HOME > スタッフブログ > 『教え方』

スタッフブログ

2017.08.05
『教え方』
7月25日から29日まで北海道釧路にて、東日本ジュニアという、体操の試合がありました。
横浜文化体育館である東西決勝大会へ進むための予選の試合です。
今年から女子も出場し、初めての東日本Jr.で自分たちの力を出せたと思います。
何より試合を楽しめたことが良かったと思います。今回の試合の結果で米田功体操クラブから男子1名、女子2名が東西決勝大会へ進むことができました。
目標を決めて進んでいくことは簡単ではありませんが、目標を立てその目標に向かって頑張ることで成長します。また日々の練習や試合を積み重ね成長してほしいと思います。

さて、今回のスタッフブログを書く上で読んだ本は「ディズニーの教え方」です。
ディズニーに行くと幸せな気持ちになります。2年前にもディズニーの本でブログを書きましたが、ディズニーの本はいつも仕事をする上で必要なことが多く書かれてあるので、ディズニーの本を読むと私は原点に戻れます。
私は米田功体操クラブに入り5年目となりました。そんな私も今や中間役。
今までの経験を伝えていく立場になりました。今回は『教え方』について学びたいと思い、このテーマでブログを書いていきます。


ディズニーでは約1万8000人のアルバイトを常に雇用しており、毎年その半分近い9000人くらいが退職しています。
これほどアルバイトの出入りが激しくてもディズニーが非常に高いクオリティで楽しさを提供できるのは、『人は経験で変わる、育つ』という信念のもと、人を育てる堅実な仕組みを備えているからだそうです。
本の中にその要点が書かれてありましたので、紹介していきます。

●ディズニーが考える理想の上司、先輩の条件
1.リーダーシップを持っていること
2.ゲストをよくみていること
3.後輩をよく見てマメに声をかけていること
4.改善点を見つけたら、すぐに改善のための行動を起こすこと
→ここでいうリーダーシップは人をぐいぐい引っ張って行くようなことではなく、ホスピタリティ・マインド=思いやりの心をもっているかということ。
叱ることはあっても叱る前にほめる、叱った後はフォローするというコミュニケーションが徹底している。
『人は自分が扱われたように人を扱う』という考え方が背景にある。


●ミッションを理解し、共有しているか
仕事を部下、後輩に教える際、「ミッションに照らして指導する」。
ミッションとはその組織が目指す方向性、組織の存在意義のこと。
ディズニーのミッションは『すべてのゲストにハピネスを提供する』こと。
ミッションを踏まえて、具体的にどう行動すべきかの基準となるのが行動方針で、ディズニーが統一している優先順位は「SCSE」。

1.安全性(Safety)
2.礼儀正しさ(Courtesy)
→笑顔、挨拶、アイコンタクトの実行。
3.ショー(Show)
→全員「表舞台で見られている」という意識で働く。
4.効率(Efficency)
→1.2.3の基準を満たしてから、効率を考え、待ち時間を短くしたりしてゲストの不満を少しでも解消しようなどと努力する。

●リーダーシップを持って後輩と接する
ディズニーにおけるリーダーシップには2つの要件がある。
1.ホスピタリティ・マインドをもっていること
→思いやりのない上司、先輩は後輩、部下になかなか信頼されない。
2.自分が模範となること
→指示する前に動いて模範となることで「あの人のようになりたい、スキルを高めたい」という意欲を引き出すことができる。

●思いやりは行動しなければ伝わらない
ホスピタリティが大事だといかに理解し、高い志を抱いているつもりでも、行動が伴わなければその思いは伝わらない。
ディズニーではホスピタリティ・マインドに基づく自主的な行動を職場に浸透させるために
1.明るく元気のいい挨拶
2.相手の存在を認めるアイコンタクト
3.職場全体を明るくする笑顔
この3つを守ることがキャスト全員に求められている。

●フィードバックで自信を持たせる
仕事を任せられた部下、後輩は多かれ少なかれ「これでいいのかな?」と不安を抱えている。この不安を自信に変えて行くこともまた上司、先輩の大切な役割。
そのために必要なのがフィードバック。
「人は変わる、人は育つ」と信じて接することが大切。

以上のことが書かれてありました。
ゲストの方だけではなく、部下、後輩に対してゲストと同じように接していくこと。それがディズニーのキャスト一人一人が成長する理由だと感じました。
ホスピタリティ・マインドという『思いやりの心』という言葉がこの本には多く書かれてありましたが教える立場も教えられる立場もこの思いやりの心を持つことで純粋に個々の成長へと繋がると思います。

私も伝えていくことが多くなりましたが、今は教えることはとても楽しいと感じています。それはみんなが早く成長したい、いい指導者になりたいと思う気持ちがあり向上したい気持ちが目に見えるからです。
私は教えていく立場でもありますが、後輩となる先生たちからも影響を受けています。

修先生は
よく回りをみて、動いてくれます。当たり前のことを確実にしっかり続けてできるのが修先生の魅力です。静かそうに見えますが、ちょっとした一言がとても面白い先生です。
教室がスムーズにすすむのも修先生の真面目な性格あってこそだと思います。

美憂先生はなんでも受け入れ、行動する力があります。自然と周りの人のことを考え、丁寧に対応できるのが美憂先生の魅力です。
最近はさらに美憂先生らしさがでてきて、たくさん笑顔が増えました。子どもたちの1つ1つの行動の変化をとても喜んでみている先生だと感じています。
教室も事務仕事も一生懸命がんばる姿は元気を与えてくれます。

さゆり先生はポジティブ!持ち味の高い声とニコニコした表情で回りをパッと明るくして笑顔にさせてくれるのがさゆり先生の魅力です。
何にでも全力で真面目で、1つのことを極めトップでやってきたからこそ、熱い想いが言葉や行動から伝わってきます。素敵な先生です。

私も1.2年目は指導のやり方を上の先生方にたくさん教えていただきました。
いろんな事を言われてきつくて泣いたときもあります。笑
今ではたくさんいろんな事を言われてきて良かったなと感謝の気持ちでいっぱいですし、指導者としての自分に自信も持てるようになりました。

3人の個性ある先生たちと今まで米田功体操クラブで私が先生方から学んできたこと、クラブの大切にしていることをどう交えて良くしていくか。
そして私のようにこのクラブで指導者になれて良かったなと思ってもらえるように、思いやりの心をもって皆んなで成長していき、良いクラブにしていきたいです。


瀬尾はやみ