HOME > スタッフブログ > 『真似』

スタッフブログ

2012.09.11
『真似』
こんにちは。小川 奏です!
ロンドンオリンピックが終わりましたね、オリンピックが終わると夏が終わったな~と感じるんですが、まだまだ暑い日が続きますね・・・。
オリンピックでは様々な競技でドラマがあって、予定通り寝不足の日々でした。
体操男子団体は見事銀メダル!個人総合では内村選手が予想通りの金メダル!金メダル確実。と言われている中で、実際に獲得する精神面、技術面の強さを感じました。
率直に「かっこいいな~」と思いながら観ていました。(笑)
個人総合の次の日、体操クラブ男子選手の子どもたちが、内村選手の跳馬を跳ぶ前の真似をしているのを見て、世界中で何人の子ども達が内村選手に憧れ、真似をしているんだろう?と考えてしまいました。
そこで、今回のスタッフブログは「真似」について書いていこうと思います。

以前のブログで「見る力・観察力」「見本」について触れたことがあります。
「見本」を見る事によって運動のイメージや想像力が高まり、子どもにとっての「百聞は一見に如かず」の瞬間は練習に大きく影響すると考えていますが、それは見たものを「真似しよう」と思う頭があるからこそだと思います。

辞書に書かれている意味としては、
真似る=同じ事をしようとする事。
他人の動き・動作・口調などを同じように試みることを真似と呼ぶ。

皆さんも憧れの人や、目標とする人の「真似」をしたことがありませんか?
外見をまねる、考え方をまねる、癖をまねる。
体操で言うと、手の上げ方をまねる、ポーズの仕方をまねるなど・・・。
真似にも色々あると思いますが、どこに着目してどんな真似をするのか、個性や感性が出る所だと思います。教室で子どもが真似をする時は「そこ??」と思わず笑ってしまうこともあります。

真似ることについて、川瀬武彦著書「まねる」の中で、
現代科学や技術においてまねることは積極的な意味で用いられている。
という一文があります。
積極的な意味で用いる・・・体操教室のテーマの中にも、「上手な人のマネをする」があります。上手な人は自分と何が違うのか?どこが優れているのか?どうすれば同じように出来るのか?真似をしようと考えるだけで思考はフル回転です。今の自分より少しレベルアップする為に必死になる、積極的になっている証拠だと感じています。

子どもの中には、一度に幾つも真似る事が出来る子もいれば、なかなか真似できない子もいます。でも、一生懸命やろうとする気持ちが大切だと思います。見たものをどう自分に活かすか、直感的な感覚が重要だと思います。私たち指導者は「ここを見て真似してみよう」と「良い所を探して真似してみよう」を使い分けていかないといけないと思います。いつも見る所、やって欲しい事を決めて要求するのではなく、個性や感性、個人の感覚も大切にしながら「真似る」事の大切さを伝えていきたいと思います。