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スタッフブログ

2018.08.26
『自分の強みを伸ばす』
こんにちは。今回のスタッフブログは久保田和貴です。
今年は酷暑だな~と思っていたら、途端に涼しくなり秋の空気を感じることが増えてきました。それでもまだまだ8月です。夏はもう少し続くと思いますので、気温の急激な変化に上手く対応し、体調管理に気をつけていきましょう。

さて、今回僕が読んだ本は「ストレングスリーダーシップ」(著:トラ・ムス/バリー・コンチー)という本です。これは米田先生からお勧めされた本ですが、サブタイトルが「さあ、リーダーの才能に目覚めよう」というものです。・・・リーダーの才能?リーダーの才能なんて僕の中では無縁の話・・・と最初は思い、僕は何を求められているのだろう?と疑問を抱きながら読み始めました。

この本は、こんなことを語ってくれています。
・自分の強みを知って、そこを伸ばすことが大切
・多くの人間は、自分や周りの人間の弱い部分や改善点に目を向け、そこをどうにかして直そうとするのが常ですが、そこはそんなに重要じゃない
・自分の弱みは、そこを逆に得意とする人(自分にとっての弱みを逆に強みとしている人)に補ってもらえばよい
・仕事の組織であれば、自分の周りを自分の弱みを補ってくれる人で固めて(つまり一人一人がその人自身の強みを発揮できる役職に配置する)、一つのチームをつくることが結果を出すことに繋がる。事実、成功者はみんなこのようなやり方で成功している
・弱みは他で補ってくれる人に任せ、自分の強みに注目し、そこをとことん伸ばし活かすことで、それぞれが自分の力を最大限発揮できる組織が出来上がる

なるほど、自分の強みに注目し、弱みはそんなに重要ではないのか~とビックリしたと同時に、何だが心の負担が一気に下りて楽な気持ちになりました。今までは「自分の弱い部分=直さねばならないこと」と感じていたので。確かに仕事が強みに着目し、そこをとことん伸ばし活かすことに集中できる環境や役割であれば、楽しくやりがいを感じられますよね。一人一人が自分の強みを発揮することで、一人一人がその組織の中でその分野においてリーダーになれる。そしてさらに誰にも負けない強みへと磨き上げ、組織の中でその分野においてみんなを引っ張ることが出来る。これが出来れば最強のチームが出来上がりますね。この本のサブタイトルにある「さあ、リーダーの才能に目覚めよう」とはこのことか!と気付きました。

とは言っても、自分の強みって一体何だろう?と思う人もいるでしょう。そこでこの本の中では自分の「5つの強み」を知るためのテストを受けることが出来ます。「ストレングスファインダー」というサイトにアクセスし、本の中に添付されているアクセスコードを入力しテストを受けるというものです。177の質問に答えることで自分の5つの強みを知ることが出来ます。僕ももちろんテストを受け、結果が出ました。下記に記すものが僕の5つの強みです。強みの簡単な説明も一緒にいたします。

①未来志向
 まるで壁に投影された映像のように、未来に待ち受けているかもしれないものが細かいところまで見える。未来に何が出来るかというビジョンが見え、それを心に抱き続ける夢想家。みんなが、僕が描くビジョンや希望に飛びつきたくなる。

②戦略性
 いろいろなものが乱雑にある中から、最終の目的に合った最善の道筋を発見することができる。これは学習できるスキルではない。特異な考え方であり、特殊な見方である。この資質によって、他の人には複雑にしか見えないものでも、パターンが見える。常に「こうなったらどうなる?」と自問を繰り返し、危険性を正確に予測し、障害となるものは切る捨て排除します。選択と切り捨てを繰り返し、選ばれた道を行き、行動する。

③コミュニケーション
 進行役を務めること、人前で話をすることが好き。単なる「事実」を「物語」に変え、上手に物事やアイデアを語ることができる。周りの人々の関心を自分に向けさせ、とらえて放そうとしない。そのため、ドラマチックな言葉や強い言葉の組み合わせを使おうとする。僕の言葉で描かれたイメージは人々の興味をそそり、刺激し、行動へと啓発する。

④共感性
 周囲の人々の感情を察することができる。人々が感じていることをまるで自分事のように感じることができる。人々が必要としていることは何か?を理解することができる。人々が自分の感情を上手く言い表せるように手助けをすることができる。人々が感じていることを表現するのを手助けすることができる。

⑤最上志向
 優秀であること、平均ではなく。平均以上の何かを最高のものへ引き上げることに胸躍らせる。一旦強みを見出すと、それを伸ばし、磨き上げ、優秀さへ高めずにはいられなくなる。自分の強みを発見し、それを伸ばしてきた人たちに惹かれる。強みを高く評価してくれる人たちと一緒に過ごすことを選ぶ。持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考える。

以上が僕の強みという結果でした。この結果を受け、米田先生から感想を求められたこともあり、さらに自己分析をして以下のように考えました。

♦未来志向について
僕は未来のビジョンが見えている、と書かれていた。実際に言われてみて、自分でもそう感じた。
常に未来の自分を想像して生活している自分がいたり、行動している自分がいる。まるでどうなるか結果が分かっているかのように自分で感じるときもある。何か行動を起こすときや、今目の前のことをしているとき、その日の行動計画やその週の行動計画など、やる前には終わった後のゴールの自分をいつも思い描いて取り掛かる自分がいる。「こうなる」「こういう風に流れを持っていく」と頭の中で計画を練ってから常に行動しているという感じ。今まではそれが自分の中で普通の行動なので何も感じなかったが、改めて言われてみると確かにそうだな~という感じ。


♦戦略性について
これは、未来志向と繋がっている部分があると思った。常にゴールの自分を想像してそこから逆算で物事を計画することが多いので自然に「こうなったらどうなる?」を考えている自分がいる。むしろそれしかないといっても過言ではないと思いう。「どうなる?どうなる?」と常に自問をしてゴールまでの道順で1番確実な方法を取ろうとするのが僕の考え。なので危険な橋は渡ろうとしないし、ゴールに対して邪魔だと予測できるものには一切触れようともしない。
しかも説明の中に「これは学習できるスキルではありません。これは特異な考え方であり、物事に対する特殊な見方です。」と書かれていて、何故だか自分にすごく自信が湧いてきた。自分は他の人にない特別な能力を持ち合わせているのだ、というラッキーな気持ちになった。


♦コミュニケーションについて
これは自分でも強みだと自覚しているものであったので、すごく納得。ただこのコミュニケーション能力を自己満の世界で終わらせるのではなく、チームを助け、チームの結果に貢献するために発揮することが大切だと思った。自分の話術でどうやって周りを巻き込み良い方向へ導けるか…。ただ「あの人面白いよね~」ではなく、“人をまとめる”方向に発揮していくにはどうしていけば良いか、考えていきたいと思う。自分には周りを引っ張るだけの力があるのだと自信を持ちたい。


♦共感性について
僕は元々あまり人に興味がない。話を聞いているようでそこまで入り込んで聞いてはいないという感じ。ただ、本当に興味を持った「人」「出来事」「話題」に関しては自分ごとのように考え、入り込むのが僕の性格。もちろん仕事はその中に入っている。
一旦興味を持つと、一気にそちら側の世界に入ることが出来、その世界に自分の身を置いて考えることが出来る。それが悩み話を聞いている場合であれば、その悩んでいる人になりきって考えることが出来る。そこから頑張って解決策を考えようとする。「この人の立場に自分がなったらどうするんや?!」と自分に危機感を抱いて考えることもある。
ただ、「不平不満」「自分にとってプラスの付き合いにならない話」「ネガティブな話題」には全く興味がないので、そういう空間にいたとしても一切共感はしないし、そういう事柄は頭の中で切り捨てて相手にしないようにしている。


♦最上志向について
僕は普段の仕事ぶりで「求めなければクオリティが低い」と言われているのでこの結果には驚いた。ただ、求められたときはとことん追求したくなるという感じ。「だったら求められる前に自分で求めろ」という結論なのだが…。
自分が現役で成績をガンガン出していたときはやはり「周りの人と俺は違う。同じところにいてはいけない。俺の方が上に決まってる。ダントツで勝ちたい。普通は嫌。」と思っていた。でもそれは今でもあるかもしれない。「体操で経験して得た人生観や考え方は、一般的に考えられる物事に対する価値観より上質なものを兼ね備えているはずだ。」と思っている自分がいる。そういった意味では、「誰よりも秀でていたい。並では満足しない」という思考を持っていると思う。

このように考えました。米田先生からは、「“強み=出来ていること”ではない。出来ていると思ってしまえば、そこから伸ばそうとしなくなる。それでは強みにならない。“強み=さらに磨き上げなければいけないこと”と考える。これが出来ていなければ存在意義なし。」という言葉をいただきました。これに僕はハッとしました。強みで満足してはいけないのだと。
弱みに目を向けるのでなく、強みをとことん伸ばす。これは自分自身もそうですし、部下の指導でも同じですね。基本的なノウハウはもちろん指導しますが、それ以上に部下の強みを見極め、そこに向けたアプローチを行うこと。そうすることで、改善点ばかりを指摘したり、出来ていないことばかりを指導するというようなこともなくなると思います。強みを伸ばしてあげようとすることで、指導に当たっての言葉選びもすごくプラスな会話になるのではないのでしょうか。
みんなが強みを発揮できる環境、人間関係、ビジョンを作り出し、引き続き一人一人が生き生きと働ける環境を目指し、米田功体操クラブを“最強のチーム”にしていきたいです。


久保田和貴