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スタッフブログ

2018.07.30
『言葉が人を「熱狂」させる』
こんにちは!暑い日が続きますね。連日、熱中症のニュースが飛び交っていますが、皆さんは大丈夫でしょうか?体操クラブの体育館もかなり暑くなるので、今年は冷風機を2台追加しました。過去最高の気温に「災害並」とされる気温続きで、水分補給や休憩の入れ方に細心の注意をしています。無理はさせない、指導者も無理はしない、子どもたちは変わらず元気でやる気で・・・でも今年の気象は油断してはいけない!そんな日々です。
子どもの些細な変化を見落とすことのないように、指導者も自己管理をしっかりして変わらずいい時間になるようにしていきたいと思います。


ところで皆さんはサッカーワールドカップをご覧になっていましたか?私はすごくサッカーに興味があるわけではないのに(笑)寝不足になりながら見てしまいました・・・。4年に一度!という響きに弱いのか?結果、やっぱりスポーツって素敵だな~と実感しました。一つのチーム、一つの試合に様々なドラマがあって、人が人に影響を与える瞬間が凝縮されている、そんな感動を受けました。
そして、一つのことに本気で取り組む姿ってかっこいいなと、かっこいいと感じる人たちは素敵な言葉を伝えるな~と、そんなことを感じました。

さて、今回私が読んだ本は、《言葉が人を「熱狂」させる》という本です。今までにも他のテーマで書くブログの中で「言葉」について触れてきました。
指導者として言葉は「武器」だと思っています。伝える手段としてだけではなく、その場の空気を変え、人の心を動かし、心に残る。日々言葉の力に影響を受けていますが、この本を選んだ理由は、1ページ目と2ページ目に書かれていたこの三行に共感したからです。

「言葉」というものは、不思議です。
ときに私たちを奮い立たせてくれる起爆剤にもなれば、
ときに私たちを深く傷つける刃にもなります。

ときにプラスに、ときにマイナスに。指導の場では常に言葉って大切だと感じますが、私も間違った「言葉」を使って後悔したことがあります。子どもの気持ちを前に向けようと思って選んだ言葉が、逆に子どもを傷つけてしまう。そんなこともありました。自分の意識や感覚と受ける側の感覚の違いで結果的にマイナスに動いてしまう。
本の中では「言葉」をこう表現されています。

「言葉」は、数学のような唯一の正しい答えがあるとは限らないものであります。解釈の違い、表現の違いなどといったバリエーションが、無数に生み出されることになります。

言葉は多くの場合、相手がいます。一人の場合もあれば複数の場合もあると思いますが、何かを発信する時には、同じ言葉で表現しても受け取り方、解釈が違うということを理解する必要があるということだと思います。年齢や経験値、関係性によっても違ってくるのかもしれません。自分が伝えたい事を表現する言葉はその「言葉」で正しいですか?家族や親、友人、関係が深いほど安心感から生まれる「言っても大丈夫」の幅は広くなるように思います。
本の中には言葉を生み出すベースとしての事柄をこう上げています。
・相手のことを思う気持ちが大切
・「聴くこと」聞き流すのではなく傾聴すること
・ポジティブなイメージの言葉

熱狂できる言葉を選び、自分に浸透させチームに浸透させ、成功に導く。
「いわなくても伝わる、ということはない」こんな一文もありました。
言葉を選ぶということ、伝えるということ、人としての成長をチーム全体で考えていきたいと思います。
最後に本の中で「ポジティブなイメージの言葉」と「ネガティブなイメージの言葉」として例が載っていたので紹介します。分かっているけど・・・活字になっているとドキッとします(笑)
ポジティブなイメージの言葉
・充実している
・がんばる(がんばろう)
・容易(簡単)
・おもしろい
・できる
・大丈夫(問題ない)
・幸せ(ハッピー)
・元気
・うれしい

ネガティブなイメージの言葉
・大変だ
・もう無理だ(したくない)
・難しい
・つまらない
・できない(わからない)
・不安だ(心配だ)
・いいことがない
・疲れた
・不満だ
・困った

何気なく使ってしまうことってあると思いますが、言葉の生み出す力を日々心がけていきたいと思います。
小川奏