HOME > スタッフブログ > 『47の言葉』

スタッフブログ

2017.05.12
『47の言葉』
こんにちは、中村周平です。春が来ました!春といえばスタートの時期です、今年も1年色んな事があると思いますが『笑顔』を忘れず、成長したいと思います!

今回のスタッフブログは、
“フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた「47の言葉」”
著者:原 晋(青山学院大学陸上競技部監督)の本を読んでまとめてみました。原監督といえば、箱根駅伝3連覇中で前職が会社員という経歴を持ち、陸上監督の真面目でストイックなイメージよりは明るいイメージを持っておられます。今回僕がこの本を読んだ理由は「監督、選手」含め、競技を通して“強くて明るい”人格を持った、集団が集まっていることに興味を持ちました。



では、ここから原監督の本を読んで、印象に残った箇所を書いていきたいと思います。

■相談することは「考える癖をつける」いい訓練になる。
チームを、自主性を重んじるステージに移行するには、自分で考えられる選手に育てる必要があります。自分の考えを持ち、それを表現できるようになって、初めて能力の発揮や組織力の強化に繋がります。そのためには、まず選手たちに考えさせる癖をつけさせることです。そのいい訓練になるのが、相談することです。
■成功の積み重ねがメンタルを強くする。
私はメンタル強化には自信を積み重ねることが近道だと考えています。緊張したり、委縮してしまうのは、自信がないからです。この課題を克服するには、成功体験を積み重ねることです。どんな小さな成功でもかまいません。「自分はできた」と思う機会が増えれば増えるほど、緊張することは少なくなります。
■考えさせなければ、考える癖はつかない。
世の中の上司や指導者には、自主性を重んじると言いながら「あいつはなにも考えてない」と口にする人がいます、それは私から言わせると、考えていないのではなく、考えさせていないだけ。その時間を与えると、誰でも考え始めるものです。仕事でよくあるのが、任せきれずに自分でやってしまうパターン。自分でやった方が早いし、ミスが少なくなるのはわかります。ストレスもないでしょう。しかし自分で考える時間を与え、仕事を任せない限り、その部下は成長しないし、組織力になることもありません。
■できない理屈を並べるな、できる理屈を考えろ。
できる理屈を考える癖をつける。「君はどう思う?」「この課題はどうしよう?」と、私は常日頃から部員に問いかけるようにしています。問いかけることで、部員たちは否が応でも答えを探そうとするからです。ただしここで大切なのは「できる」を前提に考えを癖つけることです。「できない」を前提に考えるようになると、プラスになるアイデアはなに一つ生まれてきません。出来る理屈は真剣に考えないと出てきません。
■コミュニケーションなしで、組織の中では成長しない。
過酷な練習に真面目に黙々と取り組む姿勢は、たしかに素晴らしいといえます。しかしそのストイックな姿勢を普段の生活にまで持ち込むのはどうかと私は思っています。私は部員同士で「どんどん会話をしなさい」と言い続けています。話をすることは、相手に何か伝える行為です。相手に何かを伝えるには、言葉、表情、しぐさなどでどう表現するかが大切です。このような表現力は、複数の人が集まる組織やチームの中で強力な武器になります。なぜなら、組織の中でコミュニケーションなく物事が進められることは、ほとんどないからです。

ここまで本を読んで感じた原監督の印象は「会話する」「考えさせる」ことを軸として、個々の自主性を引き出し、チームとしても「選手がチームを作り上げていける」組織作りをしているように感じました。大事なことは“考えさせて会話する”環境を作り、アイデアをドンドン生み出すことだと感じました。

僕自身が本を読んで感じたことを踏まえて、まず必要なことや、日常の中で意識したいことを考えてみました。

□チームの軸を作る為に必要なこと。
・挨拶を大きな声で出来る・・・人に印象を与える。人にどう見られるかを感じられる人になってほしい。
・考えるきっかけを与える・・・気づきを与える。自主性を作る。考える習慣を作る。
・感謝する・・・先生や親、道具など周りに対して感謝の気持ちを持って取り組む。
・会話する・・・指導者や仲間との会話。教え合う環境づくり。コミュニケーションを大事にする。

□自分が意識していくこと。
・会話や相談しやすい環境を作る・・・相手に伝えたい思いを持つ。成功しているイメージを高める。どうなってほしいのかイメージを高める。伝えたくて堪らないくらいワクワクする。
・会話のタイミングを見る・・・目標に対する会話。現状に対する会話。上手くいってない事。変化を求める時。力が出てない時。気持ちが目標に向かってない時。良くなる方法。
・気づきを与える会話・・・どうなりたいのか。何が必要か。良くなっていることは。事実の承認。考えさせる会話。どうすればいいか。どうしたいか。

など上に書いたことをまず意識し実践していきたいと思います。この中でも1番自分自身が気づいたことは“伝えたくて堪らないくらいワクワクする”“イメージを高める”ということが今の自分にぴったりだと思いました。脅すことや批判すること怖い口調で、話すことは瞬発的な行動を誘発するだけです。相手を本当に変えたい時は伝える側も“絶対良くなる”“良くなってほしい”というワクワクした思いの中で伝えることが大事だと気づきました!

原監督に関わる人は、原監督の絶対良くなるという信条の中で“関わっている”のだと思います、だから選手は明るい選手が多いのでないかと思いました!

最後に自分の人生最大の目標は、体操を通じて自分の学びを伝えながら関わる人が“笑顔”になれる人間性を兼ね備えていくことです。その為にも、オリンピック選手を輩出するクラブを作り、周りに影響を与えられる“結果”を作っていくことと、自分を成長させ、体操の技術以外に人を育てる面で“伝える”為の力を身付けていくこと、また伝える内容は人によって違うので“見抜く力”を付けて、体操の指導者としても、会社としても周りに影響を与えていける人間になれるように成長します。

中村周平