『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
こんにちは!あゆむ先生です!
初めましての方もいらっしゃると思いますのでご挨拶をさせていただきます。
4月から米田功体操クラブに入社させていただきました、小田歩夢(あゆむ先生)です!たくさんの「できた!」があふれる教室になるよう全力を尽くしますのでこれから、どうぞよろしくお願いいたします!!
さて、今回私がご紹介する本は【学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話】という本です。この本は『ビリギャル』という題名で映画化もされている実話の物語です。
ざっくりとした内容ですが、この小説の作者でもあり、主人公が通っていた塾の講師でもある「坪田信貴先生」と主人公の女子高校生「さやかちゃん」が出会ってから慶應大学合格に至るまでの約1年半をまとめた内容となっております。
坪田先生は心理学を駆使した学習指導法で、生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評があるらしく、小説内でも様々な心理学が用いられています。その中でも「なるほど…!」と感じたところを抜粋してご紹介させていただきます!
【モチベーションを保てる課題の出し方】
各人の実力に合わせて、○が6割、×が4割になるような課題をこなすと良いのです。つまりは、すぐわかる問題が6割、わからない内容が4割のテキストをやるわけです。これは福澤諭吉先生も言っていることなのですが。与えられた課題のうち、わかる問題が9割だとかんたんすぎてつまらないんです。逆に、わからないことがほとんどだと、やる気が起きないんです。わかる問題が半分強あると、適度にやる気になり、クリアした時に達成感もあります。
勉強のやる気を引き出す際に大事なのは、適度な”ハードルを越えた感“なのです。ですから、前述のように、僕が生徒に英単語を覚えさせる際には、クイズ形式にして、「10、9、8‥‥‥」と言って制限時間を設けて答えさせています。で、もう少しで答えが出そうだな、と思ったら、「1、0.9、0.8‥‥‥」と刻んでいくわけです。で、「0.3」の時に答えられたら、生徒には達成感が出てきます。それが生徒のやる気を引き出すのです。
とにかく、モチベーション維持に際して大事なのは、乗り越えた感です。普通に解答させても、ハードルを越えた感がしないので、工夫が必要です。その上で、「ほら、無理と思ってたのが、できたよね」「ほら、こんな分厚いもの、やり遂げられたよね」と声をかけていくと、「自己効力感」も出てきて、勉強がイヤでなくなっていきます。
この文を読んで思わず「確かに…」と言葉が出るほど自分の中で納得ができました。どうしても日々の練習の中で「できない」が続いてしまうと、次第に「できない」から「やりたくない」に気持ちが変わっていってしまいます。反対にできることだけやっていても飽きてしまい、結局は「楽しくない」「やりたくない」という気持ちになっていってしまいます。それは子どもに限らず大人もそうだと思います。何事も「バランスよく」って大事ですね。
今回この文を読んで教室に置き換えて考えたときに、「できた!」と「次は今日よりももっと頑張ろう!」を両方感じられるとともに、自然とやる気を出せるような教室を展開していけるように全力を尽くしていくことが先生の役目だなと感じました。そして、この体操教室での経験を通じて、「自分にはこんなことができるんだ!」「きっとこんなこともできるはず!」と自分に自信を持てる子どもたちが増えていくことを願っています!
小田歩夢