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スタッフブログ

2021.06.15
『こどものメンタルは 4 タイプ』
こんにちは!中村周平です!

春が過ぎて夏が近づいてきますね!
コロナは中々収まる気配がありませんが、変化のない状況の中でも心と身体はポジティブに過ごしましょう!
さて今回読んだ本はメンタルコーチ飯山晄郎著者の「こどものメンタルは4タイプ」を読みました。
なぜこの本を選んだかというとタイプが4つでシンプルだったのとタイプ別の名称が楽しそうだったので選びました!

著書の飯山さんはメンタルトレーナーとして、コーチングするために、心や脳の勉強をすればするほどあることにぶち当たりました。それは「同じことを同じように伝えているのに、なぜ人によって伝わり方や、伝えた後の行動が違うのか」ということです。

それを疑問に思い研究していくと、人それぞれに反応パターンがあることに気がつきました。それは本来持っている「個性」による違いだということに気がつきました。 個性は性格とも似ていますが少し違います。普段から意識して判断していることや自覚していることは顕在意識によるもので、これまでの記憶や習慣になっていること、自覚していないことは潜在意識によるものです。
これと同じで顕在意識は「性格」であり、潜在意識は「個性」にあたります。つまり性格は表面上のものであり、個性は持って生まれた本質的なものということになります。だから、性格を見るのではなく、個性を見抜くこと、そして個 性に合った接し方が必要になるのです。と前おきに書かれていました。

具体的な分類は「行動が素早いかゆっくりか」そして「感情的か理性的か」という2つの軸で分けられていきます。

4つのタイプ別にネーミングし特性に分けていくと下のような内容になります。

1)『行動が素早くて感情的な子』=「火のラッシャータイプ」 (火のラッシャータイプは、目標に向かって猛進する情熱的なタイプ) 燃える炎に象徴される個性であり、高い理想や野心、勇気などを表します。積極的で情熱があり、明るく陽気な行動で直感的。ただ時には攻撃的な言動になることも。その裏返しが、新しいものを作りだし、停滞を打破していく力強さにもなります。瞬間湯沸かし器のように、一気にやる気に燃えて、すぐに消える傾向があります。

2)『行動が素早くて理性的な子』=「風のパートナータイプ」 (風のパートナーは自由奔放で社交的なタイプ) 風に象徴される個性であり、フットワークが軽く行動は素早い。客観的で自由奔放、広く浅い交際を好みます。物事や状況を外から眺め、感情を交えずに描写することができます。性格的には、あっさりしていてクールな印象。一方で持久力に欠け、束縛を嫌う傾向があります。

3)『行動がゆっくりで感情的な子』=「水のハーモニータイプ」 (水のハーモニーは、穏やかで調和を求めるタイプ) 水に象徴される個性であり、流動的でその場のムードや雰囲気を感じとります。感受性豊かで人の気持ち感応しやすい。感情を優先して、狭くても深い関係を求めます。穏やかで優しく、豊かな反応力や感応力を持っていますが、他人からの言葉に影響を受けやすく、悩みやすい傾向があります。

4)『行動がゆっくりで理性的な子』=「地のクレバータイプ」 (地のクレバーは、石橋を叩いて渡る慎重な知的タイプ) 大地に象徴される個性であり、現実的な思考を持ち用心深い。経験と実感を大切にし、実際に自分の身体で経験し、納得して、物事を運んでいきます。我慢強く努力家で持久力もあります。堅実で真面目な印象ですが、一方で頑固になりやすい傾向があります。という4つのタイプに分かれています。
みなさんは子どもの時どのタイプに当てはまりましたか?
僕自身は、火のラッシャータイプだと思います。積極的で明るく陽気な行動派で直感的ってところが当てはまっています!

ではタイプ別に(特徴、アプローチ法、NGワード)をまとめてみました。

■ラッシャータイプ
●特徴
行動派、自信がある、1 番が好き、熱しやすく冷めやすい、承認がないと冷めることもある。 あまり落ち込まない、向上心が強い、この人ならという人を信頼する。
▲アプローチ方法承認すること、肯定的アドバイス、プラスの声がけ、お前なら出来るなど、ゴールを明確に する、選択と集中を与える、図に乗って周りに悪い印象を与える時は気づかせることが必要。
◆NG ワード
否定的アドバイス、命令的な押し付けアドバイス、集中出来ない状況。

■パートナータイプ
●特徴 移り気な性格で飽き性、器用、達成意欲が弱い、誰かのためにが有効的、他人の目に敏感
▲アプローチ方法誰かのためにと思わせること、飽き性なので常にゴールの確認、理屈が分かると失敗が減る論理的に伝える、出来ていることをはっきり褒める、行動の意味を伝える、1 対 1 の関係が 大事(大事な人、信頼できる人)、1 つのことに取り組む習慣をつける(苦手なので)。
◆NGワード否定的アドバイス、命令的な押し付けアドバイス、人前で叱ること(信頼を無くす)

■ハーモニータイプ
●特徴 マイペース、のんびり屋、面倒くさがり、興味関心がない、逆に興味を持つととことんハマる、のんびりしていて熱くならない、人から心配されるのが苦手、人の気持ちを察する、基本的にほっておいてほしい、自分で考えて行動できる、集中力と忍耐力がある、利己的よりも利他的、積極性が弱い、独特の感性と直感力を持つ、感情を汲み取る力が強い
▲アプローチ方法客観的に伝える、シンプルに伝える、共感しながら褒める、新しい刺激を与えるメリットを伝え関心を持たせる、やることを明確にする
◆NGワード
否定的アドバイス、命令的アドバイス(逆効果)、期待を背負わせること

■クレバータイプ
●特徴完璧主義者、やり遂げたいタイプ、目の前の課題に取り組むのが得意、悲観的な考えを持ちやすい、自意識が高く自惚れしやすい、切り替えが苦手、頑固、真面目でしっかりもの、 責任感が強い、用心深い、石橋を叩く、軽い関係は×
▲アプローチ方法
1歩ずつ進める、共感する、経験談を話す、考えさせる、長所に目を向けて褒める、 具体的に褒める伝える、物事に一緒に取り組む、約束を守る、プラスに目を向ける
◆NGワード否定的アドバイス、命令的押し付けアドバイス、軽々しいアドバイスや発言、ネチネチいうと殻に閉じこもる、漠然と褒めると何がと考える、悲観的な時期に明るくいこうは逆にイライラさせる。などがあります。

読んで思い当たる子は居たのではないでしょうか?
僕が今指導している選手の子にラッシャータイプの子が居ます。ラッシャータイプは強く叱ったぶん、強い反発がある。また同時進行が苦手なので優先順位をつけて「選択と集中」出来る環境を作ると書かれてありましたが、まだ本を読む前で叱った時は態度に出したり、練習の課題や内容が多いと集中出来ずにイライラする場面がありました。それを見て態度をコントロール出来るようになってほしいと思っていたり、課題を終わらせることも大事と思っていましたが、この本を読みまずは僕自身が相手のタイプを理解した中で、伝える方法を変えていかないと一方通行になると思いました。

まずはイメージをつける為にタイプをシンプルに考えます。 ラッシャーは、自信を高める接し方で、周りへの言動や行動に気をつける。パートナーは、1対1の関係を意識する。誰かのためにが効果的。ハーモニーは、基本は見守る中で、伝える時はシンプルに。クレバーは、共に歩むことや深く関わることが大事。

そこから下の3つを実践して
・子どものタイプを考える。
・子どものタイプに合わせて相手に響きやすい言葉を選んでいく。
・子どものタイプに合わせて接し方を工夫しアプローチの仕方変え幅を広げる。

本の内容を活かしたいと思います!
中村 周平