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スタッフブログ

2010.12.06
「子どもを振り向かせる方法」
こんにちは、最近寒くなり、ヒートテックが欠かせない中村周平です。

前回は、指導で意識することをブログに書きました。
今回は、子どもを(特に年少・年中)を「振り向かせる」方法はどんなことがあるか、
僕も教室を思い返しながら自分の為にも書いてみたいと思います。教室の中でも、子どもを「集中」させることや、先生に「注目」するということは難しく感じる事だと思います。
しかし先生の話しを聞ける子と、聞けない子では、技術の上達にも関わり、小さい時から人の話を聞く習慣を身に付け、周りとの協調性を学ぶ上でも、今は大事な練習期間であるとも思います。

それでは、僕が意識する子どもたちを振り向かせる方法について、書いていきたいと思います。

①大事なポイントを伝えたい時は、座って同じ目線で話をする。(聞く姿勢を作る)
年少・年中は特に、体操座りの姿勢でお話しをして、今は「話しを聞く時間」という意識を持たせられるように環境を作ります。
年長や小学生でも、いつもより「騒がしい」と感じた時はすぐに、体操座りでポイントを伝えるように切り替えて僕は、指導しています。
②子どもたちに、頑張るところはどこ?など質問形式で聞くと、どんどん発言しみんな 先生に注目します。(子どもを巻き込む)
③言葉の「発音」を変える。(注目させる)
子どもの注意をコーチに向けたい時、注目させたい時に使います。
④お地蔵さんゲーム(話しをしない意識を持たせる)
お地蔵さんの、しゃべれない・動かないという点を活かしてみんなで、お地蔵さんの真似をし、だれが1番動かず静かに出来ているかを競争します。
10秒くらいで、1番上手な子を決めゲームがダラダラ続かないように、授業に移ります。
⑤お話を聞いている、子どもを褒める(競いながら意識する)
先生の指示を聞いている子どもを褒めることで、伝染してみんな指示を聞こうという姿勢が見えてきます。

※③~⑤は、子どもの注意を向ける方法なので、大事なことを伝える為に、ここからみんなに「大切な事を言うよ」など言葉を足して、伝える必要があると思います。

ではなぜ子どもを振り向かせることが、必要かというと!僕が感じる、指導の上手な先生は、子どもを引きつける能力が優れているという点にあります。
例えば「声の出し方や」「子どもを巻き込む話術」「指導のリズムなど」様々な方法があると思いますが、この能力が優れた指導者は、子どもとコーチが一緒に「楽しむ」という雰囲気の中で教室を行っているように感じ、子どももコーチもイキイキとしています。

また、引きつける能力があれば、よそ見する子や、すぐに遊んでしまう子どもでも、1つの言葉・動き・指示でコーチに目を向け集中出来るので、怒る回数が少ない中で「しつけ」も一緒に進めていけるのではないかと思います。

ではここで、「しつけ」について良い文章があったので抜粋して紹介します。
「しつけ」とは、感情や行動のコントロール方法を知っていたり、自分の生活を快適に出来ること、人間が社会の中で生きていくために必要な価値やルール、他者とのかかわりかた、必要に応じた自己コントロールのしかたなどを子どもに伝え子ども自身が納得して学べるように仕掛けていくことだと、本に書かれていました。
(東京学芸大学幼児教育学分野 しつけがわかる本 岩立 京子)

この文章で僕が感じ体操教室に来ている子どもたちに伝えたいと思ったことは、「がまん」です。自分の感情や行動をコントロールするには、まず「がまん」するタイミング・状況をコーチが伝え、子どもたちが意識していくことが大切だと思いました。
「がまん」する意識が持てるようになれば、状況に応じて自分自身でコントロールし行動が出来るようになると思っています。


中村