こんにちは!!今回のスタッフブログは小川奏が担当します、よろしくお願いします。
最近、急に寒くなってきましたが体調を崩していないですか?私は季節の変わり目にいつもアレルギー症状で悩まされます・・・。寒い冬は凄く苦手ですが頑張って寒さを乗り越えていきたいと思います(笑)
さて、今回のテーマは「言葉がけ」です。
わたしはいつもブログを書く時に、まずは頭の中で色々と構想を練っていきます。こんな感じで書こうかな?とか、何とつなげて書こうかな?など・・・。あれこれ悩んで今回は「言葉がけ」から広げていこうと思い文章を進めていくうちに、今まで他の先生たちが書いたブログとつながる部分が沢山あったので少し振り返りながら書いていこうと思います。
私が、指導の勉強を始めた頃に恩師の先生から「指導は、特に子どもの指導ではアドバイスでの言葉(イメージ)が大切」と言われた事があります。例えば、とび箱で膝が曲がる子どもに対しては「膝が曲がってるよ」と言うのではなく「膝をもっと伸ばそう」とアドバイスをする。高くジャンプ出来ない子どもには、「低い」と教えるよりも「こうすれば高く跳べる」とアドバイスをする。子どもは「曲がってる」と言われると曲がった脚でとび箱を跳ぶマイナスをイメージし、「伸びる」と言われると綺麗に跳ぶプラスをイメージする。当然良いイメージで練習を続けた方が上達も早いし楽しさも増します。
限られた時間での指導になるとつい「膝!!」と、一言で言ってしまったりもしますが・・・。
言葉ひとつで子どもの反応は全然違ってくるのを見ると、言葉ってとても大切だとあらためて確認させられます。
また、スポーツの指導現場ではよく擬音語を耳にしませんか?野球の長嶋監督のように「バア~ンと打つ」「腰をギュッとにひねって」など。体操も同じように音やリズム、声のトーンを変えて子どもに伝えることが多々あります。例えば、とび箱を跳ぶ時には踏み切りが「1」、手を着くのが「2」、着地を「3」と考えて「1・2・3」と数字だけでリズムをつかむ。言葉がけとしてはとてもシンプルですが、身体には素直に入ってくる練習だと考えています。
ひとつずつ言葉の意味を考えた時に、頭の中でイメージとして繋がって有効になる言葉がけもあれば、リズムやテンポで身体に入ってくる言葉がけも・・・。前回中村先生が書いていた「イメージ記憶」も言葉がけがあればさらにいいものになる様に思います。
更に、以前江古田での教室で毎回の授業にテーマを決めているお話もしましたが、その中の一つに「プラスの言葉を言う」というテーマの日があります。これは子どもが出来ない自分を考えてしまい気持ちが負けないようにするためです。その日の教室では子どもたちが自分で自分を指導しているようにも見えます。子どもの素直さと想像力、子どもが持っている力を考えると「言葉がけ」の意味はどんどん深くなります。
もう一つ、前回の瀬尾先生のブログで、何事にも全力で行動する子どもの事が書かれています。この本能とも言える子どもの能力にあった「言葉がけ」とはどんなものなのか?もちろん性格も年齢も個人差があるとは思いますが。教育関係の本を読んでいるとよく目にするのは「褒める」という言葉です。「いいよ!」「上手いよ!」「すごいよ!」子どもは素直に喜んでもっと頑張ろうとします。やる気を引き出すには最適な言葉がけであり教育、指導の原点はここにあるようにも思えます。
マラソンの小出監督が書かれた著書 「人育て術」 の中にも
「欠点を突くより、まず褒めよ」
とあり、その章は最後にこんな言葉が書かれています。
「けなすより、褒めろである。けなし続けることから生まれた信頼関係を私は知らない」
言葉の持つ「力」ってすごいですよね。少し工夫して意識する事で自分自身を指導できたり、信頼関係を築いたり、小さなマイナスが大きなプラスに変わったり・・・。使う側の考え方ひとつですごいパワーになることをあらためて感じます。
日々の生活や指導の中で発する言葉をもっと意識していきたいですね。
きっと子どもは言葉の意味を自然に感じる能力も持っているような気もします。
いつも子どもたちから教わることがいっぱいです!
これからも頑張ります!!