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スタッフブログ

2012.07.17
『ティーチング』
スタッフブログ 「ティーチング」

こんにちは!今回のブログは、中村周平です!とうとう7月に突入しましたね!
暑い夏がやってきました!今年は、何と言っても「ロンドンオリンピック」です!
期待膨らむ競技ばかりで、寝不足にならないように、気を付けないといけません。

さて、今回のブログテーマは「ティーチング」です!ティーチングの意味は “teach=教える”“指示・伝える”と書いてあります。もう1つ「コーチング」という言葉もあります、コーチングの意味は、“導く”“サポート”するという意味があります。4月~スタートした選手コースの子どもたちは、今“ティーチング”の時期です、自分がティーチングの時期に伝えたいと思っていたことが、“挨拶・返事”をしっかり行う“最後までがんばる心”を癖付ける時期にしたいと思っていました。今僕が読んでいる、平井コーチ著者の(バケる人に育てる)という本にも、ティーチングに関する内容が書いてあったので、今の自分にとって、特に大切だと感じた箇所を省略して、まとめてみました。


“平井コーチ ティーチングの基礎”

①挨拶を条件反射にする
・挨拶でコミニケーションがスムーズになり、お互いが気持ちよくなれる。
・人を指導する人間は、「毎日現場で、じかに接する」ことが大切です。そして、「自分とじかに接してくれているんだな」と選手一人一人に実感してもらうためには、一対一の挨拶をせねばなりません。さもなければ、信頼されないのです。「おはよう」でなくてもかまいません。「今日は元気そうだな」「ちょっと昨日は食い過ぎたんじゃないか」「フォームを見せてみろ」など、たった一言でいい。毎日、必ず、全員に声をかける。これが、指導者として条件反射的に身に付けなくてはいけない挨拶だと思っています。

②休まず続ける癖をつける
・休まない。さぼらない。毎日決まった時間に練習に参加する。それをきちんと続けていく。
・1回休んだ差はわずかです。2回休んでも、すぐに影響しません。だから、要領のいい“デキる人”ほど、「多少さぼっても、自分は速く泳げるから大丈夫」と、なまけてしまうケースがあります。最初はごくわずかな休まない人と休む人の差ですが、一、二年たつと、圧倒的な違いが出てきます。
・スタート地点では、才能も技術もほとんど同じ、しかし、できる人とできない人が決定的に分かれていく要因として「休まず続けたかどうか」がある。このような、ケースを多く目にしてきた私は、ごくごく当たり前の「休まず続けること」を、選手一人一人の当たり前にしたいと考えています。

③自分で頑張る癖をつける
・結果を出す人間というのは、自分の目標に向かって自分の意志で努力します。
・しかし、未熟な相手にいきなり「自分の目標を決めて、やり遂げる意思を持て!」というのも無理な話です。自分をコントロールする力がないうちに自発的な行動を求めるのは、泳ぎ方もわからないのに大海原に放り出すようなものでしょう。
・そこでティーチングの基礎③は「自分で頑張る癖をつける」ことです。コーチングの段階に進んだときは、今何をすべきかを自ら考え、自発的に努力すべく指導するのが理想ですが、ティーチングの段階では時期尚早。「決められたことを、きちんとやる」ただこれだけを、ひたすら愚直に守るように厳しく教えこみます。
・「強制的に言われたとおりにやらせるだけじゃあ、イエスマンのロボットをつくるのと同じ。自主性など身に付かないのでは?」こうした疑問を持つ人もいるでしょう。しかし、人間はロボットではないからこそ、毎日コツコツと決められた課題をやり遂げることが、なかなかできません。なぜなら、どんなに幼くてもおとなしい性格でも、人には感情というものがあるからです。すなわち、いくら鬼のようなコーチがケツを引っぱたこうと、決めごとを守り抜けるかどうかは、最終的に一人一人の“精神力”にかかっています。最初は「休みたいけど決まりだから練習に行こう。コーチに怒られるし」と、無理矢理引っ張られている状態かもしれません。しかし不思議なもので何度も積み重ねていくうちに、「休まなかったこと」がその人自身の“蓄積”になります。すると「今まで休まずにがんばってきたんだから、今日も行こう」という気持ちが芽生えます。ここで休んではもったいないとも思うでしょう。
・「もう限界だ、ゴールにつく前に、手を抜いてしまおう」という気持ちに負けずに最後まで泳ぎ切ったとき、その人が得るのは泳ぎの持久力だけではありません。まだ、小さなものではありますが、己に負けない心、すなわち“克己心”が少しずつ芽生え、身についていくということです。
・日々それを繰り返していけば、自分でがんばる癖が着実についてきます。
自分でがんばる癖とは、自主性を育む土壌のようなもので、土がしっかりできれば、そこから意志が育っていきます。
・選手の素質には、「体の素質」と「心の素質」の二種類があります。結論として私は、選手の素質を見抜く際には、身体や技術といった「体の素質」以上に、我慢強さ・忍耐力・集中力といった「心の素質」が大切ではないかと思うようになりました。
・精神力の強さや克己心が大事だということです。実力があり、九分九厘うまくいっているのに、最後で負けるやつは、己に勝てない人間だ━それがやがていくつもの大会を通じて、実感を伴う確信になりました。
・「精神力、克己心」は、誰もが鍛えることのできる要素です。そして鍛えるには、ここまで述べたティーチングの三つの基礎、①挨拶を条件反射にする、②休まず続ける癖をつける③自分でがんばる癖をつけることが大切になってくると考えています。このように、平井コーチの本に書いてありました。


少し長くなりましたが、僕自身も、自分の現役時代を思い出してみると“精神力”と“克己心”が必要な場面ばかりでした、トレーニング・柔軟・怪我は当然のこと、“緊張”や“不安”など、様々な場面で“メンタル的にも身体的にも”自分を“コントロール”しなくてはいけません。4月からスタートした選手コースの子どもたちは、3ヶ月が過ぎ挨拶や返事が出来るようになってきました。今後は自分から誰にでも挨拶が出来、どの先生に教わっても、自然に返事が出来るようになってほしいと思っています。また練習の中では“全力でがんばる心”と“最後まで諦めない心”が身に付くように、意識して伝えていきます。そして忘れてはいけないことは“楽しむ”という場面は、必ず作りたいと思います。
 
 中村