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スタッフブログ

2015.05.26
『子どもの個性と3つのM』
あっという間に5月も終わろうとしています。
今年度から上級クラス、体操クラスを増設しました。
どのクラスも、どうすればよくなるんだろう。もっとよくしたい!・・カートとして、どの指導者も個々の成長とともに、今年はそれが課題の1年になりそうです。

私のプライベートは・・と言うと、3歳と1歳児を振り回し振り回され、まだまだ子育て真っ只中。教室に通ってくれている保護者の方々とお話をして、勝手にアドバイスいただき、本当に恵まれた環境ですね。(笑) 楽しく子育てができています。
それでも、本を読んで自分の行動、接し方を反省したり、我が子ながら「なぜ、そうなるんだ?」と不思議に思ったり、「すごい!」と感動したり。どこまで遺伝なのか、もって生まれた性格なのか、私の責任か、・・そんな感じで見ています。


今回は『ニューズウィーク日本版』を読みました。子どものタイプと関わりが面白いなぁと感じたので抜粋します。


欠点だって長所になる「赤ちゃんを育てる―4歳までの子育て3ステップ」性格に影響するのは5つの要素。

1.反発心     
「低反発」の子どもはあまり手がかからない。その分、対話式ゲームなどで刺激を与えよう。「高反発」の子どもは何かと駄々をこねたり感情をつよく示す。いい面を引き出すには、親は何でも「少し抑えめ」を心がける。

2.行動力      
おとなしい「お座りタイプ」と活動的な「動く、振り回すタイプ」に分類できる。「お座りタイプ」は子どものペースを尊重し、本人が好みそうな遊びをたくさん用意する。「動く、振り回すタイプ」は食事の手伝いなど子どものエネルギーを日常に生かそう。

3.粘り強さ     
あきらめの悪さなどマイナスに働く場合もあるが、粘り強さは伸ばし方次第でよりよい人生につながる。すぐに諦めがちな子どもとはよくコミュニケーションを取る。人生は困難の連続だと教えるのは親の役目。

4.社交性      
内気ならそれを尊重し、友達を大勢つくるよう強要しなくてもいい。社交的な子どもには他人と交わる機会をたくさん与えよう。

5.順応性      
例えば部屋の模様替えをしたとき、子どもが環境の変化に慎重なタイプなら使い慣れたものを近くに置くとよい。新しいものと、前からあるものと、なんら変わらないことを教える。順応性が高い子どもでも、新しい状況に順応できているか見守る必要がある。


子どもは生まれた瞬間から、それぞれ独自の気質を備えているといいます。しかし、スタンフォード大学のキャロル・ドウェック教授(心理学)は「個性は遺伝子に組み込まれているわけではない。その多くの部分は一生を通じて変化し、経験によって形作られる」と言っています。ジュディス・リッチ・ハンス(アメリカの心理学者)は「思春期の子どもたちの性格形成には、親よりも友人の影響が大きい可能性がある」と論じています。これは、「特に子どもの幼少期において、親には子どもの仲間集団を選ぶ重要な役割があると指摘していて、友人の影響と同じに家庭環境と親子の人間関係を通して子どもに影響を与えるとも言っています。

子どもの持った気質を見極めて、関わりを大切にしていく。そしてその子どもに合った環境、状況を与えていくことはとても大事なことですね。


そして、学びを急がせることが効果的とは限らない、親が子どもの発達のために果たせる役割があるといいます。『3つのM』
                         
1.モデリング・・・・
自らの行動や生き方を通じて、お手本を示すこと。親が意識して行うケースもあれば、気づかないうちに子どもが親をお手本にするケースもある。

2.メンタリング・・・
愛情をもって物事を教えること。直接的な教育的行動。「ありがとうを言いなさいと教えても、親が自らそれを実施していなければ、教育としては不完全。

3.モニタリング・・・
子どもの安全を十分に確保した上で、子どもが自由に世界を探索するのを妨げず、それを見守ること。子どもの発達のプロセスについて正しい知識を持ち、よく観察し、段階ごとに適切な刺激を準備してやることが重要。あとは、あまり介入せず、子どもがさまざまな物事を学んでいくのを見守る。


これは「最初の3年間で本当に大切なこと」と書かれていましたが、親として心がけていくことは、ずっと大切なことのように思いました。


そして、この『3つのM』は教室においても、指導をする中でとても大切なことだと思います。自らが行動し、お手本を示す。愛情をもって物事を教える。子どもの安全を確保し、よく観察する。通ってくれているたくさんの子どもたちが「体操は楽しい!」と思ってくれるように、初心忘れず、新しいことへの挑戦と日々の努力が大切ですね。

米田 真美