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スタッフブログ

2010.09.29
『今を全力』
江古田教室2期が終了しました!

この教室は‘聖書キリスト教会’の一室をお借りして、その中に椅子を並べスペースを作っているので保護者席が近いのが特徴です。この夏はとても暑く、保護者の方々も汗だくになっていました。走り回る子どもたちのシャワーのような汗に、見ている保護者の方々も「ダイエットになります」「こんな時しか汗かかないんで」と暑さを受け入れて、頑張る子どもを一緒になって応援してくれているようでした。
あるお母さんから「見ていると私がやりたくなる!大人のこんな教室があったら楽しそう」と言っていただきました。大人の心もかきたてる教室になっているのかと思うと、とても嬉しい褒め言葉をいただけたと思っています。

さて、今回も子どもたちの色々な顔を見ながら、たくさんのことを教えられました。
見本や説明をじっくり聞いて考えている子どもがいれば‘頭の中で整理して理解する大切さ’を感じ、手を挙げて発言する子どもを見れば‘わからない事は聞く’という当たり前のことを教えられ、「なんでできないんだ~」と泣いている子どもを見れば‘できないを本気で悔しがる’ことを教えられました。

体操教室の子どもたちは『今を全力』です。
できるようになりたい、見て欲しい、負けたくない、褒めてほしい、頑張りたい、楽しいうれしい、悔しい、自分にかまってほしい、何事にも全力で行動します。
そんな姿を見ると私はどうだろうか・・と毎回自問自答。時間に流されて行動していないか。今さら聞けないと聞くことに躊躇していないか。できなくても仕方がないと自分のできる枠を決めてはいないか。感情を出すのはかっこ悪いとどこか冷めている、そんな自分はいないだろうか・・などなど。


私たちの行動を妨げるものは『過去の後悔と未来への不安』といいます。
考えても仕方がない、行動するしかないのに妨げてしまう、止まってしまう・・そんな事は多々あります。日常にまぎれて、自分をごまかして生活することも覚えます。
でも結局「今、ここで」『今を全力』なんですよね。

私は一昨年前に、カウンセリングとメンタルトレーニングを学びました。
知らないより知っていた方がいい。指導者としても必要なプログラムであると感じました。
そのカウンセリングで学んだ中に森田療法がありました。森田療法とは1919年に精神医学者、森田正馬によって創始された神経症に対する精神療法です。「あるがままに」という言葉が使われることが多く、強迫神経症や不安神経症、恐怖症などに使われる治療法ですが、‘今という考え方、今に意識を向ける’など日常に使える、自分をしっかりと立たせてくれる言葉がたくさんありました。その中で私が心に残したいと思った言葉です。


■コンプレックスもあるがまま。
  気になることは気になるという。克服、我慢するより言う。

■1つ1つの行動を一生懸命。
  掃除をするなら掃除三昧。
  まず1つ完了させる。

■豊かな人間性を育むこと。
  自分に学ぶ、教える、あげる、褒める、信じる。

■態度価値を大切に。
思考より行動、行動が一生残る。
  


秋の風になりました。
寒くなってきましたが、子どもたちに教えられながら三期も楽しい教室になればと思います。また子どもたちの成長と共に自分が色々なことを感じ、発見し、成長できるのが楽しみです。今回感じた『今を全力』で、日常に目を向けたいと思います。

瀬尾真美