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スタッフブログ

2020.02.07
『子どもの心のコーチング』
こんにちは。牧 優花です!
2020年!東京オリンピックの年を迎えました。初めての経験なのでとても楽しみにしています。そして私は、1月で入社して3年目に入りました。月日が経つのを早く感じます。日々発見があり、子どもたちの笑顔や感動を身近で体験し、とても素敵なお仕事をさせて頂いているなと感じています。
インフルエンザ等が流行っていますが、体調管理には気をつけて2020年も元気に頑張りましょう!

さて、今回私が読んだ本は、「子どもの心のコーチング」です。教室の始めに10個のテーマを子どもたちに伝えています。私自身にも言える事であり、とても大切な事だと思います。運動能力向上だけではなく、気持ちの面でもサポート出来るようになりたいと思い、この本を選びました。


▪子どもをサポートし、才能を花開かせるコーチ
「援助」という言葉を辞典で調べると、「help」と「support」という言葉が並んでいます。しかし実際には、この二つの言葉には天と地ほどの大きな違いがあります。ヘルプは「できない」人のために、その人にかわってやってあげること。一方サポートとは、人は「できる」存在ととらえて、そばで見守り、よりよくなるために必要なときに手を貸すこと。一人一人の表現の仕方に差はあっても、子どもの好奇心ややりたがりは、人が自立して生きていくうえで必要なことを学ぶために自然が与えた力なのです。コーチは決して、選手(主役)にかわってプレーすることはありません。コーチの仕事は選手の才能を開花させることです。選手がよりよいプレーができるようサポートするのが仕事です。次の三つの条件を満たしたとき、子どものコーチになれます。
①子どもはできることを知っている。
②子ども自信がもっとよくなりたいと思っていることを知っている。
③子どもが望んでいることが起きるのを待ち、必要なサポートは何でもしようとする柔軟性がある。

「help」と「support」での意味は全然違うのだと知りました。私は子どもたちに対してどっちなんだろう?と考えた時に、補助をし過ぎてしまっている場面があったなと感じました。人の可能性は無限大です!子どもの「僕、私は出来る!」を増やしていけるような環境を作っていけるように考え方を変えていきたいと思います。また、「できない」や「無理」という言葉を時々教室で聞く事があります。誰でも失敗をするのは嫌です。でも失敗して学ぶ事や感じる事は沢山あり、失敗から「できた!」を体験する事が出来ると思います。失敗を恐れず沢山の事にチャレンジ出来るようにサポートしていきたいと思います。


▪共感したとき、子どもはみずから動きたくなる
私たちは、子どもにしてほしいことやすべきことを、指示、命令で伝えることが多く、自分自身がどう思うのか、どう感じるのかを伝えることが少ないようです。ところが、子どもが共鳴し、共感して、自ら動きたくなるのは、気持ちを聞かされたときなのです。心躍る思いで喜んでやらせるのと、いやいややらせるのとどちらがいいでしょう。答えは明白ですね。心躍る思いで喜んでやれるには、親や先生が自分の気持ちを子どもと分かち合うことです。感謝や共感の中でだけ、子どもに大切なことを教えることが出来るのです。

教室中、ただ指示を出すだけではなく子どもたちの様子を見て会話をしながら進めるように心がけています。そうする事によって、個々の特徴も感じられるようになり、子どもたちも沢山お話しをしてくれるようになりました。また、子どもたちもお話を聞いてくれるようになりました。ただ伝えたり、褒めたりするのではなく私自身の気持ちだったり、良かった部分等をもっと伝えていく事で、子どもたちのやる気や可能性を広げていけるのではないかと感じました。「早く体操に行きたい!」と思ってもらえるような場所、指導者になりたいと実感しました。


▪子どもの話を体で聴く
コミュニケーションには、言語的側面と非言語的側面があります。言語的側面は何を言うかという言葉で、非言語的側面は、その言葉をどう伝えるかという事を示します。コミュニケーションにおいては、言葉で何を言うかよりも、それをどう言うかの方が相手にはるかに大きな影響を与えます。聴く時も同じで、相手に対して「私は聴いていますよ」というメッセージを伝えたとき、子どもはきちんと聞いてもらっていると感じます。聴いていることを伝える基本的なコミュニケーションは、視線・表情・身ぶり・手振り・声による表現です。声の調子は言葉の意味を大きく変えます。特に言葉や感情を反射する時は、思いやりをこめて、その状況にそって言い方を変えましょう。

耳を傾けるだけではなく、体を使って聴く事によってこちら側の配信の仕方も変わってくるのだと感じました。伝える時も、ただ大きな声を出すのではなく、声の強弱だったり、見本の見せ方など、子どもたちが「聞きたい!」「見たい!」「やってみたい!」といったわくわくするような気持ちで1時間過ごせるような授業が出来るように工夫していきたいと思います。

この本を読んで、指導者として成長しているとき、子どもの力を伸ばすことが出来ると知りました。上手くいっていることから学び、子どもたちと共に成長していけるように頑張りたいと思います。今年もよろしくお願い致します!