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スタッフブログ

2020.05.05
『謙虚力 〜超一流のリーダーになる条件〜』
こんにちは。大村幸輝です。
みなさん、元気にお過ごしでしょうか?
新型ウイルスの拡大により、本当に大変な時期となりました。ただ、このような危機的状況に立たされているからこそ、一人一人が力を合わせて乗り越える必要があります。小さなことでも、今の自分にできることを考えて、前向きに取り組んでいきましょう!またみんなが笑顔で教室に来てくれることを楽しみに待っています!

さて、今回私が読んだ本は、松井住仁さんの『謙虚力〜超一流のリーダーになる条件〜』です。


この本を選んだ理由としては、米田功体操クラブに入社して1年が経ち、色々な方と関わっていく中で、自分自身、とても成長させて頂いたなと感じます。ただ、少しづつ出来ることが増えてきている中で、次のステップアップのために、「謙虚さや素直さ」といった部分に対し、今以上に意識を向けるべきではないかと思ったからです。
参考になった箇所をまとめました。

◯なぜ、謙虚なリーダーが率いる組織は強いのか
常に人の意見を聞いて、良い意見を取り入れ、自分の判断を修正していけることが謙虚さだと思います。リーダーが謙虚で、適材適所に部下を配置し、その意見をよく聞き、任せるべきは任せ、禅譲すべきは禅譲していると、柔軟な組織になります。そのためにも真摯に周りの人、組織において自分よりも下の立場の人の意見にも真剣に耳を傾けるべきです。

授業を行う中で、メインで動く先生をしっかり立てられているか、その先生の良さを引き出せた授業になっているか。出来ることが増えてきたからこそ、そこへの意識が低くなっているなと、前回の短期教室で実感しました。メインの先生の声を聞く、表情を見る、求めていることへの察知能力。自分ばかりになるのではなく、「相手を立てる」という部分も、必要な謙虚力です。また、授業外でも同じように取り組むことが大切で、仕事面ではどうか、小さなことでも相手を立てて感謝できているか、立場に関係なく、真摯に意見を聞いて、良い意見を取り入れられているか、常に意識に入れて取り組んでいこうと思います。

◯攻守のバランスは「7対3」がカギ
自己主張のバランス感覚の黄金律とでもいうべきなのが、7対3なのだと思います。7割は譲っていい。その代わり、決して譲れない3割は守り抜く。ただし、素直に他人の意見を受け入れるといっても、基準がなければ、相反する意見が出たときにどちらも受け入れられなくなってしまい、混乱をきたしてしまいます。

言われたことを全て受け入れたり、または、思うことはあっても、何も言えずに流してしまう。あるいは、相手の意見を聞き入れずに主張しすぎてしまう。このような場面はあると思いますが、一瞬の感情に惑わされることなく、まずは相手の意見を素直に聞き入れる中で、判断できるかが大切です。その上で、自己の判断基準を明確にして、確立した自分自身の考え(3割の部分)をしっかりと持っておくことも、発信力につながりますし、今の自分には必要だなと感じました。

◯「先生」と呼ばれる職業の人ほど要注意
「先生」とは敬称の一つです。中国語で先生は「〜さん」でいいところを、もう少し敬意を込めて「先生」と呼ぶのでしょう。ただ、立場だけで、「先生面」をして反り身になっていても、そんな人間には魅力もありませんし、先生と呼ばれる資格もないでしょう。日々、「先生」と呼ばれるにふさわしい自分になっていく。修行や鍛錬に終わりはありません。謙虚であれば、自分はまだまだ修行が足りないということが分かります。

普段の教室で、子どもたち、保護者の方々が「先生」と呼んでくれるのには「敬意」があり、事実、そこへの意識が薄くなっているのかなと感じました。やはり、何気なく呼ばれる「先生」という言葉に対して、その敬意に応え、立場、覚悟、責任といったものを改めて再確認しなければいけません。「先生としてふさわしい自分」を根本に置いて、何事も謙虚に取り組んでいきたいです。

◯「徳」を積む
人間は「徳」を積むことが大切だと言われます。徳を積めば、自分という人間が浄化され、良い運気が巡ってくると言われます。少なくとも、自分に自信が持てる、気持ちの良い人生を送ることが出来るはずです。
「陽徳」: 人前で行う良い行い
「陰徳」: 人知れず行う良い行い
どんなやり方であっても、良い行いは良い行いですが、その動機が、人に認めてもらいたいといったものでは、謙虚な行いとは言えません。たとえ見られていなくても、自分自身が自分に満足できるか、自分という存在が認められるかどうかが大切です。

最近は、自分自身のために、どんなに小さなことでも、たとえ誰も見ていなくても、良い行いをしようと心がけています。例えば、ゴミが置いてあったら捨てる。ゴミ箱がたまっていたら取り替える。靴が散乱しているなら揃える。このような小さなことでも、謙虚な姿勢を忘れずに取り組んでいけたら、自ずと良い自分、良い組織になっていくと思います。

この本を読んで、まだまだ自分には「謙虚力」が足りていないなと感じることができました。一瞬の感情に惑わされたり、その感情が雰囲気として出てしまったり…。まずは「相手を立てる」こと。一人一人が協力し合って、組織や社会が成り立っているということ。自分の中で当たり前になっている事に対して、当たり前に感謝し、素直に、謙虚に取り組んでいきたいと思います。また、今、大変な状況であるからこそ、このような考え方が必要になってくると思います。
立派な人間、リーダーになるために、これからも成長し続けていきたいです。