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スタッフブログ

2016.02.16
『親と子のアドラー心理学』
こんにちは。瀬尾はやみです。
年が明け、2ヶ月が経ちました。先日暖かい日がありましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。インフルエンザが流行っているようなので皆様も気をつけましょう。
今年もあっという間に過ぎていきそうな感じがしていますが、元気に子どもたちと一緒に進んでいきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、今回私が読んだ本は【親と子のアドラー心理学】という本です。
親と子どもの関わりが教室に通ってくれている子どもたちと指導者の立場でも共通する部分がありそうだなと感じ読んでみました。
この本では「子どもを伸ばすアドラー心理学」という部分で【尊敬】【共感】【信頼】【勇気】の4つのキーワードが書かれてあります。


【尊敬】とは
人それぞれに年齢、性別、職業、役割、趣味などの違いはあるが、人間の尊厳に関しては違いがないことを受け入れ、礼儀をもって接する態度。

【共感】とは
子どもの目で見、子どもの耳で聞き、子どもの心で感じることで、子どもの関心に関心をもち続けること。

【信頼】とは
根拠を求めることなく無条件に信じること。

【勇気】とは
臆病者であってもいざという場面で困難を克服するために発揮できる活力であり直面するリスクを引き受ける気迫でもある。それが勇気。
勇気は尊敬、共感、信頼の態度が貫かれていると、与えることができる。

この4つのキーワードが子育てをするには必要なことだと書かれてあります。親と子の関係に限らず友人、恋人、夫婦、先生と生徒、どの関係でも共通するように思います。
小さいころから意識的に関わることができたら、子どもが成長をしていく中で愛情を感じていくことができ、自然に周りにいる人たちにも同じように愛情を与えることができる人になるのかなと思います。
指導する立場として年齢に関係なく、「1人の人間として関わっていくこと」「子どもたちの思いに共感すること」「いつでも子どもたちを信頼し続けること」そして、「勇気を与えあげること」。
体操の指導者だからといって体操を教えていくだけでなく、体操を通じて気持ちの成長にも携わっていることを忘れずに関わりをしていかないといけないですね。


また、この本の中には「良好な親子関係が子どもを伸ばす」という章があり、どのような関わりをした方がいいのかが書かれています。

人は適切な行動と、不適切な行動の2つの行動があり、適切な行動とは、例えば、あいさつをする、用意をする、ご飯を食べる、幼稚園や学校に行くなど、日常の当たり前と思われていることが適切な行動。
不適切な行動とは、自分を含む人や物を傷つけたり、破壊したりする行為で、相手を著しく傷つける言葉や、物を故意に壊す、物を盗む、いじめるなどの行為です。
子どもたちは一日のほとんどは適切な行動をしています。適切な行動は当たり前のこととして見られますが、不適切な行動をとってしまったときは注目されやすい。と書いてあります。

適切な行動では基本的に怒ることはありません。不適切な行動をしたときは、ただ厳しく怒るのではなく「なぜいけないのか」を忘れずに伝えることが大切だと思います。
成長する過程で厳しく言われることが少ないと、大人を信頼する子になり、自分も相手も大切にできる子に育つと書かれてありました。

体操教室では毎週たくさんの子どもたちと関わりをしています。個性豊かでたまに対応が難しい時もありますが、週1回の1時間の授業の中で伝える言葉もできるだけプラスの言葉で伝えるように心がけています。
また選手コースの子どもたちは週の半分以上を一緒に過ごしていますが、私自身、目標を達成できるために関わりをしていきたいと思っているので、時に言い方がきつくなる時があります。そのときは目的を忘れずに伝えることが大事ですね。それと同時に毎日出来ないところの指摘ばかりせず、関わる時間が長いからこそ、出来ていている部分にも目を向け伝えていくことを心掛けていこうと思います。
子どもたちの成長に関われる環境にいるので、いい関係を築いていけるように、4つのキーワードも頭に入れながら関われていけるようにしていきたいです。