ(何とかしてほしいこと)を生み出し、製品に反映する。多くの人が感じる“不満を絞り出し”商品としてクリアすることで、この商品は良いね!と感じる人が多くなり消費者が増えます。でも単純にこの“良いね”を見つけ、消費者に響くキーワードを探すことが難しいことですが、ブラック三角メモには書いてあると思いました。ちなみに何故ブラック三角メモと呼ぶかというと、不満を書くからです。
この方法は当てはめる内容を変えれば、色んな思考の整理が出来るのではないでしょうか。
例えば・・・
体操教室の授業内容⇒送り手(クラブの良いとこ)・受け手(クラブへの要求)・共感(何を求められているか)を整理したい時。
個々の人間性を考える⇒送り手(自分の良いところ)・受け手(個々の足りないところ)・共感(特に気を付けること)を整理する。など思考を整理したい時に、悩みを当てはめるだけで思考が整理されていくかもしれません。

(本に載っていたブラック三角メモの内容を載せておきます)

■つくメモ2 マンガメモ
大切な仕事なら、まずマンガを書く。ゴールや必要なアイデアがくっきりと見えてくる。
下の写真は、商品開発プロジェクトに参加しているとしましょう。今まさに、その商品を広告するため、プロジェクトに参加している各部署の意見を集約しています。
・デザイン部の意見「薄くて、丸みのあるデザインが売り」
・技術部の意見「3つの新しい技術を伝えてほしい」
・上層部の意見「バーンとインパクトのある広告だ!」
・営業部の意見「とにかく新しくて安いと伝えたい」
普通はこれらの意見を、文字で羅列することになりますが、文字ばかりだとそもそも伝わりにくいし、ちょっとギクシャクしますね。お互いの立場もわからないし、なんだか難しい課題に思えて、新しいことや面白いアイデアもちょっと考えづらくなりそうです。
そこで4者の似顔絵と部署を描いて、セリフを入れてみました。

どうでしょう?ただ似顔絵を描いただけですが、これだけでも、より臨場感がアップして
わかりやすくなったと思いませんか?似顔絵があることで、情報が視覚化されて見やすくなるとの同時に、ただ冷たい意見がエモーショナル(感情的なさま、情緒的なさま)になり内容が飲み込みやすくなるからです。

■絵が入る効果
イラストとセリフというマンガの要素を生かして、よりスムーズに、より鮮烈に情報を伝え、
より想像力を「刺激」するのが目的です。脳は当たり前のものは忘れ、新しいものや、意外な発見、ユニークなものを歓んで覚えます。なので難しい案件であればあるほど、どこかに「楽しさ」を生み出すべき。そうすることで、脳は歓びを感じ、頑張って覚えたり考えたりしようとするのです。

■マンガメモが世の中を動かした!
ウイスキーを若者にたちに飲んでもらおうと無謀な目標に挑戦した人がいました。それがサントリーの人たちです。その目標に向けて、彼らがやった初めての仕事は、この「マンガメモ」のような、ビジュアルによる目標設定だったのです。まず彼らは、ハイボールが本当に売れている状況を想像し、「若者たちがハイボールで乾杯し、楽しげに話している」ビジュアルをつくりました。そしてその絵を実現するために、プロジェクトに関わるすべての人がアイデアを出していったのです。

「居酒屋でワイワイするならジョッキがいい」
「ウイスキーだけど食事と相性がいい味にしよう」
「ハイボールに合うメニューを開発して、一緒に食べてもらおう」などこうした会議が行われ次々に実現した結果、今のような「ハイボール」ブームが生まれたということです。
「目標のビジュアル化」ができれば誰でもイメージが湧きやすくなり、アイデアを出しやすいわけです。

★ここでのポイントは・・・
目標のビジュアル化です。ビジュアル化することでイメージが湧き、新しい気づきやアイデアを生み出しやすくすることが出来ます。見た目でイメージが出来るので、気難しく考えずに想像を膨らましながら、新しい発想がどんどん生まれてきます。
この方法はアイデアを引き出す以外にも、色んなことに活用できると思います。
例えば、オリンピックを目標としている選手なら・・・自分がオリンピックで活躍した姿をビジュアル化し重ね合わせる。

米田先生のように、オリンピックに出場して、人に感動を与えるぞ!


目標としている大会の会場を毎日見て・・・

必ずここで試合する!


など個々の目標をビジュアル化することで、意欲が湧き⇒思考が生まれ(どうすれば達成出来るか)⇒行動(考えたことを行動する)に繋がってくると思います。

今回スタッフブログを書きながら学んだことは、色んな思考の整理術を知るということです。今回ブログで書いた2つの内容だけでも、自分に活かし新しい発想や解決策を生み出せる感じがします。その技術をより多く知ることで、色んな迷いを解決する幅が広げ、多くの方法を身につけることでより無駄な時間を過ごすことなく、効率よく1日を過ごせるのではないかと思いました。まずは今回学んだことを実践し、新しい発見やアイデアを生み出してみたいと思います。

中村 周平