こんにちは。セオです。
夏休みに入り、子どもたちの姿を多く見かけます。
体操教室の子どもたちに夏休みの過ごし方を聞くとプールに行ったり、キャンプに行ったり、里帰りや海外旅行に行ったり・・とても楽しそうに話してくれます。
いつもと違う時間を過ごせる、貴重な時間ですね。
さて、先日カートのスタッフで横浜にある『ボーネルンドあそびのせかい・キドキド』に行ってきました。
キドキドは‘こころ・頭・からだの全部を使って親子であそべる室内遊び場’です。
ソフトブロックやエアトラックなどからだを使った遊び道具から、木のぬくもりが伝わるビー玉転がしやクアドリアなど頭を使った道具まで、たくさんの遊びがあって本当に面白いです。大人が童心に戻る場所でもありました。
開店前にお邪魔させていただきましたが、開店ギリギリまで子どものようにはしゃいで帰ってきました。「こんな器具で何ができる?」「こんなことをしたら何に繋がる?」・・発想も広がりとても良い体験をさせていただきました。
パンフレットや年に4回発行している‘あそびのもり’という広報誌がありますが、勉強になることばかり書いてありましたので少しご紹介します。
キドキドでは身体づくりと体力や運動能力と同じくらいに大切な五感にもアプローチした遊びの空間がたくさんありました。五感は身体中であらゆる刺激を受けることが大切で手で触れたり匂いを感じたり、からだが受けた新しい刺激は脳の感覚神経、さらには知性の成長にもつながります。
文部科学省の調査によると子どもの体力は年々落ちています。
今の小学4年生の動きは25年前の幼稚園児と同じくらいらしいです。驚きですね。
子どもの体力低下の原因は、前回中村先生がブログに書いていました。
生活が便利になったことや遊べる場所の減少など様々。歩く量が少なくなったことや色々な動きをしなくなったことも原因の一つでしょう。
文部科学省では21年度から新しい学習指導要領での教育を開始していて、小学校低学年の体育では基本的な動きを遊びながら身につけるように推進しているようです。
人間の基本的な動きは36種類に分類でき、これが基本となって人間の複雑な動きを支えます。幼少期にこの動きをたくさん経験し身につけることが望ましいといわれています。
キドキドでは場内で遊ぶ子どもの動きを調査したところ、この基本的な動きが30分で26種類体験できるとおっしゃっていました。楽しく遊んで、本能的に動作が出る・・一番望ましい環境ですね!
<子どもに体験させたい36の基本の動作>
回る 起きる 立つ 組む 渡る 逆立ち ぶら下がる
乗る 浮く はう 歩く 登る 垂直にとぶ 水平にとぶ
走る 潜る 泳ぐ 滑る 掴む 持つ 投げる 蹴る
当てる 取る 掘る 振る 運ぶ 渡す 支える 積む
倒す 押す 抑える 引く 打つ 漕ぐ
ボーネルンドの体験は米田先生が毎月1回コラムを掲載している‘ハマスポ・ドットコム’にも紹介されています。楽しく遊ぶ姿を是非ご覧ください。
http://www.hamaspo.com/yonedablog/2010/07/bmid_2010072215232200008.htmlごく当たり前に身につくと感じていた動作が、今の子どもたちにはなかなか難しいということを知りました。環境的に便利になったこと、思い切り外で遊ばなくなったこと、色々な理由があげられるでしょうが、目の前の子どもに関わる大人がもっと意識して関わることで基本的な動作は得ることができると思いました。
教室の中でも、基本動作を多く取り入れた遊びを取り入れながら、教育の場として体操教室で求められる「しつけ」「社会性」を取り入れた、室内でも五感にアプローチできるプログラムを目指していきたいです。そして、何より大切にしている「楽しむこと」を感じることができる教室。笑顔ある教室。一緒に子どもたちと体操の時間を楽しみたいですね。